今年は高くなりそう…、カリフォルニアの安ワイン
2012年 02月 14日
もはやロマンスでは無く、ビジネスなのは周知の事実。
そんな中、ワインも例外ではありません。
チョコレート味のワイン、甘~い赤ワイン、超安価なマスカット、等々、
甘あまワインが脚光を浴びる時。
風味付きの日本酒は、この日30%も販売が伸びるとか…。
アメリカで売られているワインの61%は$7以下の安価なワイン。
$10以上のワインは全体の20%程だそう。
そしてこれら安価なワインが一気に販売を伸ばすのが、
バレンタインの様なイベント日という訳です。
最近アメリカでホットなのは、マルベック(Malbec)。
そして樽で熟成しないタイプのシャルドネは、なんと2倍もセールスが伸びたそう。
カリフォルニア州で栽培されている殆どの葡萄は、これまで生産者の名が
ボトルに載る事も無い、安いバルクワインとして売られてきました。
でも、ここ2年ほど不作が続いたので、今年は葡萄の値段が上がるかもしれません。
安い葡萄の産地として知られていたセントラル・ヴァレーでさえも、近年では
アーモンドなどの値が上がった為、今では事前に契約の上で葡萄栽培をするのだとか。
さて、最近、不足がちな葡萄として名が挙げられるのは、メルロー。
映画Sidewaysの後、この葡萄を新たに植える栽培者は減ったものの、
未だに消費者が買い続けている葡萄品種。
メルローは、ブレンド・ワインでも大きな役割を果たしています。
なので需要が落ちないんですね。
ジンファンデルも不足がち。というのも、近頃人気の甘~いワインで使用されるから。
熟成したジンファンデルは、フルーツ風味と糖分に富んでいる故なんですね。
一方でピノ・ノアールは1本$10で売られる、安価なプライベート・ラベルに登場。
というのも、メルローの大量買いが困難になった為。
またSideways影響で、猫も杓子もピノを植えたしわ寄せがきている感も。
ピノのバルクワイン、ちょっと高級感がありますよね。
2年連続の葡萄不足の為、これまで$10に設定されていたワインは、
今年(2012年)には$12程に値が上がるものと予想されます。
また、$15で売られていたナパのカベルネ、しばらくは姿を消すかもしれません。
何時もは雨の多い12月から2月にかけての北カリフォルニア、
例年になく晴天続きでした。
今日は雨がちらほらしてますが、水不足が懸念されています。
今年の秋の葡萄、どんな収穫高になるのでしょうか。気になります☆