カリフォルニア・ワインのブログ。 夫は米国人ワインライター。その影響でカリフォルニア・ワインに囲まれた生活をしています。SFから、ユニークなワイン情報をお届けします♪  ゴマ(石川真美)


by sfwinediary
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ジョルジュ・デュブッフ氏の素顔


新酒の解禁日ともなると、世界中の注目を集めるボジョレー・ヌーヴォー。
その中でも一際ど派手なパフォーマンスで輝くGeorges DuBoeuf。
先月ボジョレーを訪れたブレイクが、ジョルジュ・デュブッフ氏の素顔に迫りました。
オリジナルはWine review online.comのコラムをご覧ください。


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Georges DuBoeuf, Powerlifter - By W. Blake Gray

ジョルジュ・デュブッフ氏は、ほとんど毎日200本のワインを試飲する。
畏敬の念と共に、思わず僕は問うた、どうやって…?

R.パーカー氏は一日に100本ほどの試飲をこなすそうだが、
デュブッフ氏はそれと同じ数だけの試飲を、文字通り昼飯前にすませてしまう。

ワイン・スペクテーター誌のオフィシャル・テイスティングの席では、
一度に24種類ずつのワインが試飲されるが、この数は審査員の味覚を常に新鮮に保つため。

かたや自腹で試飲を行うデュブッフ氏、ほんのウォーミングアップとして
10種類の試飲をこなしてしまうという兵(つわもの)。
Cold(風邪)をひいていても試飲をこなすが、Cold(冷えた)ワインは試飲しない、
そして天候がCold(寒い)時の試飲は好まないとの事。

何故、こんなに沢山試飲しなければならないのか、疑問に思われた方も
多いのではないだろうか。
理由は、彼が毎年、何百種類ものワインを、世界中に販売しているから。
合衆国だけでも60種以上が輸入されているし、ワインは毎年刷新されている。

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多くの読者の皆さんにとってGeorges DuBoeufの名は、ボジョレー・ヌーヴォーや、
他に類を見ない大量生産ワインのプロモーションでお馴染みものだろう。
ワインボトルに冠された名前としては、世界で一番多いはず。

デュブッフ氏は一人で試飲する事は無く、デュブッフ氏の右腕であり、
ワイン醸造家のGuy Marion氏が常に同席している。
しかし、マリオン氏が同席できない場合は、誰か彼かが代わりを務める。

例えば、フランスでは毎年トップソムリエのコンテストが開かれているが、
その優勝者達が招かれる。この招待を袖にする人間は稀だそうだ。
氏の購入力を考えると、ボジョレーでも最高の果汁が並ぶに違いない、
誰がこの魅力にノーと言えるだろう。君ならどう?

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さて、セッションは、昼から1時まで、そして6時から7時までの2回。
彼らは1分で2種類ほどという、ものすごいスピードで試飲をこなす。

「常に、昼食と夕食の前に試飲するんだ。終わる頃には喉が渇くよ」とデュブッフ氏。
「コーヒーは絶対に飲まない。香りは好きだが、口の中に味が長く残るからね。
緑茶を良く飲むよ。お茶はワインの様に複雑な風味を持つし、様々な種類があるからね。」

ウォームアップに10種の試飲を必要とする事については、
「運動選手と同じ。大きな試合の前に、ウォームアップは欠かせないだろう。
感覚システムは複雑だからね、軌道に乗せる必要があるのさ。」

今年77歳になるデュブッフ氏だが、立ったまま試飲を行う。
「たくさん試飲しなければならないからね。風味と香りを評価するけれど、時には、
前に戻って香りだけを試す事もある。肉体労働だ。それもとっても重労働だよ。」

この瞬間、「ワインの試飲がどれだけ大変な仕事なんじゃい?」と思われた方。
プロとしての試飲は大変な重労働だと、氏よりはかなり若い僕も断言する。
一度に200種類…、それもほぼ毎日…、大変だよ。

気圧がワインの味に影響すると、デュブッフ氏は考えている。
「北風が吹く時は、ワインを飲むのに適している。
でも、雪の日となると、、、全然駄目だね」

Duboeufという組織は、大産業だ。
しかし一方で、農家に伝わる迷信や知恵を、未だに捨て去ってはいない。

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長いので、続きは次回掲載します。
オリジナルはWine review online.comのブレイクのコラムをご覧ください。
(本人の許可を得て和訳掲載しています。転載は御遠慮下さい。)

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by sfwinediary | 2012-01-18 09:09 | ワインメーカーのお話