カリフォルニア・ワインのブログ。 夫は米国人ワインライター。その影響でカリフォルニア・ワインに囲まれた生活をしています。SFから、ユニークなワイン情報をお届けします♪  ゴマ(石川真美)


by sfwinediary
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ワイン・オタク、夢のワイン・ディナー@Bern’s Stake House

「これまでに最高のワイン・ディナーは?」と聞かれた時、
皆さんはどんな食卓が思い浮かびますか。

ワイン愛好家の有様は十人十色、
カルトワインを集めたり、ボルドーの最高級を端から飲んで悦に入ったり、
または、値段は張らなくてもとっておきのワインを探し出して、楽しんだり…。
簡単に一括りにはできません。

ワインライターであるブレイクの周りには、自然とワイン・オタク達が集いますが、
友人達に共通するのは、「ワインを飲む事で、人生が楽くなる」という姿勢。

今回、特に仲の良いワイン・ギーク(オタク)達と、
フロリダ・タンパにあるバーンズ・ステーキハウスで、
一夜、“夢のワイン・ディナー”を堪能しました。

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何を持って、“夢の”ワイン・ディナーと呼ぶのか?

店頭や一般のレストランでは手に入らない、年代を経たワインを飲む機会を得た事。
何よりも、ワイン好きの友人らと、超ワインgeeky(オタク)な会話を楽しめた事。
…でしょうか。

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グラスの数にご注目を…

そもそもの始まりは、夫君ブレイクへの誕生日プレゼント。
何か記念になるものを…と考え、クリアウォーターのビーチハウスで
1週間を過ごしたのは前述の通り。
自家製ワイン醸造家の友人、スティーブの誕生日も近かったことから、
合同誕生日会と称して、タンパにあるBern’s Stake Houseで、
面白いワインを思いっきり飲もう~♪という事になりました。

ワイン検索エンジンでは世界一、Able Grape (エイブル・グレープ)の創設者ダグに、
バーンズに行くんだぜ!とブレイクが自慢した所、
急遽、夫妻もボストンから飛んで来て、合流。
(ワインの為に、わざわざ飛んでくるなんて、超オタクでしょ?)

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バーンズの入り口待合室☆ 衝撃的な赤が印象的

さて、このバーンズ・ステーキハウス(Bern’s Stake House)。
このブログでも何度か紹介していますが、1956年にオープンした老舗レストラン。
先代がこよなくワインを愛し、せっせと買い集めた結果、
現在のコレクションは6,500種類にも及び、世界でも有数の貯蔵量を誇ります。
そのワイン宝庫は、愛好家たちの垂涎の的です。

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レストランのワインリストは、残念ながらHPには載っていないのですが、
サイド・バーンズのミニ・ワインリストでもご覧のとおりの品ぞろえ。
(PDFファイルはこちらからご覧ください☆)
レストランのリストはこれにも増して分厚く、読むだけでも一苦労です。

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さてこの夜、レストランの予約は7:30。
事前に或る程度の予習をしていたものの、いざワインリストを手にすると、
ブレイクとダグの目の色が、真剣に、そしてキラキラと輝き始めます。
あーだこーだと言いながら、飲みたいワインに一通り当たりを付けた所で、
ソムリエのブラッド・ディクソン氏にご相談。

料理は、まず黒トリュフのステーキタルタルを皆でシェアした後で、
ステーキ・コースへ進もうと思っている事。
始めに泡で乾杯して、その後6本ほどを考えている事。(7人なので1人1本計算!)
そのうち1本は、(私が飲みたいとうるさいので)DRCを、
もう1本は、スーザンとレイチェルの要望でリースリングを入れたい事。
フルーツ爆弾はまっぴらごめん、バランスのとれた年代物を飲みたい事。
カルトワインやボルドーの最高級1本に値段を掛けたいと思う面子では無く、
DRC以外は上限を$150程で抑えたい事。
等々…を伝えます。

ワイン・ギークの集団から次々に出る要望に、真摯に耳を傾けてくれたソムリエは、
私に任せなさい~!と、秘蔵コレクションからとっておきワインを探し出してくれました。

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めでたくバブリーが開けられ、料理が運ばれてきたのは9時近く…(苦笑)。
でも、1時間以上かかったオーダー儀式に文句を発するどころか、皆それぞれ真剣に参加。
フランス人が「どの料理を食べようかと選ぶ時が、最高に楽しい」と感じるように、
どんなワインを飲もうか…と考える時が、ワイン好きに取っては至福の時なのでした。

でもやっぱり最高だったのは、実際に美味しいワインを口にした時でした。
リストには載っていない残り1本だけ、といったボトルも含め、
この夜を飾ったのは、これらの面々です。

Iron Horse 2004 Brut
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まずはバブリーで乾杯。

Balbach Rheinhessen Niersteiner Oelberg Riesling Auslese 1976
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いにしえのリースリング。香りと風味が濃厚で、超美味。

L. Revol Côte-Rôtie 1964
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この夜、一番人気のボトル。

Louis Latour Bonnes Mares 1976
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悪くはなかったけれど、この顔触れの中では、あまり輝かなかったルイ・ラトゥール。

Chateau Rayas Chateauneuf du Pape 1974
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他が素晴らしすぎて、ラヤスでさえも存在感が薄れてしまった感が…。

Ridge York Creek Cabernet Sauvignon 1978
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ソムリエ氏がカリフォルニアのカブを入れましょう…と言った時、「え~~!?」との声が。
でも78年物、リッジなので試してみることに。驚くほどのフルーツ風味☆


Mario Antoniolo Santa Chiara Gattinara 1964
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ダグが飲みたがっていたけれど、一旦は選にもれたガティナーラ。
ディクソン氏が厚意で差し入れて下さいました☆ラッキー♪


Domaine Romanée Conti La Tache 1992

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魅惑的な香りのラ・ターシュ☆ 少々のオレンジと、白い花の香り。
若いけれどバランスが取れていて、あと20年後でも飲めそう。


過日、ブレイクがDRCのテイスティングに招かれて以来、
「私も飲みたい~~~!」と念仏のように唱え続けていたDRC。
92年のラ・ターシュは、ソムリエ氏に言わせると、
あと10年は眠らせてもいいかも、という品。

ブレイクもラ・ターシュに悪い所はないけれど、今回飲んだ中では
好みでいえば4番目だったそうです。
(私的には、もちろん1一番♪ 印象的だったのは、味よりも、心地よい魅惑的な香り。)

何ケースも貯蔵されているそうなので、10年後の誕生日に再挑戦してみたいものだと
思ったのでありました。

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バーンズのセラー内、鉄格子の奥、こんこんと眠るボトル達。

さて、お腹がいっぱいになった所で、運ばれてきた会計明細書。
恐る恐る開いてみると、一人あたり約$300!!!
ラ・ターシュ1992は、多分$560程。
また、Gattinaraはソムリエ氏からのプレゼント・ボトルだったので、
この安価にて、夢のようなワインのラインアップを楽しめたのでしょう。
(明細書を持ち帰るのを忘れてしまったので、各ボトルの詳細値段は永遠に不明…。不覚なり。)

日本の通販サイトでは92年ラ・ターシュの販売価格が20万前後!
飛行機代出しても、バーンズのセラーでしっかりと品質管理されてきた
ボトルを開ける方が、安心できると思うのは私だけでしょうか…。

そう遠くないうちに、また大勢でワイワイ言いながら、
Geekyなワイン・ディナーを楽しみたいものだと思うのでした。

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今回、真剣にメモを取っていたのはダグだけ。
いつもはノートを取るのに忙しいブレイクも、誕生日のお祭りなので、
この日は一切テイスティング・ノートは取りませんでした。

テイスティング・ノートはありませんが、ブレイクの好きな順番を聞いてみました☆

1.L. Revol Côte-Rôtie 1964
2.Balbach Rheinhessen Niersteiner Oelberg Riesling Auslese 1976
3.Mario Antoniolo Santa Chiara Gattinara 1964
4.Domaine Romanée Conti La Tache 1992
5.Chateau Rayas Chateauneuf du Pape 1974
6.Ridge York Creek Cabernet Sauvignon 1978
7.Iron Horse 2004 Brut
8.Louis Latour Bonnes Mares 1976

次回はブレイクの目から見た、これらワイン評を和訳してお送りします♪

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by sfwinediary | 2011-10-15 06:56 | 気になるレストラン