カリフォルニア・ワインのブログ。 夫は米国人ワインライター。その影響でカリフォルニア・ワインに囲まれた生活をしています。SFから、ユニークなワイン情報をお届けします♪  ゴマ(石川真美)


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ピノ・ノアール葡萄から生まれた白ワイン

友人とのワイン会で、とっておきボトルを登場させて、皆を煙に巻きたい?
そんな時に、こちらのワインは如何でしょう。

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Novy Blanc de Pinot Noir Willamette Valley 2009 ($24)

現在活躍中のワインメーカー、ピノ・ノアールの天才魔術師アダム・リー氏は、
Siduriのラベルの元、シングル・ビンヤードのピノを精力的に造り出しています。
そして、このノヴィー・ブラン・ド・ピノ・ノアールも、リー氏の作品。

理論上、どの葡萄からでも白ワインが作れます。
でも、それではせっかくの赤葡萄がもったいない…ということで、
レッド・グレープから造られた白ワインを見るのは、とっても稀。
ピノ葡萄から作られたシャンパンのブラン・ド・ノアールは良く口にしても、
スティルワイン版はめったに見かけませんよね。

前にシラーから作られた白ワインを飲む機会がありましたが、
2本目を買いたい…とまで思う品ではありませんでした。
でも、このリー氏が造ったピノ・ノアール白ワインは、とってもユニーク。
彼がピノの魔術師たる由縁です。(研究者と言った方が合っているかもしれませんネ☆)

Novy Blanc de Pinot Noirに使われているのはオレゴン州のピノ、
畑の中でも特別に成熟が遅い場所の葡萄を選んでいます。
収穫してすぐに、房の全部分を優しく圧縮。
その後、搾った葡萄ジュースを一日置き、ナチュラルオーク樽とステインレスの
組み合わせで、数カ月間、醗酵させているそうです。

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アダム・リー氏(左)とブレイク(右)

さて、このワインをブレイクが初めてブラインドで味見した時は、
樽を使わなかったシャルドネ、またはヴィオニエだと思ったそう。
リー氏自身が味見した時は、マルサンヌかルーサンヌ葡萄のようだと感じたとか。

ブレイク曰く、「Marsanne や Roussanneほどフルボディでは無いけれど、
でもリー氏の目指す目標の一つは、ヨーロッパの料理にまけない
リッチな風味の白ワインを造り出す事なので、
ピノ・ノアールで白ワインを造り出すのは、氏にはぴったりの試み。」

注目したいのは、そのフルーツ風味。
梨やグアバといった、普通のピノでは味わう事の無い風味が存在していて、
逆に、チェリー、クランベリー、ラズベリーと言ったベリー風味は感じません。
ということは、これらベリー風味は、葡萄の皮に由来する風味なのでしょうか?

このピノ・ノアール白ワインが造られるのは、今年で3年目。
ワイン・オタクの間で、密かに話題になっているようです。

ほんのりとオレンジが掛かった黄色。
繊細な香りはグアバの皮、白桃、アジア梨。
ミディアム・ボディで、アジア梨とグアバの皮の風味。
満足のいく口当たりで、アルコール度は13.9%。

このワインを始めて飲んで、『これはピノで出来た白ワインね』なんて、
ピッタリと当てられる人が、この世界上いったい何人いるのでしょうか。
機会がある方は、次回のブラインド・テイスティング会で、
グラスにこのワインを注いで、葡萄品種を当ててもらうのも一興です☆
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by sfwinediary | 2011-05-03 06:15 | White Wine