アメリカのワイン界に広がる“日本酒を飲んでサポート”運動
2011年 03月 21日
何とか支援したいと、自分達の出来る事を一生懸命に模索しています。
ワイン・ライターのW. ブレイク・グレイも義援金集めのイベントに奔走すると共に、
「日本酒を飲んで、日本の復興をサポートしよう」という呼びかけを始めました。
Drink Sake Tonight: A casual benefit for Japan
--by W. Blake Gray
日本酒を飲む夜:日本をサポートする小さな運動
日本の復興をサポートするために、我々に出来る小さな一歩を、ここに提示しようと思う。
全てのワイン愛好家に呼びかけたい、
『来週、3月25日(金)、ワインの代わりに日本酒を飲もう』と。
これが支援にどう繋がるかって?
日本酒は、日本の伝統を代表する産業の一つ。
しかし多くの酒蔵は小規模経営だ。
日本の経済停滞が予測される今、国内での贅沢品の販売は苦戦を強いられるかもしれない。
そこで、我々に出来る事が、プレミア日本酒を飲む事。
一晩でもいいから、我々アメリカのワイン愛好家が日本酒を飲む事が、
日本のビジネスを、そして酒蔵をサポートする事に繋がると思う。
JETRO(日本貿易振興機構)の知人に聞いた所、今回の地震と津波で、
多くの酒蔵が被害を受けたという事だ。
我々が日本酒の知識をアメリカで広め、日本の酒蔵を支援する事で、
彼らの、そして僕らの士気を高めたいと思う。
一人ひとりの力は小さいけれど、皆が集まれば大きな動きとなる。
皆さん、3月25日(金曜日)、日本酒を飲みましょう!
既に、多くのワイン・ライター、フード・ライター諸君に声をかけている。
残念ながら、僕らにはヘリコプターも給水車も無い。
なので、ほんの小さな運動だけれど、出来る事をして、少しでも役に立てたらと思う。
是非、皆さんの友人・知人にも伝えて下さい。
ブレイクの呼びかけに、SFクロニクル紙のボネ氏、Vinographyのアルダ―氏を始め、
アメリカを代表する多くのワイン愛好家たちが、一人でも多くの人にこの運動を知ってもらおうと、
“Drink Sake Tonight”キャンペーンの輪を広げています。
岩手県の酔仙の社長さんが、災害で辛い事になってしまった蔵をさて置いて、
まず社員の方々の安否を気遣われるご様子、
埼玉に避難された方が「笑って酒を飲めるようになったら…」と、
家族や友人の心配をしながら目を赤くされているインタビューを
NHKニュースで見ました。
お互いを思いやる気持ちが、日本という国の底辺を支えているのだと思います。
思いやりの心を盃に込めて、世界各地にお住まいの皆さん、
3月25日(金)に日本酒を飲みましょう!