世界ワイン番付 Vinexpo 2011
2011年 03月 09日
世界一のワイン輸出大国はフランス?イタリア?
もっともバブリーを消費しているパーティ上手の国はどこ?
Vinexpo が第14回世界のワイン&スピリッツ市場調査における調査結果を
先月(2011年2月)発表しました。
ブレイクの分析を和約しましたので、お楽しみください☆
Fun numbers: Statistics on wine drinking worldwide -- by W. Blake Gray
<ワイン生産国 トップ10>
世界で最もワインを多く生産した国は、フランス。
極差でイタリアが2位を確保。3位はスペイン、4位はアメリカ合衆国、5位はアルゼンチン。
驚くのはチリ、南アフリカ、ドイツと言った国々を抑えて、
中国が7位に浮上している事。豪州はわずかの差で6位。
上位から順に、フランス、イタリア、スペイン、アメリカ合衆国、アルゼンチン、
豪州、中国、チリ、南アフリカ、ドイツ。
<スティル・ワイン消費国 トップ10>
大いにスティル・ワイン飲んで1位の座についているのはイタリア。
2009年にフランスを抜いたアメリカは今回も2位。
(Vinexpo の予想では、2014年にはイタリアを抜いて1位になりそうだとか。)
ここでも中国が、スペインを抜いて7位に浮上。
世界的なワイン消費は2005年以降、全体で4.5%上昇しているものの、
嘗ての消費大国である、スペインとフランスでは消費が落ちているのは面白い傾向。
3位フランス、4位ドイツ、5位英国、6位アルゼンチン、7位(香港も含む)中国、
8位スペイン、9位ロシア、10位はなんと、ルーマニア。
<スパークリング・ワイン消費国 トップ10>
中国は未だスパークリング・ワインには目を付けていない模様。
一方でパーティ上手なのは東欧諸国。
トップから、ドイツ、フランス、ロシア、アメリカ合衆国、イタリア、
英国、スペイン、豪州、ウクライナ(驚き!)、そして10位はポーランド(!!)
<ワインの値段>
2009年に世界で消費された71.4%のワイン、1本当たりの値段は何と$5(米ドル)以下。
そして21%は$5~10の間。
という事は、2009年に買われたワインのうち、$10以上だったのは
全体の7.6%のみ☆
(日本の消費者は価格引き上げに大いに貢献していそうです…)
<ワイン輸出国 トップ10>
輸出では、やはりフランスが大きな差をつけて、輸出金額では1位。
輸出量ではイタリアが1位。
アメリカは輸出量では7位、金額では6位につけています。
輸出額は上位から順に、フランス、イタリア、豪州、スペイン、チリ、
アメリカ合衆国、ドイツ、アルゼンチン、ポルトガル。
<アメリカへの輸出国 トップ10>
アメリカで消費されている72.3%のワインは、アメリカ国内産。
しかしながら2005年(72.6%)よりも、少しだけではありますが数値を下げています。
消費面では2005年以降、9.76%という上昇率を示しています。
米国内では、豪州ワインの市場崩壊がささやかれてはいるものの、
Ozは未だにアメリカで第2位の海外供給者の地位を維持。
1位はイタリアですが、豪州の米国への輸出量はここ4年間、着々と増えています。
注目筋はアルゼンチン。2005年から09年までに、ドイツ、スペインを抜き、
5番目の供給国となっています。
上位からイタリア、豪州、フランス、チリ、アルゼンチン、
スペイン、ドイツ、ニュージーランド、南アフリカ、ポルトガル。
<アメリカ・ワインの輸入国 トップ10>
アメリカ・ワインのお得意様は、ダントツで英国が1位。
2位のイタリアに比べると2倍ほどの輸入量です。
お隣カナダは3位で意外と低いのですが、ここ4年の伸びは50%と
目覚ましいものがあります。もうすぐ2位を獲得しそうな勢い。
注目は香港と中国への輸出の伸び率。
ここ5年でアメリカ・ワインの香港への輸出量は10倍、
中国大陸への輸出量は5倍も上昇しています。
しかしそれぞれ6位と7位で、両者を合わせても、5位の日本には未だ及びません。
上位から順に、英国、イタリア、カナダ、ドイツ、日本、香港、中国大陸。
以上、ブレイクの世界ワイン番付記事の訳でした。
一方、スピリッツではアジアの消費量は40.6%でダントツ一位。
アメリカ大陸で25.3%、欧州が24.2%、その他9.9%。
ハードリカーの約半分は、アジアで消費されているんですね☆