あなたが飲んでいるのは、ワイン?それともブランド名?
2010年 05月 21日
閉鎖するようです。今日は、ブレイクの記事の訳をお届けします☆
ジンファンデルで名を馳せた、Rosenblum Cellarsが、
残念なことに、今週、アラミーダのワイナリーを閉鎖します。
これにより「ローゼンブルム・セラーズ」という名は、
ワイナリーから、“ブランド名”へと変わってしまいました。
ケント・ローゼンブルム氏の手による個性的なジンファンデルで、
かつて人気を博したRosenblum Cellars。
2008年には、大会社Diageoの傘下に収まりました。
Diageoのような大会社が、ローゼンブルムを買収したのは、
そもそもシングル・ヴィンヤードのジンファンデルを造るためではなく、
スーパーマーケットで、ローゼンブルムの名を冠した
大量生産のジンファンデルを売る事が目的。
それが悪いと言っているのではありません。
小さなワイナリーを起こして、名を馳せ、大企業に高額で売却…
一方、企業側では、良く知られた名を利用して大量生産ワインを多量に販売…
アメリカのワイン・ビジネスの成功物語ですし、
大会社としては、Deageoの作るワインは、悪くありません。
しかしワイン愛好家としては、セントラル・ヴァレーでとれた
安価な葡萄を使用し、メガ・パープルで着色、
余計な酒税を支払わなくて済むよう機械的にアルコールを減らしたような
ワインを飲みたいとは思いません。
思うに、どうもこれは値段だけの問題ではないようです。
安さだけを求めるならば、スペイン、ポルトガル、アルゼンチンといった国々が
“本物のワイン”を、同じような低い価格帯で提供しています。
それでも、消費者が手にするのは、没個性的な味のブランド・ワイン。
なぜ、アメリカ人消費者は、ブランドを好むのか?
外食産業と比べてみましょうか。
Turning Leaf(ガロ社)がタコ・ベルならば、
さしずめローゼンブルムは、アップルビーと言ったところでしょうか。
消費者は聞きなれた名前に安心して、これらのチェーン店を利用するのです。
(結果、地元のレストランを閉店に追いやってしまうのですが…。)
どうも、僕は典型的なアメリカ人ではないようです。
アップルビーで食べた事がないんです。
気軽に食べられる料理は好きです。
でも、食べるのならば、地元の食材を使って、
レストランのキッチンで実際に調理されたものを食べたいと思います。
どこぞの工場で冷凍され、はるばる長距離を運ばれた後、
電子レンジで解凍されたような食材は、ごめんです。
もしもあなたが僕と同じように感じるのでしたら、
ブランド名を冠しただけの、工場で大量生産されたワインを選ぶのではなく、
たとえ味が推測できないリスクはあっても、
もう少し個性的なワインを手に取ってみませんか?
以上、ブレイクのブログ記事の訳でした。
オリジナルはこちらからどうぞ♪
時代の流れなのでしょうが、ローゼンブルム・セラーズの
Alamedaにあるワイナリーが閉鎖されるのは、さびしい事です。
ヒールズバーグにあるテイスティング・ルームの行方はまだ分かりませんが、
情報が耳に入りましたら、お知らせいたします☆
<6月2日追記>
shina_poohさん情報によると、Alamedaのテイスティング・ルームは残るようです。
そして、ヒールズバーグの方が閉鎖されるようですね。
シナプーさん、ありがとうございます♪
(トリビアはこちら★)
最後の写真、ロック・ウォール (Rock Wall Co.) のワインは、ケント氏と娘さんのコラボ・ワイン。
味で飲むなら、断然こちらがお勧め。
かつてのローゼンブルム・ファンの方、ぜひトライしてみてくださいませ♪
先日サンディエゴで開かれた Critics Challenge wine competition in San Diego でも、
ロックウォールのジンファンデルがプラチナ、金賞を受賞しています♪
Rock Wall Wine Co.
Critics Gold 2008 Cabernet Franc, Holbrook Mitchell Vineyards Napa Valley $25.00
Critics Gold 2008 Montepulciano Contra Costa County $22.00
Critics Platinum 2008 Zinfandel Sonoma County $25.00
Critics Gold 2008 Zinfandel, Jesse's Vineyard Contra Costa County $28.00
Critics Silver 2008 Chardonnay Russian River Valley $35.00