カリフォルニア・ワインのブログ。 夫は米国人ワインライター。その影響でカリフォルニア・ワインに囲まれた生活をしています。SFから、ユニークなワイン情報をお届けします♪  ゴマ(石川真美)


by sfwinediary
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古いワインはアンクール、だから安い?アメリカのトレンド

先日、フロリダ・タンパの老舗レストラン、バーンズ・ステーキハウス
とても面白い顔ぶれのワインを飲む機会がありました。

驚いたのは、年代を経たワインの値段。
フランスを始めとするヨーロッパ、そしてミレニアム前のカリフォルニア・ワインも
とてもリーズナブルな値段。

もちろん、リリース時に大量にケース買いをした…といった側面もあるのでしょうが、
そこはやはり需要と供給のバランス。
アメリカ人の目はもっぱら、近年のナパに代表されるワインに向いているようです。
ブレイクの感想を和訳しましたので、ご覧ください。(オリジナルはこちらです☆)


Old wines are uncool, and therefore cheap - By W. Blake Gray

僕はこれまでに、実に様々なワイン食事会に招かれてきた。
けれども、先日飲んだワイン達は、夕食の席に並んだ顔ぶれとしては、
これまでで最高のラインアップだった。

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それは6人の友人達との食事会で、もちろん自腹だったし、費用にも上限があった。
特別な日だったので、あるブランドには散財した、
そう、DRCラ・ターシュ。
でも1992年のヴィンテージで、当たり年とは言われていないものを選んだ。

顔ぶれの中には ablegrape のダグ・クックがいて、
僕達2人は、ワインリストを手にした途端、とり憑かれてしまい、
他の仲間を長らく料理から引き離す事になってしまった。

しかし最終的には、ダグがガッテナーラを、僕がDRCを選択した以外は、全て、
尊敬すべきバーンズ・ステーキハウスのソムリエ、ブラッド・ディクソン氏に
白紙委任状を出す形となった。
そして氏は、1本$150ぐらいまで…という値段のしばりにも関わらず、
素晴らしいワインを探し出して来てくれたのだった。

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そのリストがこちら。

Iron Horse 2004 Brut
Balbach Rheinhessen Niersteiner Oelberg Riesling Auslese 1976
L. Revol Côte-Rôtie 1964
Louis Latour Bonnes Mares 1976
Chateau Rayas Chateauneuf du Pape 1974
Ridge York Creek Cabernet Sauvignon 1978
Mario Antoniolo Santa Chiara Gattinara 1964
Domaine Romanée Conti La Tache 1992


テイスティング・ノートをここに並べて、皆さんを辟易させるつもりはないのでご安心を。
まぁ、書いたとしても、「ウ~ン。ワォ。天国の香りは斯くやあらん。」
みたいになっただろうけど…。

そう、DRCは確かに美味しかった。
でもね、他のワイン達も決して引けをとっていなかったんだ。
この日は祝いの席だったので、僕はいつもの勿体ぶったノートを取っておらず、
そもそもこうやってブログに書くこと自体、少々憚られる気がする。

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さて、最後に会計明細を受け取った時、僕はその安さに驚いた。

安かった理由は明快だ。
我々の考える“素晴らしいワイン”が、多くのアメリカ人が考えるそれとは
違っていたという事。

我々のすぐ隣の席にいたカップルは、ナパのカベルネを飲んでいた。
有名な会社経営ワイナリーのブランドで、近年のヴィンテージにもかかわらず、
値段は1974 Chateau Rayasよりも高かった。

もしもDRCを勘定に入れなければ、我々が飲んだ7種類の合計金額は、
ナパのカルトワインよりも遥かに安い値段だった。
DRCを加えた場合でも、この夜の8種類のワインの合計金額は、
最近リリースのボルドー第一級品、1本の値段よりも安かった。

この事実が何を意味するのか。
アメリカ文化についての評論でも書きたい所だけれど、今はやめておこう。

アメリカ人諸君、その調子でお好きなワインを飲んで下さい。
1964年のコート・ロティ(Côte-Rôtie)を7本飲める値段で、
ハーラン・エステート(Harlan Estate) か、ハンドレッド・エーカー(Handored Acre) を
1本だけ飲めますよ。
もっと派手に散財したいのならば、スクリーミング・イーグルが良いって話ですよ。

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以上、ブレイクのブログの和訳でした。
オリジナルはこちらからどうぞ☆





さて、この夜の雰囲気を少々お楽しみいただけます。
このような会話が1時間以上繰り広げられて、漸く夕食にありつけた我々です☆
興味のある方は、こちらのYou Tube「Blake@Bern’s」をご覧あれ♪

或る夜のワインオタクの会話 (Blake@Bern’s)

出演:Blake (中央)、 Suzan (左)、 Ishikawa(右)& Dean (カメラマン:音声のみ)

Suzan 「こっちのリストも読まなきゃぁ…」
Dean 「ブレイク、何か良いの見つかった?」
Blake 「う~ん、そうだねぇ…。
    ちょっと待って、イングルヌック68年がある。
    (Dougに向かって) 君の誕生年だろう?
    幾らだと思う?」
    …しばらくの間 (とても真剣なブレイクの表情)
Doug 「175ドルぐらい?」
Blake 「78ドルと50セント!!!」
Doug 「ワォ!」
Blake (Deanの「飲みたいものが見つからなかったら、近くのスーパーで買ってくるよ」という冗談を全く無視して)
    「イングルヌック67年もある。これは是非飲むべきだよ。」

Ishikawa 『(大きな声では言わないけれど)オタクな会話。…でしょ?』

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by sfwinediary | 2011-10-20 08:26 | 気になるレストラン