ヴァローナ・チョコの味くらべ
2010年 02月 10日
ヴァローナのチョコレートが使われていた可能性が、大。
1922年にフランスで創立されて以来、パティシエやショコラティシエから
絶大な人気を得ているヴァローナ (Valrhona) のチョコレート。
長きにわたって、プロしか手に入れられませんでしたが、
1984年にフランスの巨大会社Bongrainの傘下に収まった、その2年後、
一般消費者向けの製品も販売されるようになりました。
値段は決して安くないですし、販売態度もタカビーとの噂も伝わってきますが、
味に対するペイストリー・シェフの不満が、聞かれることはありません。
先日、幸運にも、ヴァローナのチョコレート・バーを
何種類か並列でテイスティングする機会に恵まれました。
面白かったのは、カカオの割合による“スイート・スポット”がある事。
ブレイクも私も、好みだったのは64%前後。
70%を超えると、料理には良いかも知れないけれど、そのまま食べるには苦すぎ。
逆に33%ともなると、カカオ風味をあまり感じられませんでした。
Abinao 85%
舌の上で溶けるまで、時間がかかる、ワックスっぽい舌触り。
焦げたような、でも不快ではない苦味。
カカオ85%でも風味がきつくないので、デザートに使ったらマイルドに仕上がりそう。
単体で食べるのは、辛いかも。
Guanaja 70%
初めにネクタリン風味が全面に強く出て、チョコレートの味は後からじわじわ。
甘味があるので、単体でもOK。
小量でも、チョコを食べた満足感があるので、ダイエットを目指す人には良いかも。
Caraibe 66%
甘すぎない、チョコ・ファッジのような風味に、
コンコード・グレープ、ストロベリーの風味が少々沿っているチョコ。
リッチなカカオ風味だけれど、後味が、少々苦いかも。
Alpaco 66%
華やかなフルーツ風味に、ミルクの味が少々。
カカオ66%のチョコにしては、甘く感じるし、舌触りもリッチ。
ミルク・チョコよりダーク・チョコが好き、でも甘味も欲しい…
という方にピッタリ。
同じカカオ66%ですが、前出のCaraibe 66%よりも、こちらの方が好みでした。
Palmira Finca Criollo (64%) Plantation Palmira Venezuela
シングル・プランテーションのカカオを使用しているので、
テロワールが実感できるチョコ。
コーヒー、トフィー、ライムの皮、ハーブにラベンダーの風味。
バランスが絶妙で、チョコレートを食べた満足感が“大”。
赤ワイン愛好家が好むチョコレートは、これでしょう☆
Tainori 64%
赤りんごに、サクランボといった風味のチョコ。
舌触りはミルキーだけれど、酸味があるのでリッチには感じません。
美味しいのですが、ややシンプルな感は否めないかも。
Manjari 64%
パイナップルや、トロピカルフルーツの風味をもつ、酸味のとても強いチョコ。
この酸味ゆえに、二口目についつい手が伸びてしまう危険性のあるチョコ☆
爽やかな白ワインが好き♪という方は、こちらのチョコも好みかも。
Jivara 40%
口に入れたとたん“私はミルク・チョコよ”と主張する、甘いチョコ。
キャラメルやトフィーの風味。
とっても洗練された味で、ミルク・チョコの王道を行く感じ。
でもここまでカカオの割合が低いと、ダーク・チョコのファンには、
物足りないかも。
Tanariva 33%
ミルキー、クリーミー、砂糖の甘さ。
それにオレンジの風味が相まって、なかなか複雑さを持つミルク・チョコ。
以上、アメリカで販売されているヴァローナ製品のテイスティング・ノートでした。
日本で販売されている商品のテイスティング・ノートは、
ヴァローナの日本語HPをどうぞ♪
どうせカロリー摂取するならば、少しでも美味しいものを食べたいですよね。
ヴァローナ・チョコレート、お勧めです♪