カリフォルニア・ワインのブログ。 夫は米国人ワインライター。その影響でカリフォルニア・ワインに囲まれた生活をしています。SFから、ユニークなワイン情報をお届けします♪  ゴマ(石川真美)


by sfwinediary
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一昔前、泡泡のスパークリング・ワインといえば、
全て一括りに“シャンパン”と呼ばれていた時代がありました。

でも現在では、AOC(Appellation d'Origine Contrôlée)の規定に従って製造された
発泡ワインのみが“シャンパン”の名称を冠する事が出来、
それ以外の発泡ワインは“スパークリング・ワイン”と呼ばれる…
との認識が、日本でも定着してきました。

EUでも、“シャンパン”の名称は厳しく規制されています。
「仏シャンパーニュ地方で生産されたブドウのみを使い、
製造法も、瓶内二次発酵を行った上で、封緘後15ヶ月以上の熟成を経た
発泡ワイン」だけが、シャンパンと称する事が出来ます。

美味しい葡萄と、手間暇かけた製造法。
シャンパンの品質が、群を抜いているのも頷けます。

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しかし、ここアメリカには『カリフォルニア・シャンパン』なるものが
存在するのです。
安価なラインで、ホームパーティなどでもおなじみのコーベル(Korbel)です。

先日TTB(酒類タバコ貿易管理局)が、カリストーガAVA(アメリカ葡萄栽培地域)の
規定を発表しました。
それによると、カリストーガ産の葡萄を85%以上使用しないワインは、
フロントラベルに“カリストーガ(Calistoga)”とは入れられないとの事。

これにより、カリストーガに在りながら“Calistoga Cellars”は、
カリストーガ産の葡萄を85%以上使用しないと、
昔からのブランド名を使用できない事になったのです。

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この事実を踏まえて、それならば何故、コベールのスパークリング・ワインは、
自らを『カリフォルニア・シャンパン』と呼べるのか?との疑問をブレイクが発表した所、
「“シャンパン”の文字を削除するべきだ。いや、そのままでも構わない」と、
賛否両論が。(オリジナル記事はこちらを参照ください。)

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CA産を始め、スペインやイタリアのバブリーをこれまで飲んで来て感じるのは、
“シャンパン”は、やはり美味しいものが圧倒的に多いという事。
これまでに多くの広告費を費やしてきたから、シャンパン製法で造っているから、
我わが道を行くアメリカだからフランスの規制は関係ない、等々の理由で、
『シャンパン』という名称を使い続けるのは、如何なものでしょうか。

その昔、フランス政府の抗議の結果、日本では「シャンメリー」なるものが
登場したようですが、『カリフォルニア・シャンパン』も、ゆくゆくは膝を折り、
呼名を変更する時が来るのでしょうか?

消費者としては、それぞれのワイン生産地の意向に敬意を表すべきだと思う次第です。

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by sfwinediary | 2011-01-31 08:05 | ワインの雑学
今年もやって来ました、ジンファンデル愛好家の祭典 ZAP 2011。

葡萄のルーツはヨーロッパにありますが、今や最も“アメリカらしい”葡萄の
代表と言えば、ジンファンデル。
年々ファンも増え続け、ZAP (Zifandel Advocates & Producers) も今年で20周年を迎えました。

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昨夜ブレイクと共に、GEZ(Good Eats & Zinfandel Pairing)を訪れたのですが、
相変わらずの盛況ぶりでチケットは完売。
GEZ参加ワイナリーの数は、若干減ったような感じで、セゲシオとか見かけませんでしたが、
メジャーどころの、Ravenswood、Ridge Vineyards、 Carol Shelton Wines、
Scott Harvey Wines 等々の豪華な顔ぶれは健在。

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相変わらず笑顔が素敵なスコット・ハーベイ夫妻☆

ジンファンデルに情熱を注いでいるワインメーカーは、飾らない、
大地に足をつけたタイプが多いので、話していて楽しい…とはブレイクの感想。
上記の4ワイナリーに加え、Bedrock Wine Co.の2009 Old Vine, Sonoma Countyも要チェック。
(Ravenswood ジョエル・ピーターソン氏の息子、若き天才モーガン氏のワイン☆)

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料理は圧倒的にポーク、ビーフが主体。ダックも少々。
味は全体的に、甘いか辛いかに傾いていて、ワインを引き立てているか?という点では
少々疑問が残りました。

そんな中、ベストのペアリングはRidgeの2008 Geyserville, Sonoma Countyと
SFクロニクル紙ご近所のレストラン、Thermidorのビーフ・ブリスケット。
リッジのガイザービルは、もともと料理に合わせやすいワインですし、
Thermidorの一品も、上品な味付けで、ワインを引き立てていました。

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今週末(1月29日土曜日)はいよいよ、ZAP本番。
イモ洗い状態が予想されますが、水とバゲット片手に、ジンファンデルを飲みつくす、
まさにジンファンデルを満喫できるお祭りです☆
一般入場料は$70、詳しくはZAPのHPを参照ください☆

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ボストンから帰ったばかりのジョエル・ピーターソン氏、
SF空港から直接ZAP会場に駆け付けたそうです☆でも、とっても元気♪

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by sfwinediary | 2011-01-28 05:01 | ワインなイベント
カリフォルニアで最も古いファミリー・ワイナリー、
1884年からの歴史を誇る、ウェンテ・ヴィンヤーズ (Wente Vinyards) 。
その傘下にあり、経済的価格帯をターゲットにしたワインが、タマス・エステート

ファミリー5代目のワインメーカー、カール・ウェンテ氏が手掛ける
Tamas Estates のワインは、何れも$10以下に価格を抑えた、デイリーワイン。
中でもピノ・グリージオ(SRP $9.99)は、食事始めにちょっと一杯…
なんて時に、大活躍の1本です。

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先日、Take the trip… と銘打った、面白イベントに参加してきました。
超ハンサムなワインメーカー、カール・ウェンテ氏を囲んで、
サンフランシスコの選り抜きレストラン3か所で、
タマス・エステートのワインを楽しもうという趣向。

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まず訪れたのは、カリフォルニア州で最も古いレストラン、
タディッチ・グリル (Tadich Grill) 。

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登場した料理は、ダンジネスクラブ・ケーキ、ベジタリアン・リゾット
そして有名なシーフード・チョッピーノの3種類。
ペアリングは、2009 Tamas Estate Pino Grigio。
爽やかでシトラス系のフルーツ風味に富んだ白ワインは、魚介類にぴったりでした☆

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少々遅れて到着したので、席に着いて30分ほど飲み食いしていると、もう集合の合図。
店の前に横付けされたバスに乗り込むと、なんとリムジン仕様☆
この夜集まったのは、ワインとフード関係の記者(と連れ合い)、広報関係20名ほど。

2つ目のレストランに向かう間、グラスが配られ、注がれたのは、
2009 Sorrento White Wine Prima Classe Riserva。
ピノ・グリージオ、ヴィオニエ、シャルドネのブレンド。
香りはヴィオニエからくる華やかさを持ちながら、ちょっと苦みが強いかな。
造られているのは300ケースのみ、クラブメンバーだけ購入可能とか☆

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次に訪れたのは、日本人シェフ夫妻が、4か月ほど前にオープンしたばかりという
スクール (Skool)。魚の群れ(School of fish)から由来した名前のようです。

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テーブルに着くと、目の前に並んでいるのはジンファンデル!
魚に重点を置いているレストランと聞いていたので、ちょっと驚き。
饗されたのは、アジの干物のフラット・ブレッド。
ジンファンデルと日本のシイタケを煮詰めたソースの掛かった銀鱈。
そしてやはりジンファンデル・ソースの掛かった和牛フィレ。

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ナガノ・シェフによると、3日前にワインとの組み合わせ料理を考えたとの事。
スクールでのペアリング勝者は、アジの干物のフラット・ブレッド。
銀メダルは、銀鱈 (Cod) の焼き物でありました。
ジンはタンニン風味が強かったのですが、料理によってエグ味が消えて
フルーツ風味が引き立ったのが勝因。
このようなワインイベントの場合、ワインが主役ですものね。

ジンファンデルに合わせるために、このような料理の顔ぶれとなったようですが、
もう一度、“魚料理”を食べに来ようと誓ったレストランでありました。

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さて、再びリモに乗り込むと、出てきたのは2008 Prima Red Wine
こちらもワインクラブの会員のみ買える品だとか☆

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最後に向かったのはデザートの殿堂、シティズン・ケーキ。
(Citizen Cake の名は、多分、映画Citizen Kane に由来かな)

テーブルを占めているのは、2008 Double Decker Red。
ベリー、ベリー、ベリー、様々なベリー系のフルーツ風味。
残念ながらワインかデザート、どちらかが立ってしまうので
ペアリングとは言えなかったのですが、
やっぱりシティズン・ケーキのデザートは美味☆
何種類ものスウィーツを、皆で一口ずつ堪能いたしました。

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こんなに何か所ものレストランを巡る、ワインのイベントは初めて。
広報の方によると、LAでも同じようなイベントを考えているそうです。
さて、アルコール摂取するので、多くの皆さんが地下鉄を利用。
カール氏もリバーモアまで、バートで帰宅。
公共交通手段の充実したベイエリアに感謝です☆

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カール・ウェンテ氏
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by sfwinediary | 2011-01-24 04:38 | ワインなイベント
同じ“ワイン好き”でも、ワインに求めるものは個人によって様々。
その違いについて、ブレイクが解説していますので、ご覧ください。
(オリジナル英文はこちらからどうぞ☆)
あなたはどちら派ですか???


Why all wine lovers just don't get along -- By W. Blake Gray

ワイン愛好家の殆どが、基本的な誤解をしている。
他の愛好家も、"自分と同じように"ワインを好んでいるという思い込みだ。
また自分の意見に同意しない輩は、間抜けな消費者だと考える傾向もあるようだ。

これは単なる個人の味覚の違いだけでなく、ワイン愛好家達の間には、
大きく分けて2種類の、互換性のない世界観が存在することが原因となっている。

数年前に、コンステレーション社が、ワイン消費者を6つのカテゴリーに分けた。

受身の消費者23%:ワインを買うけれども、何も知らない。
満足派14%:常に同じブランドを購入する。
通(つう)派15%:割引き商品をねらう。
伝統派16%:古いワイナリーを好み、ブランドに忠誠を持っている。

そして残りの2派が、イメージ探求派(20%)と、熱狂派Enthusiast(12%)。
このカテゴリーが、最もワインにお金を費やすタイプ、
そしてワインに関する記事やブログを読んでいる人々だ。

この両者は、例えれば、1回のデートだけで結婚してしまったカップルのように、
お互いを理解せず、たがいに火花を散らすような口論を繰り広げながらも、
一緒に居ざるを得ない…といった存在なのだ。

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イメージ探求派(image seekers)ではちょっとしっくりいかないので、
ここでは品質探求派(Quality Seekers)とよばせてもらう。

品質探求派は、いわゆる「最高のワイン」を求めるタイプ。
いくつかのカテゴリーを飲むが、雑誌などの高得点情報に左右されるので、
大抵の場合、カベルネ・ソーヴィニョン、ピノ・ノアール、シャルドネといった
葡萄種類に限られる。
例えばレイク・カウンティの特集記事に、5種類のレビューが載っていたら、
間違いなく最高得点のボトルを買う派がこちら。

よくわかる。どうせ飲むなら最高のワインを飲みたいよね。
でも、熱狂派タイプからすると、頂けないアイデアのようだ。

熱狂派は、理想追求タイプで、ナチュラル・イースト、聞いた事もない葡萄種、
実験的な製造法方…といった点に、重きを置いている。
数値評価を嫌っている為に、彼らの多くは自ら豊かな表現方法を開発し、
理想のワインについて、大いに語ってくれる。
100点数値評価、企業による大量生産ワイン、伝統的土地以外にシャルドネを栽培する事、
等々に対する彼らの攻撃は、美しく文学的でさえあり、なかなか説得力を持っている。

しかし、そもそも品質探求派は、ナチュラル・イースト云々には、
一瞥もくれない事を、彼らは理解できないでいる。
例えばユニークなジュラ・ワイン(Jura wines)について、滔々と説明をしたとしても、
結局、品質探求派が買うのは有名評論家が奨励したワインなのだ。
それはシャルドネかもしれないし、パーカー氏が好きなローン・ブレンドかもしれない。
でも、けして細菌カバーの下で製造したワインが面白いなんて思う“変なヤツ”が
勧めるワインで無い事は確かだろう。

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両派に、それぞれ代弁者がいる。
品質探求派の指導者的存在と言えば、やはりロバート・パーカー氏だろう。
ワイン・スペクテーター誌を始め、ワイン・エンスージアストなど他誌も、
この範疇に入る。(ワイン&スピリッツ誌はこの限りではないけれど)
彼らは皆、専門家で、才能があり、知識を持ち、ワインを愛している。
君が、50種類のメルローの中からベスト5を決めてくれる人間が必要ならば、
上記の面々は、まさに君が求めている人達だろう。

一方、熱狂派のリーダーと言えば、ジャンシス・ロビンソン (Jancis Robinson) 氏。
よく知られていないワインについて、おためごかしで無い記事を書かせたら、
世界でも最高のライターだ。
NYタイムス紙のエリック・アシモフ(Eric Asimov)氏もリーダーの一人だろう、
まぁ、(新聞の性質上)品質探求派用のフォーマットに嵌め込まれてはいるけれども。

そして良く知られたワイン・ブロガーの殆どは、熱狂派のカテゴリーに入る。
例外として、Vinographyのアルダ―・ヤロウ(Alder Yarrow)氏と、
スティーブ・ヘイモフ(Steve Heimoff)氏は、品質探求派に入る。

Cellar Tracker や Wine Berzerkersと言った、ソーシャル・メディアを見ると、
品質探求派の利用者が多い。
もちろん両派が存在するけれど、比率としては5対3くらいの割合だ。
そして掲示板ともなれば、圧倒的に品質探求派が多数を占める。
(熱狂派は、自分のブログを書くのに忙しいのかな?)

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熱狂派の昔からの論議の的と言えば、土地原産の葡萄、ワイン製造時の最小限介入、
テロワールの反映、といった話題。
片や品質探求派は、製造方法は関係なし、美味しければそれで善し、といった態度だ。

両者をそれぞれ一言で表すと:
品質探求派が求めるのは「素晴らしい」ワイン。
熱狂派が求めるのは「面白い」ワイン。

では、ナパが未だにアメリカのワイン世界の中心なのは何故だろうか?
(今、熱狂派諸君が息をのむのが聞こえましたよ)

答えは簡単。品質探求派の方が、お金を使うから。
ナパのワイナリーでは、そんなのお見通し。彼らもビジネス、利益を上げない法はない。

一方で、熱狂派は$25以下で面白いワインが買えるのを知っているから、
それ以上は使わない。よく見かけるのは「そのナパのカベルネ、美味だろうけど、
何で$100も払うんだい?ラングドックの素晴らしいワインがもっと安く買えるのに?」
というコメント。

品質探求派は、そのワインの質が10%でも勝っていれば、4倍もの対価を支払う。
まぁ、毎日とはいかないだろうけれど、それが彼らの人生観なのだ。
最高のものを求め、その為には、費用が幾らかかっても厭わない。

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双方とも、新しい発見が好きだ。でもタイプは違う。
熱狂派は新しい開拓地、例えばモルドバやウクライナといった地のワインを求める。
そして品質探求派は、新製造者が新しく設立したワイン、ナパの新しいカベルネ、
限定販売のロシアンリバーのシャルドネ、といったワインを求める。

僕自身は、ワイン・ライターとして様々な記事を書く機会に恵まれている。
サラリーマンのように、毎月お上から給料をもらえる身ではないけれど、
出版元の依頼により、別々のターゲットに向けた記事を書くので、
世界中から送られてきた、両派の好むワインを、幅広く試飲する事ができる。

自分のような中立の立場から見ると、
両者ともに、お互いに耳を傾けない頑なな態度には驚かされる。

例えば、100点数値評価方法。
熱狂派は「そんな情報は無駄だ」と言うけれど、
品質探求派が、なぜこの情報を必要としているのか理解しようとしない。

同時に品質探求派は、まるでビジネスマンがヨレヨレの服に身を包んだ
学生運動支持者を見るような眼で、熱狂派の事を見ている。
「自分の声に酔っているんだろう?君が大声で叫べば叫ぶほど、
僕は聞く耳を持たないからね」と言う態度。

ね?相容れないタイプが結婚したみたいだろう?

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2011年を迎えたばかりだし、ここで提案。
「相手に聞いてほしかったら、相手の理解する言葉を話そう」という案は如何?

熱狂派諸君、もしも品質探求派にカリフォルニアのバベーラを飲んでほしかったら、
彼らの言語で説明しよう。
「バベーラは、カリフォルニアでは一番研究が盛んに成されている赤。
食事にとても良く合う。
トップのワインメーカーも造っている。
これまでに高得点を挙げたワインは…」という風にね。

品質探求派諸君、普段、熱狂派がどう思っているかなんて気にしないかもしれない。
でもね、もしもレストランでテロワールについて滔々と語るソムリエに出会ったら、
「自分が求めているのは品質なんだ。君と同じくらいワイを好きだけれど、
自分が知っている素晴らしいワインを飲みたいと思うんだ」って、説明してあげようね。

さて、僕のお次のミッション。
ナンシー・ペロシ米下院議長と、ヘイリー・バーバーミシシッピー州知事を握手させる事。


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by sfwinediary | 2011-01-20 04:43 | ワインの雑学
L.A.タイムスに、オーガニック・ワイン表示に関する記事を書いたブレイク。
独自のブログに、新聞には書き切れなかった事柄、
そして今一歩踏み込んだ内容を追記しています。
「USDAオーガニック・ワイン」表示に興味ある方、こちらもご覧ください☆

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On the ballet over “USDA Organic” wine - By W. Blake Gray –

ワイン・ジャーナリストとして、今回L.A.タイムスに載せた記事ほど
書いていて楽しかった記事は、稀だ。

多くのメディアが、オーガニック・ワインについて、誤った記事を書いている。
“サルファイト(亜硫酸塩)を添加しない”というのは、もっともな事に聞こえるだろう、
もしも貴方がワインについて知識を持たない場合はね。
そして、殆どの環境保護派ジャーナリストたちは、ワインについてよく知らないんだ。

もしも僕が記事を書いたことが、少しでも、ほんの少しだけでも、
より健全な環境、より優れたワイン、そして消費者に正しい知識をもたらす事に
繋がるならば、こんなに素晴らしい事は無いと思う。

さて、新聞に載せた事柄をここに再現するつもりはない。
ここには幾つか別の視点と、字数の関係で書き切れなかった事柄を加えたい。


いつもと同様、今回も大勢のワインメーカーにインタビューしたけれど、
全部のコメントは、とてもじゃないが引用しきれなかった。

ナチュラルワインを造る軍団でも、特に熱狂的な諸氏に、亜硫酸塩添加について
聞いたのだが、(ナチュラルワインとは何ぞや…という説明だけでも字数を
取ってしまうので)残念ながら、彼らのコメントは載せられなかった。

彼らはネイティブ・イーストだけを使用し、介入を最小限にとどめる事を善しとする派で、
(それにより、ワインが不出来なものとなる確率は、かなり高くなります。:ゴマ注)
大量生産ワインを冷笑している。
しかし全員が「必要ならば、亜硫酸塩を添加する」と言っている。

中でも僕が最も驚いたのは、Natural Process Allianceだ。
何故ならば、彼らはアメリカで唯一、亜硫酸塩を添加する必要のないワイナリーだから。
彼らは再利用可能なステンレス製のボトルにワインを詰め、
ワイナリーの100マイル以内でのみ販売し、1週間以内に飲むように勧めている。
これほど理想的で、環境に優しいワイナリーは、他に見当たらないだろう。

でも、その彼らでさえもHPに「真に必要な場合は、最小限の亜硫酸塩を添加します」
と公表している。NPAの広報ハーディ・ワレンス氏によると、亜硫酸塩を添加するか、
ワインを下水に流すか、どちらかの選択を迫られた時に、前者を選ぶそうだ。

リオコ・ワイナリー(Lioco Winery)のマット・リクリター氏は、
「USDAオーガニック・ワイン」表示は、亜硫酸塩の添加の有無ではなく、
どれだけの量を許可するかが論点になるべきだと言っている。
彼は50 ppmに制限するべきだと提案する、まぁ、多くの大企業が同意しないだろうが。
しかしこれにより、有機栽培葡萄を使用し、ワインの製造過程を大切にする醸造者達が
丹精込めて造ったワインが「オーガニック」の称号を得る事が出来る。

そして、彼を始めとして何人かのワインメーカーは、ワインによっては、
添加しなくても10 ppm以上の亜硫酸塩が含まれていることを認めている。
何故ならば、亜硫酸塩はワインの醸造過程で自然に発生するからだ。

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さて、環境保護を率先する消費者は、「オーガニック・ワイン」のカテゴリーが
あまりにも小さい為、替わりになるエコなワインをお探しの事でしょう。
しかし、ここで注意してほしい。

カリフォルニア州の定めた「Certified sustainable」(環境保全型)は、ナパ川に
プラスティックゴミを投げ捨てたとしても、その会社を環境保全型として認めている。

1年前「ナチュラルワイン」と言えば、ほとんどが理想主義の諸氏によって造られていた。
しかし、一旦この分野が世間の目を引くと、環境を大切に考えないワイナリーも、
正式な法的規制が無いのを幸いと、「ナチュラルワイン」を名乗るようになった。

現在の所、地球を愛する人々にとって一番良いのは、まぁ「バイオダイナミック」だろう。
科学的というよりは、宗教的なのだが、葡萄栽培者は樹木と土を大切にしている。
(“哲学”と呼ぶ人もいますが、ブレイクは敢て“宗教”と表現しています。
堆肥に牛の角を埋めるのって、哲学と言うよりはやはり…。:ゴマ注)


「USDAオーガニック・ワイン」は、もっと広く生産され、消費されるべきだ。
何故ならば、消費者にとって“地球にやさしい”製品だと、一番わかりやすいから。
しかしその為には、皆が、より深く勉強する必要がある。

ワインメーカーの話を聞こう、葡萄栽培者に質問してみよう、
そして皆さん、正しい知識を身につけましょう。

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ワインにまつわる、間違った伝説。
「ワインを飲むと、頭痛がする。添加されている亜硫酸塩が原因だと思われる」
本当に亜硫酸塩アレルギーなのか?決めつける前に、質問です。

『ドライフルーツを食べて、頭痛が起きますか?』
ドライフルーツには、ワインに添加されているよりも多量の亜硫酸塩が含まれています。

『白ワインを飲んでも平気だけれど、赤ワインだと頭痛が起きる?』
赤ワインよりも、白ワインの方が、より多くの亜硫酸塩を含んでいる場合が多いのを
ご存知でしたか?

『私はオーガニック派。普通のワインを飲むと頭痛になるけれど、
フランスのオーガニック・ワインを飲めば頭痛はしない。』
ヨーロッパの「オーガニック・ワイン」には、亜硫酸塩の添加が認められています。

亜硫酸塩では無く、アルコール分の摂取過多である場合(飲み過ぎね)や、
軽い脱水症状を起こしている事が考えられます。
12%のバブリーと、16%のスティル・ワインを飲むのでは、
同じグラス1杯でも、摂取アルコール分はかなり違ってきます。
ボトルの端に小さ~~く載っているアルコール度、読むのが大変ですが
チェックしましょう☆
また、水分補給を心がけましょう☆

亜硫酸塩無添加ワインを美味しくいただけるのは、ボトリング後ほんの一定期間のみ。
NPAでは1週間以内に飲む事を勧めています。
味や香りは二の次、健康の為にワインを摂取する…というのなら
何も言う事はありませんが、
地球にやさしく、尚且つワインの芳香と風味を楽しみたいのならば、
落とし所は「オーガニック栽培の葡萄を使用したワイン」という所でしょうか☆


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by sfwinediary | 2011-01-13 07:59 | ワインの雑学
すさまじい勢いで伸びている「オーガニック」市場。
消費者にアピールしようと、皆こぞって「USDAオーガニック」の商標を掲げています。
しかしワインの世界では、少々事情が異なっています。

有機栽培された葡萄から造られたワインであっても、現在のアメリカの法律では
「USDAオーガニック・ワイン」とは表示出来ないのです。
なぜならば、殆どのワインには「サルファイト(sulfite) /亜硫酸塩」が添加されているため。
ワインを保存するためには、亜硫酸塩の存在が必要不可欠であるにもかかわらず、
一般の消費者に、その必要性が正確に理解されていない為、軋轢が起きています。

オーガニック表示と亜硫酸塩添加の有無を巡る関係を、ブレイクがわかり易く説明した、
Los Angeles Timesの記事を和訳しましたのでしましたので、お楽しみください。
オリジナル英文はこちらからどうぞ♪


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有機栽培の葡萄畑。除草剤を使用していないので、青々☆


Why isn’t more wine órganic’? -By W. Blake Gray-

よく聞く話:“オーガニック”の基準を維持しようと奮闘する消費者団体と、
何とか規制を緩めようとする企業による、闘争の図。

しかし、これが“オーガニック・ワイン”となると、話が違ってくる。
消費者団体が進めている運動が、有機栽培農業の促進を妨げているかもしれないのだ。

これはひとえに、ラベルを定める法律の不適正ゆえに生じた問題だ。
現在『USDAオーガニック』と表示出来るのは、亜硫酸塩が一切使われていないワインのみ。
しかし殆どのワイン生産者は、亜硫酸塩がワイン造りに必要不可欠だと考える。
ワインが悪くなるのを防いで、新鮮な果実風味を保ってくれるからだ。
他のオーガニック製品と違い、ワインは飲まれるまで何年も保存される可能性を持つ。
更に言えば、殆どのワインには、幾ばくかの亜硫酸塩が含まれている、
何故ならば、発酵の過程で自然に生成される成分なのだ。

その結果、近年の市場でオーガニック食品が素晴らしい伸びを示している中、
「オーガニック・ワイン」は、後手に回っている。
まず、大企業が生産に携わっていない。
そして、規制が緩いか、または正式な規制が全くない、バイオダイナミック (biodynamic)、
環境保全型ワイン (sustainable wine)、ナチュラル・ワイン (natural wine) といった、
環境に配慮したタイプのワインが、隙間を埋めながら台頭して来ている。
ワイン消費者は、健康的で環境に優しいと謳われている商品群を前にして、
一体どれを買ったらいいのか迷ってしまうし、そもそもチェック機関が皆無なので、
ワイナリーでは、“自分たちが環境に優しい”と好きなだけ謳い放題できる。

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故に、有機葡萄栽培の先駆者であるMendocino Wine Co.のポ-ル・ドラン氏を始め、
ワイン業界における環境保護者たちは、オーガニックと表示したワインにも、
亜硫酸塩の添加を認めるよう、政府に対して求めている。
ドラン氏は、この変化によって、多くの葡萄栽培者が有機栽培を進めるようになり、
結果、葡萄畑での除草剤や殺虫際の使用が減ると考える。

「もしも有機栽培のワイン葡萄を増やしたければ、亜硫酸塩の添加を
承認する必要があるんだ。」と、ドラン氏。
現在、彼の請願書の中の一通が、政府機関によって検討されている最中だ。

しかし実は彼の申し立ては、ミネソタ州に基盤を置くオーガニック消費者団体を怒らせ、
同団体は何千人もの支援者に対して、米国農務省のNational Organic Programに
この申請を受理しないよう要請する手紙を書くよう促したという経緯がある。

<なぜ亜硫酸塩が使われるのか>

闘いは1990年に始まった。
米国農務省対して、オーガニックの基準を定めるよう求める
OFPA(Organic Foods Production Act)が要請された時からだ。
殆どの食品で、防腐剤硝酸塩や亜硫酸塩などの使用が禁止された。
しかし、ワインでは自然に亜硫酸塩が生成されるため、10 ppm までの含有が認められた。
普通のワインでは、350 ppm まで許可されている。

その当時ワイン業界の殆どは、この問題を無視した。
何故なら、亜硫酸塩を添加しないワインは細菌に感染しやすく、
味も匂いも酷いものとなる可能性が高いため、
オーガニック・ワインに対する評判は悪かったからだ。

完璧な衛生状態のワイナリーで製造されたワインでも、亜硫酸塩が添加されていないと、
酸化の進み方が早く、新鮮な果実風味が急速に失われてしまう。

「亜硫酸塩は4つの異なる方法でワインを守っています。」
と語るのは、UCデイビス醸造学学科長アンディ・ウォーターハウス氏。
「たとえ1つの役割を果たす為だけであっても、代わりを探すのはとても困難です。
高品質のワインを亜硫酸塩無しで造るのは、至難の業と言えるでしょう。
葡萄に極微量のカビ菌が付着しただけで、風味がまったく損なわれてしまうのですから。」

現在、殆どのワイン生産者が、「有機栽培葡萄から造られたワイン」という
あまりぱっとしない公式カテゴリーに身を落ちつけている。

「いったいどれだけの人が、『オーガニック栽培葡萄使用ワイン』と表示された
ボトルを手にして、自分が欲しかったのはこれじゃない…と思う事だろうか。」
と語るのは、Full Glass Reserchのクリスチャン・ミラー氏。

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亜硫酸塩使用を反対する人の中には、間違った情報を根拠にしている場合があるようだ。
オーガニック消費団体の掲げる反対理由の一つに、“アレルギー問題”がある。
世の中には確かに、亜硫酸塩アレルギーの人が存在する。
しかし調査によると、殆どの人は、別の原因でアレルギー反応を起こしているのだ。

例えば、オークランド在住で、亜硫酸塩添加を認めないよう政府に手紙を書いた一人、
ヘルスケアを職業とするノーマ・ロング・スミスは「亜硫酸塩添加ワインを飲むと、
体が震えるの。でも、オーガニック・ワインだと、そんな症状は出ないのよ。」と言う。

そこで、どんなワインを飲んだら症状が出ないのか聞いたところ、彼女が挙げたのは
Bonterraの名前。有機栽培葡萄を使用したブランドでは、米国最大手だ。

ここで注目したいのは、Bonterraのワインは全て亜硫酸塩を添加しているという点。
ワインメーカーのボブ・ブルー氏に言わせると、
「ワインは酢になりたがっているんだ。酸化もしたがっている。
我々が飲んでいるのは、その途中の過程…ってわけ。
誰がわざわざ外に出て、3年も経った古いリンゴ・ジュースを飲もうと思うだろうか?」

もう一歩踏み込んで言うならば、米国農務省の全米有機プログラム
(National Organic Program)は、オーガニック認定を行う際に、
アレルギーを引き起こす可能性を考慮に入れていない。
実際に、ピーナッツ等、多くのアレルギーを引き起こす可能性を持つ食品群が、
既にオーガニックの認定を受けている。

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<異なったアプローチ方法>

年間5,000ケースを生産するCoturri Wineryと、80,000ケースを産するFrey Vineyards。
同じオーガニック・ワインの生産者ながら、この両者は消費者に対して
まったく違ったアプローチ方法をとっている。

トニー・コトゥーリ氏によると、コトゥーリ・ワイナリーでは、31年間の歴史の中で、
亜硫酸塩をいっさい使用したことがない。
そして未だに、ワイン・ラベルに「オーガニック・ワイン」の表示はしていない。

「世の中を混乱させるだけだからね。もしも、或る消費者が悪くなったワインを
買ってしまい、それがオーガニック・ワインだったら、
このカテゴリー全体が悪く言われる可能性だってあるだろう。
多くのワイナリーを、私が背負わなくてはならなくなるからね。」

一方フレイ・ヴィンヤーズでは、自分達が『USDAオーガニック・ワイン』である事を、
鳴り物入りで高く掲げて消費者に売り込んでいる。それと同時に、
オーガニック・ワインへの亜硫酸塩の使用反対運動を、率先して繰り広げている。
ホームページでは「歴史あるUSDAオーガニック・ワインの基準が攻撃されている」と
公然と謳いあげ、訪れた人々が米国農務省全米有機プログラムへの嘆願書を
手軽に送れるようにと、懇切丁寧にフォームをリンクしている。

「ワインは8,000年にわたる歴史の中で、常に自然に栽培されたオーガニック葡萄が使われ、
亜硫酸塩は添加されなかったんだ」と、ワインメーカーのポール・フレイ氏は語る。

しかし彼は、交通網が発達するまで、ワインの主な消費者は、
醸造所から数マイル以内に住んでいた事には、もちろん言及しなかった。
そして現在のワイン市場は、この限りでは無い事は明白だ。

「もしも僕のワイナリーに来て、その場で容器に詰めてほしいと言われたら、
亜硫酸塩を添加していないワインを注いであげるよ。」
と言うのは、シドゥーリのオーナー兼ワインメーカーのアダム・リー氏。
「でも、全国に出荷するんだったら、亜硫酸塩は必要だね。
まったくもって重要なんだよ。」

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以上、ブレイクのLAタイムスの記事の和訳でした。
オリジナルはこちらからご覧ください。

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by sfwinediary | 2011-01-07 03:57 | ワインの雑学

フロリダ☆ワイン事情

サンフランシスコに住んでいると、度合いの程は違っても、
皆、食やワインに対して一家言を持っていることに気付きます。
でも、一歩外に出たらどうなのでしょう?

先日、ブレイクの古巣であるフロリダ州タンパを訪れた際、
大部分のアメリカでは、ワインってこんな風に扱われているんだろうな…と想像させる、
新鮮で面白い場面に、幾つか遭遇しました。

2007年の統計によると、フロリダ州は、住人一人当たり4.09ガロンのワインを飲む
たいそうなワイン消費州。
(ちなみにカリフォルニア州は平均4.53ガロン、カンザス州では1.34ガロン。)

では、これだけ消費されている州の、ワインに対するこだわりはどうなのでしょう?

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フロリダでは冬の短期間だけ、冷凍していない新鮮なストーン・クラブを楽しめます。
友人との夕食に出かけた折、Crabby Bill’s というチェーン店の前を通りかかった所、
「カニあります」の看板が出ていたので、急遽予定を変更して
飛び込みで入ってみました。

(ストーン・クラブは、爪だけを捕って、カニ本体は再び海に返します。
なので生き物を殺すのは可愛そう…とベジタリアンになった人でも、
食べる事が多いそうです☆)


店の造りは、海岸沿いのダイナーといった雰囲気。
冬なのでちょっと閑散としていますが、夏は観光客でにぎわいそう。
せっかく稀少なカニの爪を食べるのだから、ワインは何を合わせようか?
と見まわしたけれど、ワイン・リストが…無い。

サーバーの女性に「ストーン・クラブと一緒に飲みたいんだけれど、ワインあります?」
と聞いたところ、「赤ワイン?白ワイン?」と問われたので、
「白ワイン」とブレイクが答えると、
ど~んと登場したのは裏表2面のプラスティック・ホルダー。

この店に置いてあったワインは、BVの赤と白、そしてSt. Francisの赤と白、
計4種類のみ!
結構びっくりして横目でブレイクを見ると、やっぱり「え?これだけ?」という顔。
久しぶりの友人との再会だし、蟹とくれば、バブリーでも開けたかったのですが、
無いものは仕方無いので、小売店で$12のSt. Francisを$26でお買い上げ。
でも、結果は良好、ソノマのシャルドネは、カニに合っておりました。

(この日のストーン・クラブは、やや小ぶり。
ボルティモア出身のブレイクに言わせると、ブルー・クラブに勝る味は無し…だって。
やっぱり育った味が一番なのかしら☆)

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さて、だからと言って、タンパにワインが無いわけではなく、
一方で、世界中からワイン愛好家が訪れるバーンズ・ステーキ・ハウスのように、
素晴らしいワイン・リストを誇る店もあります。

Bern’s Steak House
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友人夫妻と私達4人がそれぞれ選んだ料理と、2本でバジェットは$150程と伝えると、
ソムリエのBrad Dixon氏が選んでくれたのは、'88 Beauneと'82 Haut Medoc。

いずれもワイン・リストには載っていない品で、それぞれ値段は$70前後。
'82 Haut Medocは、ハーブ風味が強すぎてイマイチで残ってしまったものの、
'88 Beauneはタルタルともステーキとも相性が良く、美味しく楽しめました☆

恐らくSFやNYだったら、この値段で80年代のワインが飲めるとあれば、
あっという間に品切れになりそう。
では何故バーンズでは、オールド・ワインがこんこんとセラーに眠り続け、
私達のような手合いが、手頃な値段で楽しめるのでしょうか?

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ワイン・リストをブレイクが眺めている間、友人の指摘で隣のテーブルを見ると、
彼らは魚料理を食べながら、Joseph Phelps Insigniaを飲んでいます。
そして気づくと、周囲の多くのテーブルには、最近リリースされたばかりの、
雑誌に高得点で掲載されている(ビッグでボールドな)ワインが並んでいる…。

そう、バーンズで夕食を楽しもうと思う人達は、かなり多くの割合で、
食事とのペアリングよりも、稀少で高価なワインを口にしたいと考えるようです。
飲みたいものを飲むのが善し。
彼らもハッピー、私達もハッピー、Win-Win なのでありました☆

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食事の後で、セラーのツアーが楽しめます。2階のデザートルームも必見!

今回、タンパのあちこちのレストランで見たワイン・リストは、
多くが$30以下の品ぞろえ(小売価格で$15以下のワイン達)。

とある海辺のシーフード・レストランでは、バーテンダーが
ディストリビューターから届いたばかりのワインの箱を開けて、
「Viognier?聞いたこと無い名前だ」と嘆いているのを小耳にはさみ、
思わずブレイクが、助けに入った…なんて、笑い話も。

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タンパでデイリーワインを買うのならば、トータル・ワイン&モアがお勧め。
Total Wine & More 
友人の手料理夕食会に持参するワインを買おうと立ち寄った所、
クリスマス前の忙しい時期にもかかわらず、店員は丁寧に色々説明してくれたし、
書入れ時だからか、試飲コーナーも多く、何よりもブレイク曰く
「スタッフ全員、間違った事は一切言わなかった。」
これって、ポイント高いですよね☆

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大爆笑してしまったのは、イタリアの会社が商標を取った(と思われる)
ハロー・キティのロゼ・バブリー $30☆ 誰がターゲットなのかしら???


さて、お終いに、何故SFでは食とワインのペアリングにこだわる人が多く、
タンパではその旨ではなかったのか?という疑問に、見つけた答え。

メニューのあり方が、理由の一つかもしれません。

ベイエリア(SFの方ね)のこだわりレストランでは、料理に使われている素材が
一つ一つ細部まで懇切丁寧に書かれています。(シェ・パニーズの影響でしょうか)
そしてワインもどんな味が期待できるのか、説明文が付いています。
サーバーの人も、店に置いてあるワインを熟知している場合が多く、
「どんな味?」との問いに、即答できます。(メモを持ち歩いている方が多いですし)

なので、この料理にはこんな味のワインが合いそう…と思ったら、
メニューを見て比較的簡単に答えが出せます。

でも、タンパと周辺ベイエリアでは、ハイエンドなレストランでも、
それが無かったように記憶しています。
ワイン・リストは、名前、産地、生産年、値段といった基本事項の羅列のみ。
サーバー諸氏に聞いても、「美味しいですよ」との返答。
具体的な味を適切に表現できる人には、残念ながら会えませんでした。

レストラン側による、訓練の欠如でしょうか。
それとも、めったに聞く人がいないのかな?
でも、そしたら、皆どうやって何を飲むか決めるの~~~? 
大きな疑問です☆

日常の生活の中で、ワインの説明文などに触れる機会が多ければ、
ワイン記事を読む事なんて無くても、メルローはどんな味…とか、
ピノはこんな味・・・とか、記憶に残りますよね。
そのようにして、SFの食を愛する人達は、知識を培っているのかな?
と思った次第です。

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さて、サンフランシスコとタンパの違いは、ブレイクにとっても
面白い経験だったようで、その様子は彼のブログにも載っています。
The Gray Market Report、お楽しみくださいませ☆
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by sfwinediary | 2011-01-04 13:59 | 旅行記

A Happy New Year! 2011

明けましておめでとうございます。
サンフランシスコ・ワイン日記をご訪問くださり、ありがとうございます。

今年もまたカリフォルニアワインを中心に、あれこれ書き綴っていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

皆様にとって2011年が素晴らしい年でありますように♪

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by sfwinediary | 2011-01-01 03:25 | 日記