グンラック・ブンシュの面白プロモーション・ビデオ☆主役はメルロー
2012年 03月 15日
カリフォルニアで2番目に古いワイナリー。
未だにファミリービジネスの形態を保つ数少ないワイナリーの一つです。
彼らがお披露目したプロモビデオ「或るメルローの歴史」が面白いのでご覧ください。
人気のカベルネの傍らで、それでも必死に頑張っている健気なメルロー。
「そうそう、メルローってこんな感じだよね」って、笑える事間違いなしです☆
A Brief History of Merlot
<物語> 英語の字幕がイマイチ読み切れなかった方に解説
その昔、葡萄5兄弟が、ボルドーからカリフォルニアの地にやってきました。
大兄貴のカベルネ・ソーヴィニョン、片腕役のスムースな弟メルロー、
芸術家肌のカベルネ・フラン、縁の下の力持ちプチ・ヴェルド、
やがては自分探しの為に南アフリカに旅立つ小さな弟マルベック。
70年代になると、カベルネ・ソーヴィニョンとメルロー兄弟は、
カリフォルニアのパイオニア的葡萄として、脚光を浴びるようになります。
でも皆の注目を集めるのは、もっぱら大兄貴のカベルネ・ソーヴィニョン。
メルローはどうしても兄貴の背中に隠れがちでした。
そんな中、80年代になるとメルローは独立を果たします。
そして徐々に自力でスターへの道を歩き始めます。
90年グランジ時代、遂にメルローは、兄貴を抜いて一躍大人気者になります。
しかし、人気ゆえにカリフォルニア中で栽培された結果、
メルローは次第にソフトで締りの無い味になってしまいます。
そこへ追い打ちをかけるように登場したのは、映画『サイドウェイ』。
川岸で日陰暮らしを強いられていた、いとこのピノノアールは、
一夜にしてマスコミの寵児。
片や、太りまくったメルローは皆の嘲笑の的に…。
けれども、メルローは彼のMojo(底力)を失くしてはいませんでした。
一旦は故郷を離れたメルローですが、再び在るべき場所に戻り、日々鍛錬した結果、
見事にパワー、バランス、集中力を取り戻したのです。
メルローが一番幸せな場所、彼を理解してくれる人々に囲まれて、
メルローは再び前進し始めました。
それが、グンラック・ブンシュのメルローです。
…という、プロモーション・ビデオ。
本当に美味しいメルローは、スムースで、幅広い料理に合う万能選手。
カリフォルニアのメルローには、是非、益々精進して美味しくなってほしいものです。
ちなみに、演じていたのはブンシュ・ファミリー。
カベルネ・ソーヴィニョン役は葡萄栽培ディレクターのジム・ブンシュ氏、
メルロー役は社長のジェフ・グンラック・ブンシュ氏。
芸術家肌のカベルネ・フラン役はワインメーカーのキース・エマーソン氏、等々。
楽しさ倍増です☆
昔のブンシュ記事はこちらをどうぞ☆