LivermoreValleyテロワールの祭典
2010年 08月 01日
一番に挙げられるのは、牛ステーキ。
でも、付け合わせの玉ネギの量に要注意☆
先週末ブレイクがリヴァーモアのイベントで、ワインの審査員を務めたので、
私も便乗してTaste of Terroir in Livermore Valley の祭典を、楽しんできました。
Livermore Valley のワインの歴史は古く、1760年代にスペインの宣教師が
儀式用ワイン葡萄をこの地に植えたのが始まり。
1883年には、C. Wente 氏とJames Concannon 氏がワイナリーを開設。
今日では、ウェンテ・ヴィンヤーズ、コンキャノン・ヴィンヤードといった
大手のワイナリーから、ブティック・ワイナリーまで、
凡そ45のワイナリーが、軒を連ねています。
カリフォルニアのシャルドネ葡萄の約80%は、ここリヴァーモアの樹を
祖先としているそうですが、その他にも早くから、
ソーヴィニョン・ブランや、プティ・シラー等が育てられてきました。
サンフランシスコから東に、車で1時間余り。
暑い気候なので、ワインはなかなかビッグです。
このビッグなワイン達に合わせて、地元のレストラン16店が一品料理を用意。
ワインと料理のペアリングが、競われました。
参加したのは16のワイナリー、そのうち13種はビッグな赤ワイン。
カベルネ・ソーヴィニョン5種、シラー4種、ジンファンデル2種、
そしてプティ・シラーとサンジョベーゼが1種類ずつ。
白ワインはConccanonのシャルドネ、Murrieta’s Wellのムスカット、
Rodrigue Molyneauxのピノ・ブランコのみ。
しかしながら、どれも、やはりビッグでありました。
この日審査員が、“料理とワインのペアリング”と言う観点から選んだ勝者は、
Occasio Wineryと、レストランIzzy's Steaks & Chops のペア。
Ragu and Burbon Yams
戦い終わって日が暮れて…
審査を終えて、一息入れたブレイクが、夕陽を眺めながら楽しんだのは、
赤ワインの中ではバランスが取れていた、
Occasio Winery 2008 Petite Sirah, Del Arroyo Vineyardと
Deer Ridge Vinyears 2004 Cabernet Sauvignonの2本。
両者のアルコール度は、それぞれ15.5%に、14.9%でありました。
(Hotね・・・)
ビッグでホットなワインに合う料理は、やはり肉料理。
燻した風味も、シラーのスモーク風味に良く合います。
辛すぎる料理は、アルコール度の高さを強調するだけなので要注意。
多くの素材を使った料理よりも、シンプルな方が、それぞれの素材が引き立ちました。
下の写真は、ラビットのテリーヌ。今回、一般投票で優勝を飾った料理です。
ペアリングはRuby Hill Peacock Patch Estate Reserve Zinfandel 2008
ウサギを使った料理が、会場の人気を集めるのは稀な事ですが、
さすがワイナリー・レストランのシェフ、自家のワインを熟知しているようです。
ドライチェリーのジャムの上に、ドライチェリーとピスタシオをトッピング。
ジンファンデルを使ったマスタードを塗ったトーストに、
ウサギのテリーヌが絶妙の美味しさ。
ワインは単品では際立つ存在ではなかったのですが、
料理と一緒だと、美味しさ倍増でした♪
審査が始まる前に、地元の葡萄栽培者から聞いたのは、
今年の夏は、例年に比べて涼しいので、葡萄がいつものようには成熟しなくて困るかも…と言う話。
例年だと、既に今頃は華氏100F(38度)ぐらいなのに、この日は83F、前日は79F(27度)。
(確かに、サンフランシスコも、いつもだと70Fぐらいの涼しさなのに、
ここ何週間か寒いぐらいで、最高気温が65F(18度)ぐらい。)
葡萄栽培者氏は嘆いていたのですが、聞いていた私たちが密かに思ったのは、
まったく反対の事。
リヴァーモア・バレーの2010年ビンテージ、要チェック。
優雅なワインが期待できる年かもしれません☆