カリフォルニア・ワインのブログ。 夫は米国人ワインライター。その影響でカリフォルニア・ワインに囲まれた生活をしています。SFから、ユニークなワイン情報をお届けします♪  ゴマ(石川真美)


by sfwinediary
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過評価されているワイン ベスト10 /その2

The 10 most overrated winesというブレイクの記事。
意訳の続きです。
オリジナルを読みたい方は、こちらからどうぞ☆


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過大評価されている10のワインをご紹介します。
ここに挙げたのは、高得点を付けておきながら、評価した人間が
自らの夕食の席では飲まないような、過大評価されているワイン。
そして、一部のファンによって、過大評価されているワインなど。

“過大評価=悪い…という意味ではない”ので、間違えないでください。
では、こちらがリストです。

No5:アルゼンチンのマルベック
何故、小さな名もない産地のブレンドワインが、突如、市場に躍り出たのか?
それは多分、かつて$100のワインを飲んでいた層が、経済低迷の影響を受けた結果、
安くて、でもビッグな赤ワインを求めた結果だろう。

しかし、考えてみてほしい。
何故マルベック( Malbec) 葡萄は、ボルドーで4番目の地位に甘んじているのか?
それはメルローとブレンドしてさえも、あまり面白いキャラの葡萄とは言えないから。

また、アルゼンチン産マルベックの質が、値段に正比例しているとも思えない。
一番すぐれているのは$12 ~$15の価格帯のもの。
$25以上の値段が付いているものは、得てして、オークに浸かり過ぎて、
葡萄の持つ本来の姿では無くなっている。
アルゼンチン産のマルベックがどうしても買いたかったら、安い方がベター。

でも、もっとお勧めなのは、スペインのトロ (Toro) の凝縮した風味の赤ワイン。

No.4:ニュージーランドのピノ・ノワール
キーウィ諸君、悪いね。君たちはとっても良い人だし、
素晴らしいソーヴィニョン・ブランを世に送り出している。
それに人々が評価している以上に、優れたシャルドネとリースリングを造っている。
でも、もう少し地球温暖化が進むまでは、やっぱり白ワインの国だろう。

NZのピノに悪いところは無い。フルーツ風味で、飲んで快いワインだ。
でも、これまでに僕は200種類以上を飲んだけれども、
未だに、僕がピノに望む「わお~!」体験は無い。
葡萄の木が若すぎるのだろうか、複雑な風味に欠けている。

代わりにお勧めは、オレゴン州のピノ・ノアール。

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No 3:The Wine Advocate誌の100点ワイン
ロバート・パーカー自身が採点を管理していた時は、この得点にはもっと重みがあった。
しかし、Jay Millerが踏襲してからは、まるで幼稚園の先生が
園児に金賞を与えるようなもので、僕の経験から言えば、
ポートフォリオの中で、最も“飲めないワイン”に当たる確率が高い。

もし君がシロップのような舌触りの、甘いワインをお好みならば、
彼の提案するワインは、ツボにはまっている事だろう。
でも、ビンテージ・ポートや、パソ・ロブレスのブレンド赤ワインに、
なんで何百ドルも払う必要があるだろうか?
せいぜい$60ぐらいの価値しか見いだせないのに?

どう説明したら、分かってもらえるだろうか。
もしも93点のワインと、100点が付いたワインを飲む機会があるなら、
(ザ・ワイン・アドボケイト誌の得点だからね。他と混同しないように。)
93点の得点が付いたワインの方を選んだほうが良いだろう。
代わりに、Wine Review Onlineの94点ワインを選ぼう。

No.2:オーガニック・ワイン
ホールフーズ(アメリカの健康志向大型マーケット)で、
最も伸びているカテゴリー、オーガニック・ワイン。
オンラインで嫌と言うほど、これらワインを褒め称えるコメントを見てきた。

僕は常日頃、地元で出来た製品を買うようにしているし、
オーガニックの食材には、特に目が無い。
しかし、そんな僕でも、“オーガニック・ワイン”を買った事は無い。

理由?
亜硫酸塩(Sulfites)は、ワイン造りに欠かせない要素だから。

亜硫酸塩(サルファイト)は、葡萄の副産物として自然に発生するもので、
新鮮なフルーツ風味を保持するために、無くてはならない。

ヨーロッパでは、法律を作った人達が、その事実を知っていたに違いない、
何故なら、フランスでは亜硫酸塩を含んでいる場合も
『オーガニック・ワイン』と呼ぶ事が、法的に許されているからだ。

一方、米国では『オーガニック・ワイン』には、亜硫酸塩は加えてはいけない。
ということは、多くのオーガニック・ワインが、運動靴のような風味がするだろうって事。
悪くなってしまったワインは、君にも環境にも宜しくない。

もしも君が(米国表示の)オーガニック・ワインを買っているならば、
広告に惑わされている口だと言わざるを得ない。
イエロー・テイルを買う層とは、違う理由から選んでいるのだろうけれど、
広告を書いているのは、同じコピーライターかもしれない。

買うのなら『オーガニック葡萄から造られたワイン:
バイオダイナミック・ワイン』を買おう。
(Wine made from organically grown grapes; biodynamic wine)
(日本ではビオワインと呼ばれているようです)

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No.1: カベルネ・ソーヴィニョン
覚えているかな、過大評価=悪いワインではない、と言ったことを。
僕は美味しいカベルネは好きだ。
酒精強化されていない(unfortified)ワインは、長期保存に向かないが、
もしも40年を経たワインを飲むならば、僕はカベルネを飲みたいと思う。
でも、40年以上保存されたカベルネを飲む機会は、そうそうあるものじゃない。

アメリカ人は、実にカベルネが好きだ。でも、赤身の肉以外の料理とは合わないし、
ワインにある程度の質を求めるならば、$20以上は散財する必要がある。
(殆どの赤ワインは肉料理に合うし、もっと安くて良いものが買える)

理由は恐らく、人々が得点評価を正確に認識していないからだろう。
ワイン関連の雑誌が、カベルネをベースにしたワインを評価する時、
長期保存した場合の“可能性”が、そこに加味されていることをご存じだろうか?

人々は、夕食にカベルネを開けたり、パーティの席にカベルネを持って行く。
なぜなら、雑誌で98点以上の高得点を得ているのは、殆どカベルネだから。
でも逆に、カベルネだからと言って、素晴らしいワインだとは限らない。
カベルネと呼ばれているワインの全てが、98点に値するワインでは無いって事。

なにも、カベルネの存在を無視しろと言っているのではないので、誤解しないでほしい。
でも、もしも君が、夕食をより一層美味しくしてくれる赤ワインを探しているのならば、
カベルネ・ソーヴィニョン以外の葡萄品種を選んだ方が良いって事。

代わりにお勧めなのは、プティ・シラーや、シラー/シラーズ。

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以上、ブレイクの過大評価ワイントップ10でした。
オリジナルは、こちらからどうぞ☆

記事には多くのコメントが寄せられたのですが、
特にオーガニック・ワインに関しての関心が強かったようです。

アメリカの『オーガニック・ワイン』にはサルファイトが使えないので、
何か月かすると、いや~な、味と香りに変身してしまうワインが多いと思います。
一方で、ヨーロッパではサルファイトOKとなっています。

ヨーロッパ産の『オーガニック・ワイン』を飲んだら頭痛がしないわ♪という方、
頭痛の原因は、サルファイトでは無いのかもしれません。
試しに、是非、ドライ・フルーツを食べてみて下さい。
ドライ・フルーツには、ワインに含まれるよりも、遙かに多量のサルファイトが含まれています。

身体によくて、なお且つ、美味しいワインを飲みたい場合は、
オーガニック栽培された葡萄を使ったワインをお選びください☆
Wine made from organically grown grapes; biodynamic wine


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by sfwinediary | 2010-08-16 14:23 | ワインなお話