カリフォルニア・ワインのブログ。 夫は米国人ワインライター。その影響でカリフォルニア・ワインに囲まれた生活をしています。SFから、ユニークなワイン情報をお届けします♪  ゴマ(石川真美)


by sfwinediary
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<   2009年 09月 ( 11 )   > この月の画像一覧

朝夕めっきり涼しさが増した、サンフランシスコ。
秋の気配が漂っています。
9月10月は、ベイエリアでも最高の季節。
食べ物は美味しいし、風はさわやか、天気も良し♪

でも油断は禁物、まだまだ暑い日も登場するので、
ワインを廊下に、ほったらかしには出来ません。

先日9月半ばに、ドライクリークを訪れた際の気温は
100F(摂氏37度)を超えていました。
記者を集めてのワイナリー巡りに参加したのですが、お昼にお邪魔したのは、
Gustafason Family Vineyards (グスタフソン・ファミリー・ヴィンヤーズ)。

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ドライクリークに最近登場したばかりの、ニューフェイス。
オーナーはミネソタ州の環境建築家にして不動産業を営む、ダン・グスタフソン氏。
2002年に家族でドライクリークをドライブした際、
土地にほれ込んで、ワイナリーを開いたそうです。

ワインメーカーは、新進気鋭の若きエメット・リード(Emmett Reed)氏。
UCデイビス校に行かず、セラーラットからたたき上げたという、
今時、珍しいタイプのワインメーカー。
これまで経験してきた間違いから、ワイン醸造を学んだそうです。

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ヴィンヤードは、ソノマ湖を見下ろす美しい丘の上。
収穫期には、鳥に食べられるのを防ぐために、葡萄にネットを掛けますが、
美しい、独特の風景を醸し出しています。

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ワインは製造量が少ないので、今のところメールリスト顧客と
ワイナリーを訪ねた人だけが買えるそう。
今はまだできたてのホヤホヤといった感じですが、これからの行方が楽しみです。

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さて、ワイナリーに着いてすぐ、葡萄畑に囲まれた大きな木の下で饗されたのは、
暑い日にピッタリのロゼ。御供はカニをふんだんに使った、ミニサラダ。
とっても美味しくて、皆おかわりの手が伸びます。(樹齢300年以上だとか)

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2006 Dry Creek Mountain Vineyard Rose of Syrah

その後場所を移して、テイスティング・ルームの外、バルコニーで昼食。
用意されたのは、フォアグラ、ショートリブ、チョコレートケーキといった、
濃厚な3コース。

オーナーが、記者連のために用意してくれた、心づくしだったのですが、
気温は35度あまり、燦さんと照りつける太陽…。
ワイングラスは、たちまちのうちに熱せられ、供されたシラーもプティ・シラーも
ジンファンデルも、ホットワインに早変わり…。

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食事が終わった後に、あちこちから聞こえてきた感想は…
ロゼ美味しかったね。カニサラダ最高だったね。
暑い日、炎天下での、ヘビーな赤ワインのプレゼンは、
難しいなぁと感じた、一幕でした。

赤ワインのサーブは、室温で。
とよく聞きますが、この室温は、今から100年以上も前の、ヨーロッパのもの。
大体18度前後の温度を指しているようです。
なので、夏だったら、赤ワインでも、飲む直前まで18度ぐらいに冷やしておくと
ワインがおいしく感じられると思います。
(せっかく飲まれる時を待っていたワインも、その方が嬉しいでしょうし♪)

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先週土曜日、ボルドー・ワインのテイスティングを、友人達と企画していたのですが、
生憎、この日のサンフランシスコも暑くて、気温は30度程。
(サンフランシスコでは、エアコンのある建物は少ないのです☆)
こんなに暑い日に、ボルドーはとてもじゃないが、公平に評価できない…
ということで、泣く泣く計画を延期したのでした☆

今週末から、ボルドーの視察旅行に出かけるブレイク。
日程にはペトリュスのオーナーとのテイスティングも含まれているそうで、
ずる~~~い!


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エプロンがキュートなオーナー、ダン・グスタフソン氏☆
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by sfwinediary | 2009-09-30 07:41 | ワイナリーのお話
全米にピノ旋風を巻き起こした映画Sidewaysの日本版リメーク『サイドウェイズ』。
アメリカに滞在する、4人の日本人の人間模様を描いたドラマ。
週末にナパで開かれた、プレミアム公開を観てきました。

異文化の中に身を置く、日本人のドラマとしてとらえれば、面白い映画。
でも、ワインの映画としては、残念ながら期待ハズレ。

そもそもオリジナルSidewaysの主役は「ワイン」とも言えました。
舞台は、サンタバーバラ(Santa Barbara)でなければならなかったのに対して、
日本版では、ナパ(Napa)はたまたま背景にあるだけ。
別にワインカントリーでなくて、NYでも、LAでも展開可能な物語。

残念ながらオリジナルSidewaysを魅力的に輝かせていた
映画の根底に流れる“ワインに対する情熱”は、感じられませんでした。

ここから先はネタばれになりますので、知りたくない方は、今日はここまで~☆
(と言っても、ストーリーは公式HPで公開されていますね)

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映画が上映されたのは、ナパのダウンタウンに近い野外ステージ。
集まったのは、多くの邦人、映画に登場したワイナリー関係者など、200人ほど。
暑い日でしたが、8時の上映時間には涼しい風が吹いて来て、いい感じ。
映画祭の主催者の挨拶に続いて、菊池凛子さんが舞台に立ち挨拶。
「英語はあまりよくわからないけれど、ワインの味はわかります。」
という言葉に、沸く会場。

ストーリーはオリジナルから、それほど大きく外れることなく進展。
でも、主軸が“ワイン・ギークとその大親友の珍旅行”でなく、
異国に住む日本人の”Fish out of water”物語なので、
オリジナルのストーリー展開をそのまま踏襲するのは、かなり辛い感じ。

それに日本版では、いくらワインの存在が二の次とはいえ、
脚本家がどれだけカリフォルニア・ワインを理解しているのか、大きな疑問。

オリジナルでは、マイルズをはじめ、マヤ、ステファニーと、
ワインに対する情熱や知識を、コミカルな会話の中で、惜しみなく披露してくれ
見ている方も、なるほどね~、と楽しくなるし、勉強にもなる。
でも日本版では、日本語の言葉遊びはあるものの、
ワインに関する知識はほとんど語られず、あっても内容は表面的で浅い。
(ピノが好き?セントラル・コーストでもいいの???)

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道雄は“ワイン好き”という設定ではあるものの、
マイルズのようなワイン・ギークには成り得ず、ワインに対する確固たる信念は皆無。
なので"I'm not drinking any fucking Merlot."のセリフも、無し。
(それとも舞台がナパだから、言えなかったの…?)

最もワインに愛情を抱いているべき役どころの麻有子は、
「アメリカで職業婦人として頑張って何が悪い!?」と、道雄にかみつくものの、
何故そこまでワインに魅せられるのか?
何故スタッグス・リープで頑張るのか?
…全然、見えてこない。

せっかくスタッグス・リープという素晴らしいワイナリーが協力してくれたのだから、
彼女に、もう少し深みのある、踏み込んだセリフを語ってもらいたかった。
そしたら観客にも(彼女が持っていると思われる)情熱やワイン知識が伝わったのに…。
彼女こそ、ワインカントリーを知らない人達に、ナパの魅力を説明できる存在なのに、
そのようなセリフは書かれなかったのが、残念至極…。

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ミナは、カフェのサーバーだけれども、同じ役柄のマヤのような
知識やこだわりは全然見えない。 (ワインカントリーで?)
また、ステファニーのように、大切に保存しておいた、
とっておきワインを、仲間と開けて楽しむ事もない。

そして、キー的な存在の大介役。
結婚を一週間に控え、ステファニーとデートするジャックを演じた
Thomas Haden Churchは、とても魅力的な演技だったから、
悪いやっちゃな~と思いつつ、どこか苦笑しながらも許せたし、
大金持ちのお嬢様フィアンセが彼に夢中なのも、すんなり受け入れられる設定だった。
でも、大介に、その魅力はない。

ジャックが、ステファニーの匂いやワイルドさに魅かれてハマったのに対し、
大介のミナへの好意は、「日本語が話せると、ほっとする」という安堵感。
まったく反対の理由。
それであのエンディングにもっていくの、厳しくない?

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また、マイルズとジャックの友情は、核となる設定だったのに、
道雄と大介である、小日向文世氏と生瀬勝久氏の間に、友情のケミカルは希薄。
マイルズとジャックは、正反対の性格だけれども、それだからこそ、
お互いにお互いを補い、必要とする、その友情が理解できた。
しかし日本版では、留学時代の一時の友人ではあるかもしれないけれど、
海を渡ってまで会いに行く親友が持つ“何か”は伝わってこなかった。

“回転と売り上げが最重要”と豪語する、レストラン経営者という設定ならば、
後半のナパで「これは!」というワインに触れさせて、
ジャックみたいにワインを楽しませてあげればいいのに…。
大介がお預けを食らうシーンはあるが、ワインを楽しむ場面は記憶に残らない。

多くのアメリカ人が、自身をジャックに重ねることが出来たのに対して、
大介は“ワインを知らない人々”を代表しない。

日本版は全編で、どこそこのワイナリーのボトル、というのは見えるけれど、
登場人物が特定のボトルについて、マイルズのように蘊蓄(うんちく)を
語るシーンは無い。葡萄品種だって、ろくろく見えないし…。
それが、ワインをタダの背景、小道具にしてしまっている、大きな要因だと思う。

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さて、いつだって面白いのは、上映後の監督との質疑応答。
特にチェリン・グラッグ監督は、コミカルな方なので、他の倍も楽しめました。

監督が描きたかったのは、”Fish out of water”(水を離れた魚/陸に上がった河童)、
日本とアメリカの狭間で、生き方を模索する人間たちのドラマ。
アメリカと日本の血を持つ、チェリン・グラッグ監督の生い立ちを見ると、
この点に焦点をあてたのは理解できる。

オリジナルには、こんなに深い思いは存在しない。(ワインは別ね)
だからカラッとしたサンタバーバラの風を感じるけれど、
日本版は、ちょっと重くて、悲しい雰囲気。

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製作費はオリジナルの5分の1しかなかったという事で、
映画中の多くの粗(あら)も、しょうがないのかな…とは思う。

ナパを選んだ理由は、日本の観客向けに、ゴールデン・ゲート・ブリッジを
盛り込む必要があり、そのためには、GGBの北に舞台を設定する必要があったとの事。
それに、ナパだったら、知名度も高いし。

でも、ナパを選んだゆえに、逆に困難も大きかったみたい。

劇中に登場する、フロッグス・リープ(Flog’s Leap)、ダリオッシュ(Darioush)、
べリンジャー(Beringer)、ニュートン(Newton)等々のワイナリー。
どんな理由から、これらのワイナリーを選んだのか?

答えはズバリ、協力して門戸を開いてくれたワイナリーが、彼らだったから。

多くのナパのワイナリーは、オリジナルSidewaysの扱いに、未だ怒っているのか、
高ビーなのか、日本を重要なマーケットとして認識していないのか、
はたまた、その全てか?
撮影に協力的ではなかったそうです。 詳しくは、Blakeのブログをご参照ください☆

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2人連れの可愛い日本人女性達から、菊池さんへの質問は
「好きなワインを教えて下さ~い♪」
上映前のあいさつで、「I understand wine.」と公言した彼女の答えは
消え入るようなはずかしげな声で「白ワイン…」。

OK、協力ワイナリー関係者も多数いることだし、具体的なブランド名は出しにくいのかな?
でも、せめて葡萄品種ぐらい言って欲しかったかも。
ヨイショするなら、“ナパのシャルドネ”とか答えれば、
ワイナリー関係者から、さらなる拍手がもらえたかもしれないのに。

あらかじめ用意されていた答えなのか、彼女自身の答えなのか?
いずれにしろ、製作スタッフ、出演者のワインに対する興味は、
それだけのレベルだったのか…と、落胆が隠せない答えではありました☆

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これはSidewaysのスチール☆

カリフォルニアのワインカントリーは、本当に美しい土地。
映画『ボトルショック』では、その美しい景色に、うっとりとしたものでしたが、
製作費の違いが、カメラワークにも影響するのでしょうか?
『サイドウェイズ』では、ナパの美しさを絵的に表現しきれていない、
もどかしさを感じました。
(野外だったから、スクリーンが悪かったの?)

期待度が大きかっただけに、「ワイン映画」としての
『サイドウェイズ』には、肩すかしを食わされてしまったような感じです。

でもね、人間模様のドラマとしてみれば、楽しい映画です☆


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by sfwinediary | 2009-09-28 13:22 | 映画
映画『サイドウェイズ』が、ナパのフィルムフェスティバル
Napa/Sonoma Wine Country Film Festival 2009に登場。
今週末の9月27日(日)に、プレミアム上映されます。

サイドウェイズ』は、アメリカにピノ・ノアール・ブームを巻き起こした
Sidewaysの日本版。
カリフォルニアのワインカントリー、ナパを舞台に、
4人の日本人の人生ドラマが繰り広げられます。

27日の上映会では、監督やキャストを交えてのレセプションが開かれ
映画に登場したワイナリー、St. Supery などのワインを堪能できるようです。
チケットはちょっと高くて$25。まだ空きがあるそうです☆

日本版では、ラストがオリジナルと変わっていると聞いたので
いまからワクワク。
この映画を機会に、ワインカントリーを訪れたことのない方に、
その美しさや、楽しみ方が伝わるといいのですが☆

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さて、アメリカにピノ・ノアール旋風を巻き起こした、オリジナルの映画『サイドウェイ』。
舞台となったサンタバーバラ・カウンティは、この映画で一躍脚光を浴び、有名になりました。

原作者のレックス・ピケット(Rex Pickett)氏は、サンタイネス・ヴァレー(Santa Ynez Valley)で
ゴルフをした事から、サンタバーバラのワインに目を向けるようになったとか。

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劇中、スピット・バケッツからワインを飲んだシーンは、
作者の実体験から生まれたものだったそうですが、
実に強烈な場面でしたよね。
思わず「ウェ~」と叫んだのは私だけではないはず…。

ワイナリーに行くと、カウンターの脇に置いてある入れ物が、スピット・バケッツ。
大抵の人は、次の味見に移る前に、グラスに残ったワインをそこに捨てますが、
業界関係の人は、味見の為口に含んだ後、ワインを飲み下す事をせず、
そこに直接吐き出します。


レックス・ピケット氏が事に及んだのは、あるワインショップで開かれた、試飲会。

ハイ・エンドなカベルネが次々に捨てられていくのを見て、
当時、貧乏だった氏は「素晴らしいメリタージュだ!」と思い、
手を出したそうです。
まぁ、吐き出した人がいたとしても、そんなに多くなかっただろう…とのお言葉。
う~ん、確かに、面白いブレンドかも。
ちなみに、映画のマイルズの様に、ゴクゴク飲み下したりはしなかったそうです☆
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Rex Pickett氏 Chronicle photo by Mike Kepka(資料)

もっと詳しいインタビューをご覧になりたい方は、
クロニクル紙のブレイクの記事をどうぞ♪


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ジャックのワインの楽しみ方、いいなぁ~♪ 
四の五の言わず、美味しいワインはすべて “This is good!”

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by sfwinediary | 2009-09-25 02:13 | 映画
ブレイクが「サンフランシスコで最高のワイン・テイスティング・イベント!」と
一押しのWine & Spirits Top 100 Wineries Tastingが、もうすぐ開催されます。
(ワイン&スピリッツ・トップ100 ワイン・ティスティング

雑誌Wine & Spiritsが選んだ、世界のトップ100ワイナリーが
一堂に会するこのイベントでは、まさに最高の味が楽しめます。

日時は10月14日 6:30 – 8:30 pm
場所はThe Galleria at the San Francisco Design Center
101 Henry Adams St. SF, CA 94103
チケットは一般が$95、VIPが$125です。

去年の様子は、ブレイクのブログを参照くださいませ☆
2008年の写真はこちらから。こんな雰囲気です♪


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トップ100ワイナリーのご自慢のワイン、約300種類が並ぶので、
どれをテイスティングしたらよいのか迷いますよね☆
2時間という時間内で、いかにテイスティングをこなすか、
ある程度の予習は必須。
ピノ・ノアールを中心にしようかしら…とか、
ターゲットの葡萄品種を絞るのも、いい手かもしれません。

ベイエリアにお住まいの方々は、
ぜひ、この機会に最高のワインを味わって下さい♪
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by sfwinediary | 2009-09-23 02:46 | ワインなイベント
週末、サンフランシスコを70マイルほど北上し、
ソノマのドライ・クリーク・ヴァレー (Dry Creek Valley) を訪れました。

高速道路101号線を車で1時間半ほど北上すると、
最近注目を集めているおしゃれな街、ヒールスバーグに到着。
ドライ・クリーク・ヴァレーは、そのすぐ北に広がるアペレシオンです。
長さ16マイル(約25キロ)、幅2マイル(約3キロ)の細長い土地では、
主にカベルネ・ソーヴィニョン、ジンファンデル、メルロー、シャルドネなどの
葡萄が栽培されています。

ここで土曜日(9月19日)に、ジントピア(Zintopia)
ドライ・クリークのジンファンデルを一堂に集めた、イベントが開かれました。
会場となったのは、ソノマ湖の南端にある、レクリエーション・エリア。
普段は緑の芝生の上で、家族連れが遊んだり、ピクニックを楽しめる憩いの場所です。

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とっても暑い日だったので、テント会場のあちこちで、扇風機がフル稼働。
赤ワインを適温(17度前後)でサーブするため、ワイナリーの皆さん、
氷バケッツからワインを入れたり、出したり、大忙しでした。

スリー・アミーゴズ
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参加したのは、31のワイナリー。
饗されたのはジンファンデルを中心に、ソーヴィニョンブランやブレンドなど。
今年が第1回ということで、一般参加の人数は300人程だったものの、
それゆえに、屋外のテントの下で、ゆっくりとジンファンデルを味わうことができました。

ブレイクと私は、ジンファンデルだけをターゲットに、テーブルを回ったところ、
約2時間で全種類のテイスティング制覇。(途中何度も休憩あり・笑)
ベストは以下の3種類でした。

Mauritson 2007 Dry Creek Zinfandel ($27)
バランスの良いジンファンデル。複雑さを持ち、ロングフィニッシュ。
2007年のドライ・クリーク・ジンファンデルの出来は、過去15年間で最高だそうです。

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Sbragia 2006 Gino’s vineyard, Dry Creek Valley Zinfandel ($28)
とてもクラッシックなスタイル、ピノ・ノアールみたいなジンファンデル。
とても繊細な風味です。

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Talty 2006 Estate Zinfandel ($36)
ダークチェリー、ブラック・カーラント、スパイスなどが、
複雑に何層にも重なりあった風味。

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嬉しかったのは、Ridgeのブース。
作り始めて今年で2年目になるという、2007 Ridge East Benchの、
ハーブ風味あふれるワインを賞味していたら、係りの女性が手招き。
何だろうと思ったら、奥からこっそり、2003 Ridge Del Carloを出してくれました☆
Del Carloは、フルーツ風味にあふれ、酸味のバランスが良い、オールド・ヴィン(老樹)の味。
舌に残るスパイスが、複雑な後味。とってもジンファンデルっぽい1本でした。

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この他、印象に残ったのは、搾ったばかりのジンファンデルの葡萄ジュース。
メチャ甘くて、とってもリッチな舌触り。まるで、くず粉が入っているような濃厚さでした。
暑い日だったので、夕方には醗酵して、ワインへの第一歩を踏み出していたかも(笑)。

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ヘビーなランチを、ワイナリーでごちそうになった後だったので、
料理はつまむ機会がなかったのですが、美味しそうなブースがあちこちに出ていました。
お腹一杯でも、チョコレートはしっかり味見。美味でした♪

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ヒールスバーグに行った折には、ぜひ、パン屋さんCosteauxを訪れてみて!
全米で一番に輝いた(2009年)ベーカリーのパンは絶品でした。

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桶の中で葡萄踏みを楽しめるコーナーもありました♪

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by sfwinediary | 2009-09-21 08:49 | ワインなイベント
今週末、ジンファンデルのミニ祭りZintopia(ジントピア)が
ソノマのドライクリーク・バレーで開かれます♪

9月19日(土)に開かれる、一日限りのイベント($75/一人)。
ワインメーカーやヴィンヤードのオーナーに、直接話を聞きながら、
ずらっと並んだ50以上のジンファンデルを賞味できます。

サンフランシスコで開かれているZAPが、あまりにも有名になり過ぎて、
芋洗い状態の混み具合、ブースで話を聞くのはもとより、
テイスティングさえも、ろくろく出来ない状態になってしまった昨今、
ジンファンデル・ファンには、絶好の機会です。

そして何よりも、この時期のソノマは、“美しい”の一言。
葡萄が収穫され、空気にはワイン造りの芳香が漂っています。
ドライブがてら、ちょっと訪れてみるのも楽しいかも♪

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Zintopiaと聞いて、思い浮かべたのは、拙著『カリフォルニア・ワイントピア』。
出版社の産業編集センターで付けて下さった名前なのですが、
ユートピアとワインのかけ言葉で、とっても素敵な響きです。
英語でも”topia”とかけての造語があるんだなぁと、思った次第です☆

カリフォルニア・ワイントピア』おかげさまで、ご好評をいただいております。
どうもありがとうございます。大感謝でございます☆

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どうぞよろしくお願いいたします♪
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by sfwinediary | 2009-09-18 04:53 | ワインなイベント
ホールフーズやBiRiteに行くと、ずらっと並ぶ、オーガニックな卵たち。
鶏が自由に走り回れる、ケージ・フリー飼育を謳ったものや、
とっておきのベジタリアン餌で育てた鶏が産んだ、オメガ3入りのもの、
などなど。

あまりに種類が多すぎて、どれを選べばいいのか迷ってしまうほどです。

価格も、12個入りで$2.50ほどから、$7.50と3倍もするものまで様々ですが、
値段の差は、果たして味の差として、如実に現れるのでしょうか?

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さて、この12個入りで$7.50という目の飛び出るような値段の卵は、
サンフランシスコの北東、ナパの東にある、Vacavilleにある農場、
Soul Food Farm(ソウル・フード・ファーム)の卵。

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この農場の存在を知ったのは、SFクロニクル紙に掲載された
ある記事がきっかけでした。

もとシェパニーズのシェフ、クリストファー・リー氏が独立して
バークレーに開いた、レストランEccolo。
地元で採れた、新鮮なオーガニック素材の食材のみを使い、
従業員に穏当な給与を支払うという、理念のもとに経営していたものの…
この不況で、採算が取れず、
閉店という悲しい結果を迎えることになってしまいました。

レストランが閉店するということは、従業員は勿論のこと、
契約農家、清掃業務の請負店などの仕事が無くなり、
近隣に与える影響も、決して小さくありません。

25年物のバルサミコ酢を15年物に代え、
臓物料理は人気が無いために、豚を丸ごと買うのを止め、
泣く泣くソウル・フード・ファームの卵をあきらめて、
その他、経費を詰められるだけ、切り詰めたのですが…。
不況という激流には、抵抗できなかったのでした。
(以上記事の要訳です)

アメリカを襲った不況の影響で、ベイエリアのレストランは皆、生き残りに必死。
一つ、また一つと、信念を持ったレストランが倒れていく様を見るのは、
辛いものがあります。
スー・シェフ、Samin Nosrat氏が書いた記事は、とても訴えるものがあります。
難しくないので、よろしかったら英語の勉強がてら、読んでみてください☆


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さてこの記事の発表から、時を経ずして、
ソウル・フード・ファームに、思わぬ災難が降りかかります…。
なんと、隣家で発生した火事が、農場の鶏小屋に飛び火して、
約1000匹ものヒナが、命を失ってしまったのです。

しばらくは手に入らないのかしら?と懸念していたのですが、
近所のオーガニック店BiRiteで、農場の卵を売っていると聞き、
買いに駆けつけました。

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さっそく目玉焼きにしてみました。
確かに美味しいけれど、果たして他のオーガニック卵と比べたらどうなのでしょう?

そこで、Rock Island (約$3) と、Soul Food Farm ($7.50)の卵を、目玉焼きにして
2日間食べ比べてみました。

黄身の色と艶は、ソウル・フード・ファームの卵の勝ち。
黄身の味は、ソウル・フード・ファームがやや濃いめでしっかりしている。
白身の味は、ロックアイランドの方が美味。
という結果。
2倍以上の値段を支払う価値があるかというと…、そんなに目の飛び出るほどの
違いがある…というわけではありませんでした。

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卵を買う上で一つだけ確かなのは、「新鮮なほど、美味しい」ということ。
単純ではありますが、確かな事実です☆
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by sfwinediary | 2009-09-16 08:26 | 日記
来月、10月21日(水)に、サンフランシスコのピア3で、
ワインと食のイベント、Taste of the Bay 2009が開催されます。

ベイエリアのワイナリーやレストランの有志が、一堂に会する
テイスト・オブ・ザ・ベイ2009
主催者は、サンフランシスコ州立大学の
The Hospitality and Tourism Management Program。
奨学金や、プログラムのための基金を募るのが目的だそうです。

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参加ワイナリーは、Frank Family, Grgich Hills, Gundlach Bunchu, Mamm Napa,
Peju, Wente…他といった面々。
お時間のある方は、足を運んでみてはいかがでしょうか♪

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チケットは一人$125。
2枚目からは、$100となります。


Wednesday, October 21, 2009
6:00 to 9:30 p.m.
San Francisco Belle, Pier 3
San Francisco, CA 94133


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by sfwinediary | 2009-09-14 07:03 | ワインなイベント
待ちに待ったワイン・テイスティングの会、
お出かけ前に、ちょっと歯磨き。
でも、歯磨きした後の、ワインの味って…
思わず、顔を顰(しか)めたくなりませんか?

スペアミントの味が舌の上に残ったままで、味見をしようものならば、
公平な味が判らなくて、ワインが可哀想。

そんな中、発見したのが、この歯磨き粉♪
デザートエッセンスの“シトラス・フレッシュ”味。

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デザートエッセンス

このシリーズには、海藻入りの“スパークリング・シー・ミント”味、
トマトでおなじみ、リコピン入りの“シナモン・バースト”味の3種類がありますが、
お勧めは、オレンジ色のシトラス・フレッシュ味。

ミント、シナモン、フェンネル味に、アユールヴェーダ・ハーブ等々、
実に様々な歯磨き粉を試しましたが、ワインの味を、一番妨げないのは、
このシトラス・フレッシュ味でした♪
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by sfwinediary | 2009-09-10 07:12 | ワインの雑学

暗闇レストランOpaque

とある木曜日、Blakeから「暗闇ごはんと、中華ダンプリング(餃子)、どっちがいい?」
と問われ、無邪気にも「暗闇ごはん!」と答えた私。
これが、ある意味、人生観を変えるディナーになるとは、
その時は思いもよらなかった…。

その夜は、もともと近所のMSFに行こうと計画していたのだけれど
メニューがつまらなかったので断念。
代わりのレストランをOpen Table で探したところ、ヒットしたのが
レストランOPAQUE(オペイク)。

Opaqueは、不透明な、光沢のない、という意味。
その名の通り、このレストランは、なんと明かりが一切ないのだ。

自分の鼻先も見えない、真っ暗闇の中で、ご飯を食べようと言うのだから、
世の中面白い事を考える人がいる。
ベルリンやパリで人気らしいけれど、カリフォルニアでもSF, LA, SDで展開。
ワクワクしながら車に飛び乗って、いざレストランへ。

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待ち受けていたのは、ぽっかりと開いた、地下へと続く階段。
東京と違い、SFのレストランは、殆ど地上にあり、地下というのはとても珍しい。
入口に立つ、ホスト(英語の意味ね)の青年に案内された先には、
ガラスにうっすらと浮かぶワイン・カーブと、
お洒落に並んだ2組のテーブルとイスが並んでいる。
ここでメニューを渡され、飲み物を決める。

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料理は前菜、メイン、デザート、3コースを選ぶフィックス方式。
(普段は$99.木曜日は$79.チキンは頼まない方が無難。サーモンはGood☆)

ワインメニューを見ていたブレイクが、突如、素っ頓狂な声を上げた。
店頭販売価格で$10程のワインに、なんと$49の値が付いているとの事!
マークアップ、せいぜい高くて3倍っていうのは見たことあるが、
5倍なんて、前代未聞…。

どうしよう…他に飲みたいボトルが無いし…と、思案深げの彼。
ふと目に入ったのは、カーブに眠るワインボトル達。
あるじゃないですか、もっと美味しそうなワインがゴロゴロと。
係の青年に聞くと、隣のバーのワインだけれど、こちらでも飲めるとの事。
デリンジャーのシーズ・セレクション、シャルドネを選んでようやく一安心。

2006 Dehlinger See's Selection Chardonnay
Russian River Valley ($52 @ Restaurant / $35 @ retail price) Alc. 14.5%


デリンジャーのワインメーカー氏には、何年か前、
アイロン・ホースのイベントで、ランチを同席したことがあるのですが、
ワインの話題になると熱心に話す、とても真面目なご夫婦でした。


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さて、そうこうしている内に、案内の女性が地下室の入口に現われたので、
ボトルを手に、いざ入室。

今まで、これほど完ぺきな暗闇は、経験したことがなかった…
と断言できるほど、みごとな真っ暗闇!

サーバーの女性の肩にブレイクがつかまり、彼の服を私が握りしめて
闇の中をテーブルに案内される。
「ここに椅子がありますよ」と言われ、手で形を探って、
落っこちないよう、そろそろと着席。

かなりの人数がいるようで、前後左右、かなり遠くからも話し声が聞こえる。
しかし、いくら瞬きをしても、視覚は何も捉(とら)えられず、
一気に不安が押し寄せる。
「やっぱり帰ろうよ!」という言葉を必死に飲みこんで、
テーブルの上のブレイクの手を探る。
暖かいぬくもりに、ほんの少しほっとするものの、心臓はバクバク…。

自分は暗闇恐怖症だったのかな?と思いつつ、ブレイクをはじめ、
周りの人々が平然としゃべりながら、食事をする様子に、感嘆。
(テーブルは、全部で14席あるそうです)

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これは階段入口にあったライト。
レストランの中を見てみたい方は、こちらのDining Roomをクリックしてみて♪


自然、我々の会話は、これまでの暗闇体験の話となり、思い出されたのは
トラック島でのナイト・ダイビング。
本来ならば、ロープを伝わって沈船まで行く予定だったのに、
何を考えたのか、いきなり真下に潜行し始めたブレイク。
「やめてくれよ!」と思ったものの、バディを見捨てるわけにはいかず、
仕方なく、私も潜行開始。

真っ暗な海中。
見えるのは二人の懐中電灯が照らす1メートルほどの水の世界。
きらきら光るプランクトン。

そのうちに上下の感覚を失い、浮上することで合意。
こわごわと懐中電灯を消して、恐怖と闘いながら、必死に辺りを見回すと…。
見える見える、アグレッサー号(ダイブ・ボート)のかすかな光が♪
喜び勇んで浮上開始。
ロープを探し当て、今度は他のダイバー達がいる沈潜に、無事到着。
色鮮やかな珊瑚や、眠っている魚を眺めて、ようよう安堵の息をついたのでした。

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海中の真っ暗闇は怖かったけれど、まさか、SFの街中で、
しかもレストランで、再びこんな真の暗闇に包まれるとは思ってもいなかった。

サーバーは目が不自由な方。彼女は見事にテーブルの間を
自由に歩き回り、ワインや料理をサーブしてくれる。
彼女の温かい声は、暗闇の中で唯一安心できる拠り所として、心地よく響く。

このレストランの売りは、視覚を無くすことによって、
嗅覚、味覚、触覚で、食事を楽しもうというコンセプト。
でも、今回の経験でつくづく感じたのは、
「料理を楽しむ上で、視覚はとっても重要な役割を果たしている」という事。

自分が何を口にしているのかわからない…というのは、なにしろ不安。

例えば、前菜。
二人ともマグロのサラダを頼んだのに、食べた感触ではマグロが…ない?。
なんか変だな?ちょっとしか入ってないのかな?と思い、
ブレイクが食べているものを聞いてみると、あきらかに内容が違う。
どうも間違えて、私にはゴートチーズのサラダが出された模様。
でも、大忙しのサーバーさんを煩わせるのも気が引けて、そのまま我慢。

レストランを全面信用するしかないのだけれど、
間違いだって起こるし、食材の新鮮さもイマイチ不明…。

アミューズブッシュ、前菜、温野菜のディップ、メイン料理…。
時間と共に、料理の匂い、香水の匂いなどが鼻につき始め、
ついに限界を感じた。
さわやかな空気を呼吸したい!
デザートは持ち帰り用にしてもらい、レストランを退散。

視覚がブロックされることにより、思わぬ量を食べてしまうし、
ワインもかなりのペースで飲んでしまう。
ボトルを確かめるために、帰りもしっかり握りしめて持ち出した所、
底に残っていたのは、ほんのわずか。
新鮮な空気を欲したのは、地下室の重い淀んだ空気もさることながら、
飲み過ぎもあったのかも…★

教訓:真暗闇で飲むなら、アルコール度の低いワインを選びましょう。

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結論。
とっても面白いダイニング体験。でも、一度で充分かな。

料理は目で見て喜び、香りで高揚し、舌で味わうもの。
真っ暗闇で、淀んだ空気の中、不安を抱えながら食べたのでは、
残念ながら、楽しんだとは言えませんでした。(私はね☆)

あ、でも、本当に面白い経験です。
値段は高いけれど、目の不自由なサーバーの方が活躍できる
雇用の場が広がると思えば、納得。

暗闇レストランで得ることは、人によって、様々。
あなたも挑戦してみませんか?


ブレイクの視点から見た暗闇ごはんは、こちら(英語です)をどうぞ♪

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by sfwinediary | 2009-09-07 03:43 | 気になるレストラン