カリフォルニア・ワインのブログ。 夫は米国人ワインライター。その影響でカリフォルニア・ワインに囲まれた生活をしています。SFから、ユニークなワイン情報をお届けします♪  ゴマ(石川真美)


by sfwinediary
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ワインの理想的なアルコール度☆葡萄別

ワインボトルを開けて、口に含む…。
舌に広がるのは、チェリー、ラズベリー等々の果実や、諸々の風味。

そしてそれと同時に、結構気になるのが“アルコール度”。

アンバランスで“too Hot”なワインは、しばしば台所の露と消えるのだけれど、
一方で、バランスがとれているワインは、
表示アルコール度をみて、「こんなに高いの?」とびっくりする事も…。

葡萄の種類によって、許容できるアルコール度の範囲は、微妙に違う。
例えば、ジンファンデルは暑い土地で育つので糖度が高くなりがち、
アルコール度が15%以上でも、まぁこんなものかな…と思うし、
ピノ・ノアールで15%以上の表示があったら、
いったい何処で育った葡萄かいな?と思って、手を出さないとか。

先日、BlakeがThe Gray Market Reportで、
アルコール度のガイドラインを発表した所、多くの反響がありました。
訳してみたので、ご自分の許容範囲と比べてみて下さい☆


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-W. ブレイク・グレイ記-

さて、ここに記したのは、葡萄種別によって適正と思われる
ざっとしたアルコール度のガイドライン。
最も高いのはカリフォルニア(米国)とバロッサ・ヴァレー(豪州)だけれど、
数値が高くても、バランスがとれている場合を想定している。
それ以外の地域では正直、アルコール度は、それほど高くなるべきではないと思う。

<カベルネ・ソーヴィニョン>:12.5%-14.7%
大概の場合、15%ともなると「高すぎる…」と感じるのがカベルネ。
例えばShaferなど、不思議にも全てのワインが14.9%、なかなかのワインを造っている。
(CAの法律では実際の度数と表示は、幅1%まで許容量として許されている)

しかし殆どの場合、14.7%以上だとビッグでホットすぎ(アルコール度高すぎ)、
尚且つ無個性な事が多い。
葡萄が熟成しすぎると、複雑みが失われて、個性が無くなってしまうのだ。

70年代初頭のリッジのモンテ・ベッロのラベルには12%以下の数値、
そして写真のダイアモンド・クリーク(1978)には、12.5%の表示がある。
古き良き時代。
今日では、13%以下の表示には、なかなかお目にかかれない。

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<メルロー>:13%-14.5%
メルロー葡萄は熟成が必須、しかし同時にソフトで飲みやすい必要もある。
単独(料理無し)で14.9%のカベルネを飲む事はあっても、
メルローを楽しむには、この数値は高すぎ。

<ピノ・ノアール>:12.5%-14.4%
この上限だと、サンタ・ルチア・ハイランド(Santa Lucia Highlands)の
いくつかのピノは除外されてしまう。
でも、そんなにビッグな赤ワインが飲みたいのなら、
初めからグルナッシュ(Grenache)を選べばいい事。

度数が14.5%以上になるような葡萄から、ピノ・ノアールを造るのは、
丸いワインを四角い桶に入れるようなものだろう。

<シラー>:12.5%-15.5%
上限の数値を高くしたのは、ひとえにバロッサ・ヴァレー(豪州)のため。
この高さでも、バランスのとれた偉大なシラー(ズ)に、何度かお目にかかっている。
しかしながら、スパイシーで野性味に富んだシラーが飲みたかったら
度数13.5%ぐらいまでの、涼しい気候の土地のものがお勧め。

<グルナッシュ>:13%―16%
この葡萄は、かなりのアルコール度があっても耐えられる。
軽くてスパイス風味のある低度数のものから、
16%ともなると熟してフルボディなものまで、幅広く楽しめる。

ロバート・パーカーは、グルナッシュをベースにした、
これよりももっと高アルコール度の赤ワイン達に、高得点を付けている。
アルコール度が高くて、美味しいワインをお探しだったら、グルナッシュでしょう。

<ジンファンデル>:14%-15.5%
ジンファンデルは、高アルコール度のワインとして知られているけれど、
その理由は、アルコール度が高くてもバランスが取れているだけではない。
葡萄が均一に熟成しないため、低アルコール度のジンファンデルは、
逆に、美味しいものが少ない傾向にある。
14%以下で、これは!というジンに出会う確率は少ない。
だからと言って15.5%以上にも、近づかないようにしている。

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<シャルドネ>:13.3%-14%
僕が良く口にするのは“ワインは食事と楽しむための飲み物”だと言うこと。
でも、カクテル代わりに飲んだって良いじゃないか。
また、多くのアメリカ人がそうやって、ワインを楽しんでいる。
14.2%以上のシャルドネをお持ちなら、カクテル代わりに飲むのが一番。

自分の好みは、13.3%から14%だけれど、
大抵の場合、葡萄を熟しすぎない段階で収穫しているか、
アルコール低減がなされているかのどちらかだろう。
14.5%ぐらいまでだったら口にする場合はあるけれど、食事の伴にはしない。

<ソーヴィニョン・ブラン>:12.3%-14%
この葡萄に求めるのは、クリーンな味と、爽やかさ。
低い方なら12.3%ぐらいからOK。
14%以上のSVは飲む目的がわからない。

<リースリング>:7%-14%
最も低いものから、高いものまで、ワインを楽しめるアルコール度の幅が、
一番広いのが、リースリング。
ドイツの7%ぐらいから、オーストラリアの14%ぐらいのものまで、
驚くほどの複雑さを持つリースリングに、これまで何度も出会ってきた。
この両国の名前と、数値が反対の場合は…要注意だけどね。

<ピノ・グリー(ジオ)>:12.5%-14%以下
最近、ビッグな味のワインが称賛される中で、
カベルネ・ソーヴィニョンまがいのアルコール度を持った
ピノ・グリー(ジオ)を見かけるようになった。
しかし、これは大きな間違い。

そもそもSVと同じで、ピノ・グリーを飲むのは、その爽やかさの為。
もっとも複雑な風味を持つ、アルサス地方のものだって、例外ではない。
低いものなら12.5%ぐらいから飲むけれど、
アルコール度数14%以上のピノ・グリーなんて、御免なのである。

<ヴィオニエ>:13%-15%
酔っぱらうための白ワインをお探しだったら、ヴィオニエ。
糖分が高いので、低いものなら13%ぐらいから、
高いものなら15%ぐらいのものまで、幅広く楽しめるワイン。
頂点は14%代で、15%を超えたら、僕は飲まないけどね。

<ロゼ>:11.5%-13.5%
なんで14.5%なんて度数の高いロゼを飲まなきゃならないんだ?
赤ワインを冷やしちゃいけないという法律は無い。
なので、アルコール度の高い、冷えたワインが飲みたかったら
赤ワインを冷やせばいい事。
ロゼを楽しむのならば、11.5%ぐらいから13.5%ぐらいが良い感じ。

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以上、ブレイクのブログの意訳でした☆
この記事の後、Harvest Wine のRandy氏と Siduri Wines のAdam氏が
コメント枠で混戦状態となり、それを読むだけでも面白かったのでした☆

後日、シドゥーリのアダム氏と、ブレイクは、
ピノ・デー(Pinot Days)の朝、とあるレストランで、アルコール度対決!
そして、持ち帰ったピノ3本で、アルコール度当てクイズ!

その様子は、後日UPします☆
今から、訳さないと…(汗)書かないと…(笑)。

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by sfwinediary | 2010-07-15 07:48 | ワインの雑学