カリフォルニア・ワインのブログ。 夫は米国人ワインライター。その影響でカリフォルニア・ワインに囲まれた生活をしています。SFから、ユニークなワイン情報をお届けします♪  ゴマ(石川真美)


by sfwinediary
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<   2011年 05月 ( 7 )   > この月の画像一覧

その昔、東京のとあるアメリカ料理店で、ブレイクがワインを頼みました。
匂いを嗅いで、何か変…。
ソムリエ氏に質問した所、新しいボトルを持ってきてくれました。
でも、そのボトルも何か変…。
恐らく、レストランに到着するまでのケースの保管状態が良くなかったのでしょうと
説明を受けたのですが、後にも先にも2本続けて返却したという事実は、
永きの年月を経た今でも、記憶の隅に残っています。

特に、当時は「No」と言えない日本人だった私は、
隣の席で、結構ハラハラドキドキした覚えが…。
結果として、まずいワインを無理して飲んで、対価を支払う…
なんて事にはならなかったので、良かったのですが。

皆さんは、「このワイン、何か変なのですが」と、言える勇気がありますか?


Why people don't complain about flawed wines –by W. Blake Gray-

先日、或るワイン・イベントで起きた、出来ごとについてお話しよう。

その日、僕のテーブルには、ソムリエが7人同席していた。
我々が試飲したワインの中に1本、明かに味が変質したワインが含まれていた。
皆メモを取り、ワインについて討論し、主催者のプレゼンテーションを聞いた。
しかし、この味が変なワインについて、主催者に対して発言する者は誰もいなかった。

今回の出来事は、人間の行動に関する顕著な見本で、
“何故レストランで返品されるワインが少ないのか”…という
僕の長年の疑問への回答となった。

いったい何が起きたのか、もう少し詳しく説明しよう。

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このイベントは、Tormarescaが主催したもので、
アリアニコをベースにした、7種類のイタリア・ワインの試飲会だった。
(トルマレスカのワイン2種類と、その他ワイナリーのボトル5種類)
アメリカ人に、アリアニコ葡萄を、もっとよく知ってもらおうというのが狙い。

会場には50人ほどのソムリエが招待されており、しかし
ジャーナリストは、僕一人だけのようだった。

各自の目の前には7つのグラスが並び、まずブラインドで味見して、それぞれ
イタリアの4つの地域のどこから来たものか、見極めるよう求められた。
マスター・ソムリエ、Evan Goldstein氏でない僕にとっては、手に余る地域だ。
なので、結果発表まで、大人しく味見ノートを取る事にした。

『7番目のワイン香:何か変だ。暑い日、雑草の生い茂る裏庭の土に、
乾燥したプラムを混ぜ込んだような匂い』と記された、僕のノート。
僕は思いきって「この7番目のワイン、何か変だと思わない?」と、
同じテーブルのソムリエ達に、問いかけてみた。

すると、自己主張タイプで、ちょっと名の知られたソムリエ女史が、
即座に、「いいえ、これがこのワインのスタイルなのよ。」と、断言。
僕の問いは、一刀両断されてしまった。

普段から僕は、まず、全てのグラスの香りを確かめる事にしている。
味見の方法は個人によって違うので、僕よりも先に7番を試し終えた隣人が
ブツブツ言うのを耳にして、「口に入れてみた?」と問うてみた。
「味は、匂いほどひどくないわよ」との返答。

…僕は、わが道をコツコツと進むことにした。

さて、いざ口に含んで見ると、そのワインは明らかに酸化していた。
確かに、味は匂い程ひどくなかったものの、
マディラ風味の安ワイン…といった風情だった。
誰もがマディラ酒は好きだよね、でもこのワインがマディラだったら
ボディも濃厚さも持ち合わせていないので、60点といった処だろう。

僕は懲りずに、もう一度テーブルの皆に、このワインが変質しているのではないかと
問いかけてみた。しかし自己主張女史に、これがこのワインの持つスタイルなのだと、
またもや言い切られてしまった。

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いよいよTormarescaのドミニ氏が、ワインの正体を披露する段となった。

正直言うと、僕はトルマレスカについて、オーナーはAntinoriファミリーで、
Chateau Ste. Michelleが米国のディストリビュータだ、ぐらいしか知らなかった。
でも、今ではこのワイナリーについて知識が豊富になったし、
トルマレスカのワインは、2種類とも、この日の僕の一番のお気に入りだった。

さて、「7番目のワインはエントリー・レベル用です」とドミニ氏が言うのを聞き、
この奇妙な酸化した味が、ますます怪しいものに思われた。
一般的に、経済的な価格で販売されるワインは、
万人受けするように造られるので、あまり奇抜な風味は狙わない。
そこで、僕は手を挙げて、「何故このワインは、わざわざ酸化させているんですか?」
と質問してみた。

ドミニ氏は、阿呆なアメリカ人が何を言いだすんだ…という風に、僕を一瞥し、
「これはレイト・ハーベストなので、君が感じた風味は、多分それでしょう。」と言った。
他のテーブルから、「そうだね、少々甘いね」と言う声が聞こえる。
僕の近くに座っていた女性は、このワインの元輸入業者として働いた事があり、
このワインは意図的に酸化させてはいないと言う。

面(ツラ)の皮が厚いので、僕は続けた。

この時点で僕が意見を異にしていたのは、以下の人々だ:
* 同じテーブルにいた、大物ソムリエ女史を含む7人のソムリエ。
* プレゼンしたアリアニコの専門家。
* 恐らく僕が知る中で最高の味覚を持つEvan Goldstein氏。
   (TCAチェックして、グラスにワインを注いだのは彼だ。)
* レイト・ハーベスト説を支持した、隣のテーブルのソムリエ。
* 元ワイン輸入業者。

僕が元ワイン輸入業者の鼻元にグラスを差し出すと、彼女はすぐ、
ボトルが変質していた事に気がついた。
本来あるべきこのワインの姿は、フルーツ風味で、飲み易く、楽しめるというもの。

すると、僕と同じボトルから注がれたワインを試飲した15人のソムリエ達は、
このボトルがおかしいと初めから気付いていたと、口々に主張し始めた。


誤解しないでほしいのは、僕の味覚・嗅覚が優れていると自慢したくて、
これを書いたのではない事。
マスター・ソムリエのエヴァン氏には及ばないと、重々承知しているし、
それに、ほんの些細なコルク臭を嗅ぎ分ける人々の中で、
ワイン業界のプロとしては、僕はTCAにそれほど繊細には反応していないと思う。

ここで僕が言いたいのは、別の事だ。
このボトルの匂いを嗅ぎ、試飲して、多くの人間が、何かが変だって事に気付いた。
それも皆、ワインのプロ、ソムリエ達だ。
でも僕だけが、恥知らずで阿呆な質問を繰り返す事を恐れない僕だけが、
行動に出たって云う事実。

多分、同じテーブルに居た皆が発言しなかったのは、大物ソムリエ女史が即座に、
『そのワインはそういうスタイルなのだ!』と断言した為だろう…と言う事。


想像してほしい。
レストランの夕食、または自宅の夕飯で開けたワインが、変質していた場合を。
もし誰かが「このワインはこういう味なのだ」と断言したとしたら、
変質した、酸化した、または、バクテリアが繁殖したワインを、
同席した皆は、飲まなければならないんですよ。

ここで教訓を2つ程。

1.ソムリエ諸氏、客に出す前に、全てのボトルの香りチェックをお忘れなく。
タストヴァン(The tastevin thing)までしなくても、自分が既に知っているワインだったら、
何か変だって事に気付くはず。
(例のワインについて良く知らなかった僕らだって、何かが変だって感じたのだから。)

2.ワイン愛好家の諸君、もしもワインが変だと感じたら、
レストランのソムリエに、意見を聞いてみて欲しい。
たとえ同席した友人達が止めても、自分の疑問を飲みこまないように。
僕を除く15人のソムリエ達は、何かが変だと感じながら、口をつぐんでしまったんだ。


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幸いなことに、Tormarescaのワインは素晴らしかった。
キリストが誕生する800年も前に、ギリシャからイタリアに紹介された、アリアニコ葡萄。
本当ならば、アリアニコの素晴らしさについて書くべきだったのだけれど、
今回、人間の行動心理があまりにも面白かったので、上記のような記事となりました。

お勧めはこちらのワインです☆

Tormaresca "Bocca di Lupo" Castel del Monte 2006 ($30)
Tomaresca "Trentangeli" Castel del Monte 2008 ($25前後)
Di Majo Norante "Contado" Aglianico del Molise 2007 ($15)


詳しいテイスティング・ノートは、ブレイクのオリジナル記事を参照ください♪

来月6月に、イタリア・ワインの視察旅行を予定しているブレイク。
帰ってきたら、イタリア・ワインについて、より詳しくなっている事でしょう☆

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by sfwinediary | 2011-05-23 08:37 | ワインの雑学
CIA (Culinary Institute of America) at Greystone の主催する、
Certified Wine Professional 試験を受けたブレイク。
4月末に通知書が送られてきました。
さて、結果や如何に?


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This blog is now Certified - by W. Blake Gray -

2011年のConcours Mondial(ブリュッセル国際ワインコンクール)の審査員として、
これからすぐ、ルクセンブルグに旅立たなければならないので、
CWP試験の後日譚を、短くフォローアップしようと思う。

結果は合格。
120問中、誤回答は5問。
テイスティング実技は83点。

主催者のPaul Dray氏に、テイスティング結果の詳細について質問してみた所、
事前に言われていた通り、やはり内容については教えてもらえなかった。
合格ラインの75点を超えてはいたものの、僕のスコアは、
近年、ナパのカベルネに付けられる得点より低かった。
僕の回答は、酸味に欠けていたのだろうか?フルーツ風味が充分でなかったのか?
そこで自己分析してみた。

実技試験では、3種類のワインの葡萄品種をブラインドで推測し、
なぜその結論に至ったかについて説明しなければならない。
この説明文が大きなポイントとなる。
思うに、僕は2問を正解し、残り1問が半分正解だった(半分間違っていたとも言う)
のではないかと推測する。

僕は3種を、マルボロのソーヴィニョン・ブラン、カーネロスのピノ・ノアール、
そして涼しい地域で産出したシラーと回答した。
シラーはカリフォルニアの沿岸部、特にソノマ沿岸部ではないかと踏んだのだけれど、
過ぎたるは及ばざるがごとし…とも考えたので、一歩引いて、
「涼しい気候の土地で出来た、旧世界スタイルのシラー」と記した。

何処を、どう間違えたのだろう?
もしかしたら他の2つが、思ったよりも複雑なワインだったのだろうか?

まぁ、いずれにしろ、皆さんが今お読みになっている記事は、
CWPの資格を持つワイン・ライターの手によるもである事を、ここにご報告します。

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ところで、先日、ロンドンに拠点を置くBorn Digital Wine Awardというコンテストで、
僕の記事2点がノミネートされた。
多分これはワイン関連記事を賞する、初めての国際コンテストではないかと思う。

メジャーな新聞・雑誌の編集者から注目される事が無いので、
伝統的なジャーナリズム業界において、ワイン記事が賞を獲得する事は、まず無い。
スポーツ記者時代、僕は実に多くの賞をもらったけれど、
シラーについてのレビューよりも、フットボール記事の方が
本質的に重要だとは、決して思わない。

ノミネートされたのは、我ながら良く書けた記事なので、ここにリンクする。
Best Editorial Wine Writing:The 10 most overrated wines
Best Investigative Wine Story:Sustainable Wines and Whole Foods Market

記事を書いた時、CSWAの調査にはとてつもない時間がかかった上、
原稿料は出なかったので、今回のノミネートはとっても嬉しい。
賞をもらえて、ついでに賞金も獲得出来たら、もっと嬉しいな。
(ジャーナリストとしての満足感は、記事が生活費の足しになった時に、
より増すものなのです。)

でも、まぁ、もしもフリーランスの仕事に行き詰ったら、
その時は、CWP、認証ワイン・プロフェッショナルとして、
こんな仕事に応募出来るんじゃぁないかと思っているんだけれどネ。
この写真が、履歴書代わりになるかな?

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先日のアルゼンチン視察旅行で、腕を磨きました☆

以上、CWP結果発表の巻でした。
ブレイクのオリジナル記事は、こちらからご覧ください☆

後日譚:コンテストの結果は、2つの記事ともに『銀メダル』獲得でした☆
賞品はキンダル(2個)。
友人諸君、今年のあなたの誕生日のプレゼントは、恐らく…。

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by sfwinediary | 2011-05-20 02:45 | ワインの雑学
巷で流行る、ワイン関連の資格試験。
趣味で勉強している人から、仕事で必要とする人まで、受験者の背景は様々です。

でもね、資格が無くてもワイン・ライターは務まります。
彼此10年以上、プロのワイン・ライターとしてご飯を食べてきたブレイク。
何を思ったのか、突然この度、CIA (Culinary Institute of America) at Greystone の主催する
Certified Wine Professional 試験に挑戦いたしました。
果たして、プロのライターが受けた試験の印象は? 突撃レポをご紹介します。


Warning: Uncertified wine writer - by W. Blake Gray-

良く人に聞かれる。
「どうやって、ワイン・ライターになったの?」って。
僕の答え。
「たくさん飲んだからさ。」

ウケをねらった回答であるのと同時に、真実でもある。

旅行記事で、料理とワインについて書き始めたのが90年代の後半、
初めてワインに焦点を当てた連載を執筆したのは、2001年だった。
以来、かれこれ10年以上ワイン記事を書いているのだけれど、
実は、資格を取った事は無かった。

で、3月終わりに、CIAで主催するCertified Wine Professional 試験を受けてきた。

何故かって?自分でもよく解らない。
別に、資格が取れたからって、いきなり執筆の依頼が増えるとは思えないし、
ましてや、試験に落ちた…なんて、世に公表しようものなら、
現在執筆中の連載仕事が、ボツになる可能性だって大アリだ。

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CIA (Culinary Institute of America) at Greystone校舎

試験は2時間半。
内容は、文字通り、世界のワインについて。
120題に及ぶ選択問題では、バロッサバレーで主に育てられる葡萄の種類、
サヴニエールで使われる葡萄は何か、ワシントン州の葡萄栽培は灌漑農業か否か…
などといった質問が並ぶ。

実技試験では、3種類のワイン(赤2種、白1種)をブラインド・テイスティングして、
その葡萄品種を当てなくてはならない。
点数は主に、その理由づけに対して与えられる。
なので、正解品種を当てられなくても、試験に合格するだけの点数を獲得する事は可能だ。

CIAでは試験前に5週間の講座を開いている。
でも僕は、その講座は受けなかったし、勉強も一切しなかった。

我ながら、テストとなると、子供の頃から負けず嫌いだった。
でも今回、敢えて勉強せずに臨んだのは、好奇心と名誉のため。
この10年、ワインのエキスパートだと称してきた自分だ、
ここで受からなければ何をか言わんや…であろう。
(編集の皆さん、だからと言って、これまでの報酬は返還しませんので悪しからず。)

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この日試験を受けたのは約30人。
皆CIAのクラスを受講したようで、授業はとても為になったと口々に言っていた。
彼らのお気に入りは、ソムリエのクリスティの授業で、ワインの購入法から、収納法、
テーブルの読み方から売り込み方に至るまで、実に多岐に渡っていたそうだ。

恐らく僕は、彼女のクラスを受講するべきだったかもしれない。
自分で思うに、僕のワインの知識はかなり豊富だ。
でも、SFクロニクル紙の時代、僕は会社の主催するパブリック・テイスティング会で
ワインを注ぐことを禁じられていた。
何故かというと、僕が触れたワイングラスには、多々指紋が付いてしまうから。
(少なくとも僕のグラスがどれかは、一目瞭然だけれどね。)
彼女のクラスに参加して、指紋が付かない方法を教えてもらえばよかったな。

受講者の多くは飲食関係者だったけれど、中には主婦もいた。
彼女はオークランドの自宅からセント・ヘレナまで(車で1時間半前後の距離)を、
毎日通わなければならなかったけれど、その甲斐はあったと喜んでいた。

しかし、皆フレンドリーな中で、これだからワイン・スノッブは嫌われるんだよなぁ、
と思わせる、典型的なオヤジさんも一人いた。
食品業界に25年間身を置いているという50代の彼は、
ワイン・ライターと名乗った僕の自己紹介は、はなっから頭に入らなかったらしく、
彼が5週間の講習で身につけた知識を総動員して、
フランスではソーヴィニョン・ブランを作るのではなく、“サンセール”を作る事、
授業で飲んだトスカーナ・ワインの味や、サンジョベーゼについて、
また、テロワール云々について、延々と語ってくれた。

まぁ、彼以外は「マッシュルーム・タルトにはどんなワインが合うか」
なんて話題で、盛り上がれそうな面々だったので、
もっと皆と懇意になれる機会があれば楽しかっただろうなぁ、と思った次第。

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筆記テスト120問は、なかなか良い出来だったと思う。
でも、終了後に間違いが判明した問いが一つある。
『Astiワインとはどんなワインか?』という、質問。
答えは2者選択で、イタリアのスパークリングか、イタリアの赤ワインかというもの。
Asti Spumante (スパークリング)か 、Barbera d'Asti(赤ワイン)か、決めかねたので、
それらしくない方の回答(赤ワイン)を選んだ。恐らくこれはひっかけ問題だったのかな。
僕の年代の人間はMartini & Rossi Asti Spumante(スパークリング)の
広告を知っているはずだからね。

まぁ、幸いなことに試験では30問間違えても、合格できるので
五大湖がどこにあるかを間違えていなければ、後は大丈夫なはず。
(これを間違えたら、NYベースのワイン・ライターLenn Thompsonが
飛行機でわざわざ飛んできて、大笑いするに違いない。)


さて選択問題の常として、自分が信じる事実と、テストが求める回答が異なる場合がある。

例えば今回、『ステーキに合うワインは?』という問いがあった。
タンパの老舗バーンズ・ステーキハウスでの経験から、自分が飲むんだったら、
「ブルゴーニュの赤」を先ず選びたい。
でもCIAはナパのド真ん中の学校だ、なので無難に「ナパのカベルネ」と回答した。

また、『バロッサバレーのシラーズは、どんな特徴を持つか?』との問いでは、
『際立ったユーカリの風味』か『フルボディ』のどちらかを選ばなくてはならない。
その昔、彼の地のシラーズは確かにユーカリ風味を持っていた、
でも昨今のバロッサでは、超成熟のシラーズが目白押しだ。
もしも『ビッグで熟成したフルーツ風味』なんて選択肢があったら、
僕はこっちを選んでいた事だろうと思う。

他には『jammy(ジャムのような風味)は、どちらの特徴か?』という問題では、
『ジンファンデル』か『プティ・シラー』からの、二者選択。
無難な後者を選んで回答としたが、僕が思うに、この問題の出題者は、
ここ10年ほどZAPに足を運んだ事が無いんじゃないのか?と感じた。
出題者の方に質問ですが、マジで他の回答オプションは無いんですか?

じゃぁ、これはどうだろう?最後の正誤選択問題だったのだけれど、
『ロゼのシャンパンは、ゴールデンのシャンパンよりボディが軽い。』
ううん… これ、事実を回答すればいいの?それとも理論上の話?
テート・デ・キュベ(Tete de cuvee)か、ノン・ヴィンテージか、によっても違うしね。
僕は『正しい』と答えたけれど、出題者が求めた回答はどっちなんだろう。
論文形式だったら、なぜこの答えを選んだのか、主張できるんだけれどね。

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さて実技、ブラインドテストの話。

自分の命を掛けてもいい(その代わり僕が勝ったらSFジャイアンツの特等席が欲しいな)、
初めの白はソーヴィニョン・ブランだった。
2番目のワインには友達の命を掛けてもいい(グレン、君のじゃないから安心して)、
あれはピノ・ノアールだった。

そして3番目のワインは、試験監督にも言ったんだけど、
彼の命を掛けて、あれはシラーだった。
もしも試験が『ワインの葡萄品種を当てよ』っていう質問でなかったら、
僕はもっと時間をかけて、胡椒、大地、フルーツっぽくないこのワインは、
GMSか、シャトーヌフ・ド・パプかと、迷った事だろう。
(フランスでは葡萄品種を作るのではなくて、その地のワインを作るんですよね、
蘊蓄オジサン。)


まさか、僕、落ちないよね?
これだけデカデカと試験を受けた事を公表しておきながら、
不名誉な結果に終わったらどうしよう。

でも、これを書いた事で、或る程度の社会貢献を果たしたとは思う。
僕の記事を読んでくれている皆さんには、今読んでいる記事が、
資格認定されていないワイン・ライターの手によるものだと、
知る権利がありますものね。

そんなわけで、試験結果が出るまで、僕の記事は、自己責任においてお読みください。
お後がよろしいようで。チャンチャン☆

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以上、ブレイク資格試験に挑戦!の巻でした。オリジナルはこちらからどうぞ☆
結果は次回載せますね♪

昨日、サンフランシスコのお祭りマラソン、B2B (Bay to Breakers)に参加しました。
途中から体調不良で旦那が走れない様子、心配しながら一緒に歩いて12キロを完歩。
家に帰ったら、なんと8度4分の高熱でした。
(欧州のワインコンペから帰国翌日に、マラソン…。ハードだもんね☆)

スポンサー不在で、100周年の今回が最後ではないかと噂されるB2B。
来年101回目でリベンジが出来たら嬉しいし、中止になったらなったで、
歩いてでも最後に参加できたことが、良い思い出になる事でしょう☆


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by sfwinediary | 2011-05-16 08:05 | ワインの雑学
ドメーヌ・ロマネコンティのテイスティング会に招待されたブレイク。
Wine Review Onlineに寄せたコラムで、突撃記者ぶりを発揮してくれました。
和訳しましたのでお楽しみください。
(この記事に関する権利は、著者並びにWine Review Onlineに帰属します。)


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写真はDRCのHPより

A First, and Perhaps Last, Taste of DRC ~by W. Blake Gray

飲んでみたいと思ったワイン、これまでに全てを試す機会があった。
唯一ドメーヌ・ロマネコンティを除いては。
そして、先日、遂にその機会に恵まれた。

以前、輸入業者のカーミット・リンチ氏に、今までに飲んだ中で、
最高のワインは何かと聞いた事があった。
極稀なハンガリー・ワインの名でも挙げてくれる事を期待していたのだけれど、
彼の答えはDRC(ごめん、どの銘柄かは覚えていない)だった。
「あれほど素晴らしいワインが出来るとは、それまで考えた事が無かった」
という彼の言葉は、以来、僕の脳裏にこびりついていた。

DRCは僕と妻にとって、生きているうちに是非試したいワインの一つだった。
エボラ出血熱が大流行した場合に備えて、妻は僕に、DRCを買える店の
リストを用意させている。
でもこれ、作るのがなかなか大変なんだ。
評論家も店も、皆が熱望しているけれど、割り当てがものすごく厳しいからね。

DRC側は小売店よりも、レストランで扱われるのを好む。
多くのワイナリーがワイン・リストに載せてくれるようレストランに頭を下げる中で、
DRCは別格の存在だ。
アメリカの輸入元Wilson Danielsの説明によると、DRCを希望するレストランは、
高級ブルゴーニュ・ワインが充実した、既存のリストを持っていなければならない。
トロフィー・ワインとして扱われたくないという考えがあるからだ。

前に、ボルティモアのバーで蟹を食べた時、$30以下のボトルが並ぶ中に、
$300のクリスタルのシャンパンが特出しているワイン・リストを見た事がある。
DRCは、こんな状況を望んではいないのだ。

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同じようにDRCは、評論家も厳選している。
僕がSFクロニクル紙に在籍していた時、僕も、そして当時の編集長だったリンダも、
DRCのテイスティングには招かれなかった。
代わりに彼らが招いたのは、クロニクル紙の“元”記者。
リンダは怒りながらも、しぶしぶ彼の記事を載せざるを得なかった…という逸話がある。

今年2月にセント・ヘレナで開かれた2008年ヴィンテージのテイスティング会に、
なぜ僕が招かれたのか?
実のところ自分にも謎なのだ。

同席したのは全部で16人。セールスとマーケティングの面々、
そしてワイン・ライターは僕を含めて3人だった。
何故16人かって?
テイスティング用に開栓したボトル一本で賄える、最大限の許容人数だから。

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テイスティングはとても厳格に行われた。
会場に案内された時、8種類中、7種類の赤ワインは既にグラスに注がれていた。
そして冷やされたMontrachetは、我々が赤を味見し終えた後で注がれた。
我々は香りを嗅ぎ、口に含み、そして、もちろん吐き出した。
今思うと、全てスピットしてしまったのは後悔している。
せめて最後のMontrachetぐらいは、飲みこめば良かったな…ってね。

続いてDRCのAubert De Villaine氏が、2008年のヴィンテージに関して、
湿気が多かった夏の苦労と、ボトリチス菌の脅威について語った。
「9月の第二週は雨続きでした。9月13日も一日中雨。その日の終わりに、
2008年の生産は無理かもしれないと、皆と話したのを良く覚えています」
それは過酷なビジネス決断だろう。
DRCは年に14,000ケースほどを生産しているが、
小売価格は1本あたり$1000以上として、2000万米ドル以上の損失になる。

「9月14日の朝の事を、私は生涯忘れないでしょう。
北風が全ての雲を追い払い、暑くは無かったのですが、燦々と太陽が照っていました。」
と、de Villaine氏。
「風が葡萄を乾かしてくれたので、ボトリチスの脅威は止みました。」

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その後de Villaine氏は、我々の意見を求めた。

僕以外の二人のライター、ボネ氏 とマッコイ氏は、我先にと経験談を話し始めた。
マッコイ氏がロマネ・サン・ヴィヴァンをThe RSVと呼べば、
ラ・ターシュとロマネ・コンティのキャラが、いつもとは逆転しているようだとボネ氏。
そして例年のリシュブールとThe RSVの味わいについての知識を
ここぞと披露してくれた。

そんな中で、DRCを飲んだ事が無いと認めるのは、間抜けだろう。
そして僕は、その間抜けだった。
僕は照れ笑いをした。
でも誰だって、バナナの皮で滑って尻もちをついたら照れ笑いぐらいするだろう?

僕のテイスティング・ノートは、他の皆と似たような感想だった。
(テイスティング・ノートを読みたい方は、Wine Review Onlineをこの機会に
是非購読してください。安価で、役に立つ情報満載です。)


簡単に触れると、モンラッシュはこれまで味わった中で最高のシャルドネだった。
そしてラ・ターシュの優雅さと、美しさときたら…。

僕の付けた点数は93点から99点、モンラッシュには100点を付ける事も考えた。

正直なところ、テイスティングの前、自分が何を期待していたのか分からない。
あのような過大な評価を受けるのは、いったいどんなワインなのか?
人生で最高のラスベリー風味でも期待すればいいのだろうか?

しかし実際に味わってみると、そのセイボリー(savory)な風味に驚かされた。
The RSV(この言葉、僕もクールに使えただろう!)とリシュブールは、
塩気のある風味、そして塩リコリスの後味といった具合だ。

世界で最も高値のワインは、けっして一次元的なものではなかった。
そしてカリフォルニアのカルトワインが、それを飲む人間を仰天させる事を
目的に造られているのとは対照的に、
まさにワインを愛する者の為のワインだと言える。

DRCが、高級ブルゴーニュに不慣れな人々に飲まれるのを、好まないのが良く解る。
彼らにしてみれば、どこぞのフットボール・チームのオーナーが
“俺が買ったワインは、高いくせに、期待していたビッグなフルーツ風味じゃ無くて、
塩リコリスのような味だった”なんて文句を言うのを、聞きたくはないだろう。

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実はこの日、僕はスコッチ用の50mlの銀のフラスクを持って行った。
妻に一口持って帰りたいと思ったんだ。
でも、フラスクはスコッチの匂いが残っていたので、即、そんな考えは振り払った。

スマートな人間だったらそのままポケットに忍ばせて、何食わぬ顔で黙っていただろう。
けれども、僕は自ら、その計画を皆の前でバラしてしまったんだ。
人々の目には、僕は、礼儀正しいワイン評論家では無く、
“フラスクを持ち歩く間抜けなヤツ”と、さぞかし映った事だろう。

Wilson Danielsの代表は、かつて或る評論家がテストチューブ入りのDRCを持ち帰り、
その後、二度とテイスティングに呼ばれる事はなかった、という話を静かにしてくれた。
恐らく僕は、今後DRCのテイスティングに呼ばれる事は無さそうだ。
そして業界では、スコッチ・フラスクをポケットに持ち歩くヤツ…という
レッテルを張られてしまった事だろう。

更に、今また、このコラムを読む方々にも、自ら公表してしまったという訳。
(近々、エボラ出血熱か、黒死病が広まるなんて噂、聞いていませんか?)

でもね、起きた事は起きた事。
まぁ、今後もなんとか幸せに暮らしていけると思う。

だって、僕は遂にドメーヌ・ロマネコンティを味見できたのだから。

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以上、ブレイクのコラムの訳でした。
(原文はこちらからご覧ください)

お澄まししていられない、性格の旦那。
スノッビーなライターが多いワイン業界では、特異な存在です。
彼の姿勢は、たたき上げの新聞記者という前身が築きあげてきたもの。
“自分の見たありのままの真実を報道する”…というスタンスで、
あまり語られる事の無いネタを、体当たりで書き続けています。

スコッチ・フラスク事件、笑っていただけましたでしょうか?
相棒としては、自分で頼んだわけではないけれど、彼が私の事を思って
会場にフラスクを持って行ったのだ思うと、少々申し訳なさも感じます☆

あ~あ、来年のテイスティングへのご招待は夢の彼方のようです☆

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by sfwinediary | 2011-05-13 06:35 | ワインなイベント
先日、ナパで開かれたドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティのテイスティングに
招かれたブレイク。
その様子が記事に載りましたので、和訳しました。
いつもの直球で、アメリカ~ン☆な、ワインライターの本音トークです。


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写真はDRCのHPより

What it's like to taste Domaine Romanée Conti – by W. Blake Gray

先日、遂にドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティをテイスティングする愉悦を得た。
ワイン・オタクの聖杯だ。

家に帰ると友人のグレンが、どんな味だったのか問うてきた。
具体的な内容は忘れたけれど、その時は会話を軽く流してしまった。
しかしどうしても聞きたいと言われたので、DRCのコラムを書くことにした。
Wine Review Onlineのコラム by W. Blake Gray)

コラムに書いたのは、僕の正直な体験談。
実を言うと、終盤に記した出来事について、マジで思い悩み、眠れない夜があった。
あれは本当に起きた事で、恥ずかしい限りだから。
でもね、起きた事は起きた事、なので自分から進んで公にしたんだ。
そしたら浄化作用で、ようやく眠れるようになった。
とりあえず、野球シーズンが始まるまでは、安眠できそうだ。

僕がテイスティングしたのは全部で8種類。
ここにはそのうちの1種類のテイスティングノートを載せようと思う。
(8種全て知りたい方は、Wine Review Onlineをご購読下さい。
英文ワイン記事満載の、面白いオンライン雑誌です。ちょっと営業☆)


このワインを選んだのは、値段的に、そして僕の評価で、ちょうど中間に位置する為。
8種類の値段は$255から$3,725までの幅があって、
僕の付けた得点は93点から99点だった。

Domaine de la Romanée Conti, Romanée-St.-Vivant, Burgundy, 2008 ($1070)
輸入元(米国): Wilson-Daniels
得点:94点

RSVの香りはデリケート。ラズベリー、少々の樽香そしてマッシュルームの香り。
口に含んだ時のうまみは驚きだ。
前面に出ているのはラズベリーの風味、しかしピリッとしている。
燻した肉の風味が強く、ポークリブの燻製所に置かれていたラズベリーを
思い起こさせる。
タンニン風味が顕著なので、長期保存に充分報いてくれるだろう。

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以上、ブレイクの記事の和訳でした。

ワインライターと、ディストリビュータが集まってのドメーヌ・ロマネコンティのテイスティング。
ブレイクの安眠を妨げる程の出来ごととは?
会場でいったい何が起きたのか??

コラムの日本語訳は、次回載せますね☆

(この記事を書いたのは、3月初めでした。
その後、未曾有の災害が起こり、ワインの事をチャラチャラ書いていて良いのだろうか…
と思ったのですが、少しずつ、でも着実に前進する母国の姿に、一安心。
改めて日本人であることを誇りに思う次第です。

…で、いきなりDRCネタ!?
お澄まし君とは、ほど遠い、本音で語る飾らないワインライターである、旦那。
“毎日を楽しくするために、ワインはあるのだ”という彼の姿勢、
そして妻を思ってくれるがゆえに引き起こされた、ある騒動で、
クスっと笑ってもらえたら…と思ってUPしました。
コラムは次回載せますが、待ちきれない方は、こちらの英文記事をお楽しみください☆)

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by sfwinediary | 2011-05-10 02:23 | ワインなお話
友人とのワイン会で、とっておきボトルを登場させて、皆を煙に巻きたい?
そんな時に、こちらのワインは如何でしょう。

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Novy Blanc de Pinot Noir Willamette Valley 2009 ($24)

現在活躍中のワインメーカー、ピノ・ノアールの天才魔術師アダム・リー氏は、
Siduriのラベルの元、シングル・ビンヤードのピノを精力的に造り出しています。
そして、このノヴィー・ブラン・ド・ピノ・ノアールも、リー氏の作品。

理論上、どの葡萄からでも白ワインが作れます。
でも、それではせっかくの赤葡萄がもったいない…ということで、
レッド・グレープから造られた白ワインを見るのは、とっても稀。
ピノ葡萄から作られたシャンパンのブラン・ド・ノアールは良く口にしても、
スティルワイン版はめったに見かけませんよね。

前にシラーから作られた白ワインを飲む機会がありましたが、
2本目を買いたい…とまで思う品ではありませんでした。
でも、このリー氏が造ったピノ・ノアール白ワインは、とってもユニーク。
彼がピノの魔術師たる由縁です。(研究者と言った方が合っているかもしれませんネ☆)

Novy Blanc de Pinot Noirに使われているのはオレゴン州のピノ、
畑の中でも特別に成熟が遅い場所の葡萄を選んでいます。
収穫してすぐに、房の全部分を優しく圧縮。
その後、搾った葡萄ジュースを一日置き、ナチュラルオーク樽とステインレスの
組み合わせで、数カ月間、醗酵させているそうです。

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アダム・リー氏(左)とブレイク(右)

さて、このワインをブレイクが初めてブラインドで味見した時は、
樽を使わなかったシャルドネ、またはヴィオニエだと思ったそう。
リー氏自身が味見した時は、マルサンヌかルーサンヌ葡萄のようだと感じたとか。

ブレイク曰く、「Marsanne や Roussanneほどフルボディでは無いけれど、
でもリー氏の目指す目標の一つは、ヨーロッパの料理にまけない
リッチな風味の白ワインを造り出す事なので、
ピノ・ノアールで白ワインを造り出すのは、氏にはぴったりの試み。」

注目したいのは、そのフルーツ風味。
梨やグアバといった、普通のピノでは味わう事の無い風味が存在していて、
逆に、チェリー、クランベリー、ラズベリーと言ったベリー風味は感じません。
ということは、これらベリー風味は、葡萄の皮に由来する風味なのでしょうか?

このピノ・ノアール白ワインが造られるのは、今年で3年目。
ワイン・オタクの間で、密かに話題になっているようです。

ほんのりとオレンジが掛かった黄色。
繊細な香りはグアバの皮、白桃、アジア梨。
ミディアム・ボディで、アジア梨とグアバの皮の風味。
満足のいく口当たりで、アルコール度は13.9%。

このワインを始めて飲んで、『これはピノで出来た白ワインね』なんて、
ピッタリと当てられる人が、この世界上いったい何人いるのでしょうか。
機会がある方は、次回のブラインド・テイスティング会で、
グラスにこのワインを注いで、葡萄品種を当ててもらうのも一興です☆
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by sfwinediary | 2011-05-03 06:15 | White Wine
アメリカのみならず、世界を震撼させた卑劣なテロ行為から、10年。
2011年5月1日、遂に、国際テロ組織アルカイダの最高指導者ウサマ・ビンラディンが、
アメリカ海軍の特殊部隊、ネイビー・シールズによって抹殺されました。

オバマ大統領の、簡潔な、力強い演説を聞きながら、我が家で開けたのは、
シュラムズバーグ2001年のアメリカ産スパークリングワイン。


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J. Schram 2001

このバブリーに使われているのは、77%のシャルドネと23%のピノ・ノアール葡萄。
スパークリング用の葡萄は、比較的早い時期に収穫されるので、
この葡萄たちは、かの悲劇の日、9.11に近い時期に収穫されたと考えられます。

オバマ大統領の演説の中に、「強い意志で望んだ結果、目的が達せられたのだ。」
という意味合いの言葉がありました。
演説を聞きながら、アメリカ人でない私が考えていたのは、愛する母国の災害のこと。
目的を設定し、それに向かって国民が一丸となって強い意志を持って進めば、
何時の日か必ず目標を達成できるのだと、改めて感じました。

日本も、オバマ大統領のような、頭脳明晰で、短期・長期にわたる明確な視野を持つ
力強い指導者がいてくれたらいいのになぁ…という思いが脳裏をよぎるものの、
日本の強さは、「絆」。
国民一人ひとりが自分の出来ることをしっかり行うことによって、復興が成されるのでしょう。

これからもテロ組織との闘いは続きますが、今はひと時、このよき日に、
勝利の美酒に酔うのでした。
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by sfwinediary | 2011-05-01 13:57 | 日記