カリフォルニア・ワインのブログ。 夫は米国人ワインライター。その影響でカリフォルニア・ワインに囲まれた生活をしています。SFから、ユニークなワイン情報をお届けします♪  ゴマ(石川真美)


by sfwinediary
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バレンタインデー。2月14日に繰り広げられるのは、
もはやロマンスでは無く、ビジネスなのは周知の事実。
そんな中、ワインも例外ではありません。

チョコレート味のワイン、甘~い赤ワイン、超安価なマスカット、等々、
甘あまワインが脚光を浴びる時。
風味付きの日本酒は、この日30%も販売が伸びるとか…。

アメリカで売られているワインの61%は$7以下の安価なワイン。
$10以上のワインは全体の20%程だそう。
そしてこれら安価なワインが一気に販売を伸ばすのが、
バレンタインの様なイベント日という訳です。

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最近アメリカでホットなのは、マルベック(Malbec)。
そして樽で熟成しないタイプのシャルドネは、なんと2倍もセールスが伸びたそう。

カリフォルニア州で栽培されている殆どの葡萄は、これまで生産者の名が
ボトルに載る事も無い、安いバルクワインとして売られてきました。
でも、ここ2年ほど不作が続いたので、今年は葡萄の値段が上がるかもしれません。

安い葡萄の産地として知られていたセントラル・ヴァレーでさえも、近年では
アーモンドなどの値が上がった為、今では事前に契約の上で葡萄栽培をするのだとか。

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さて、最近、不足がちな葡萄として名が挙げられるのは、メルロー。
映画Sidewaysの後、この葡萄を新たに植える栽培者は減ったものの、
未だに消費者が買い続けている葡萄品種。
メルローは、ブレンド・ワインでも大きな役割を果たしています。
なので需要が落ちないんですね。

ジンファンデルも不足がち。というのも、近頃人気の甘~いワインで使用されるから。
熟成したジンファンデルは、フルーツ風味と糖分に富んでいる故なんですね。

一方でピノ・ノアールは1本$10で売られる、安価なプライベート・ラベルに登場。
というのも、メルローの大量買いが困難になった為。
またSideways影響で、猫も杓子もピノを植えたしわ寄せがきている感も。
ピノのバルクワイン、ちょっと高級感がありますよね。

2年連続の葡萄不足の為、これまで$10に設定されていたワインは、
今年(2012年)には$12程に値が上がるものと予想されます。
また、$15で売られていたナパのカベルネ、しばらくは姿を消すかもしれません。

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何時もは雨の多い12月から2月にかけての北カリフォルニア、
例年になく晴天続きでした。

今日は雨がちらほらしてますが、水不足が懸念されています。
今年の秋の葡萄、どんな収穫高になるのでしょうか。気になります☆
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# by sfwinediary | 2012-02-14 09:38 | 日記
不況に悩むアメリカ。
CA州では財政難から、2013年までに34,000人の服役囚を解放する計画です。
最高時には202%にものぼる服役囚を抱えた州では、環境を改善する為に、
来年までに刑務所の収監率を137.5%まで下げる予定だとか。
なので、よほどの凶悪犯で無い限り、泥棒くらいでは直ぐに釈放される可能性が大。

…って事は、今世紀に入って最悪のワインを巡る犯罪人、Mark Christian Andersonは
2月7日に言い渡された、27年の刑を終える前に、釈放されてしまうかもしれません。

ベイエリアにお住まいの皆さんは覚えておいででしょうか?
7年前にVallejoで起きた倉庫の火事事件を。
幸いにも人的被害は出ませんでしたが、この火事で被害を受けたワインの総額は
100億円以上。
例えばRealm Cellarsは、創設時からの全てのヴィンテージを失ってしまいました。
(事件の詳細はブレイクの記事をご覧ください)

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Julie Johnson, with co-worker Arturo Soriano, fears Tres Sabores vineyard lost 2,400 cases of Cabernet Sauvignon and Zinfandel. Chronicle photo by Frederic Larson

検察側はアンダーソン被告に11年を求刑、そして彼が受けたのは27年の懲役刑でした。
現在63歳のかれは2007年から服役していますが、刑期を終えるのは90歳の予定。
この火事で人的被害は出ませんでしたが、これだけ長い刑期が言い渡されたのは、
ひとえに彼の態度の悪さ。
しおらしかったのは裁判の始めのうちだけ。途中から弁護士を非難し、
ありとあらゆる健康問題を持ち出して、なんとか罪から逃れようとしたのです。

アンダーソンの経歴は自称、ロックグループの元マネージャー、元相撲レスラー、
そして留守番メッセージの発明者。どれも嘘八百。嘘で固めた人生でした。

そんな彼がターゲットにしたのは、ワインの収集家達。
コレクター達に、甘い言葉で自分が管理すると持ちかけて、貴重なワインを集めます。
そしてそれらのワインを転売して私腹を肥やしていたのです。

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例えば、3人の収集家が1990年ラフィット・ロートシルトを預けたとします。
アンダーソンはその中の2本を売るか、自分で飲んでしまいます。
(失われたワインがどのように消えたのか、彼は未だに口を閉ざしています)
収集家Aがラフィット・ロートシルトを呼び戻したら、手元に残った1本を持参。
もしも収集家BやCもラフィット・ロートシルトを呼び戻した場合には、
別の新しい収集家が、同じワインの保管を依頼する事を天に祈る…という仕掛け。
しかし、こうした自転車操業は、やがては顧客の知る所となります。

アンダーソンが初めて横領罪に問われたのは2004年。
翌年の時点で、彼は10の横領罪に問われており、被害総額はおよそ1億円にも上りました。
しかし、彼は保釈金を支払って釈放されます。

追いつめられたアンダーソンが取った手は、唾棄すべき行為でした。。。
2005年の10月、事実を隠ぺいするために、倉庫に火を放ったのです。

倉庫では訪問者の来歴を記録しており、アンダーソンは即刻、第一容疑者となりました。
この自暴自棄の社会病質者による、とんでもない行為により、破壊されたワインは6万本。
あたら貴重なワインが露と消えてしまったのでした。

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Insurance adjuster Richard Reimche inspects a rollup door which was apparently blown out from the intense heat in the fire at the warehouse. Chronicle photo by Paul Chinn

この事件から間もなく、ブレイクと共にショーン・サッカリー氏の元を訪ねました。
その時、当時この倉庫に保管していた為、火事に遭い売れなくなってしまった
マグナムのサンジョベーゼのボトルを頂きました。
現在、このワインは、とあるSFの倉庫でこんこんと眠りについています。

悪い奴のとばっちりを食らって、再び炎に曝される…なんて悪夢が
二度と起こらないといいのですが。

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Blake と ワインメーカーSean Thackrey 氏
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# by sfwinediary | 2012-02-09 07:59 | 日記
Concours Mondial de Brazil(ブリュッセル国際ワインコンクール-ブラジル)の
審査員として、2011年秋、ブラジルに招かれたブレイク。
2本のブラジルワインにまつわる、旅先での忍者クエストの様子を綴っています。
お楽しみください☆ オリジナル英文はこちらからどうぞ♪


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羊たちの後ろに広がるのは葡萄園☆ Blakeが撮ったお気に入りの一枚です

My ninja quest for two great wines from Brazil - By W. Blake Gray

と或るパーティ会場。
僕は一所懸命にワインボトルの山をかき分けていた。

周りに響くのは、ワイングラスの触れ合う音。
聞こえてくるのは、フランス語、ポルトガル語、スペイン語で談笑する人々のざわめき。
しかしそんな中で僕は一人、顔をしかめながら、只ひたすら、次から次へと
ボトルを持ち上げては下ろし、持ち上げては下ろす…という行為に専念していた。

何故って?
コンクールで試飲したワインの中で、2番目に美味しいと思ったワインを探していたんだ。

欧州をリードするブリュッセル国際ワインコンクールの一環である、
Concours Mondial de Brazilの審査員として、僕はブラジルを訪れていた。
審査はブラインド形式で行われ、審査後のパーティでも結果は未だ発表されていなかった。

僕が審査中に気に入ったワインは2本、カベルネ・フランとヴィオニエ。
しかしブラインドだったので、その時点で分かっていたのは葡萄の品種のみ。
お気に入りの2本を探し出そうと、僕は頑張っていたってわけ。

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カベルネ・フランは簡単だった。
審査したカベルネ・フランは3種類のみ、その内2009年ヴィンテージは1種だけ。
それさえ判れば、後は楽勝。3つの大テーブルに所狭しと並ぶ300本以上のボトルの中から、
お目当ての1本を探すだけだ。
例えボトルが空になっていようと、どのワイナリーの手によるものかすぐ判る。

問題は2010年のヴィオニエだった。この条件に合うのは3本。
実際に味を確かめないと、どの1本だったのか永遠に分からなくなってしまう。

おまけにこれらの3本は、人々が盛んに手を伸ばしているテーブルに置かれているらしい。
もしも誰かがこのボトルを発見したならば、忽ち人の手から手に渡り、
あっという間に空になってしまうに違いない。

皆さんは、プロのワイン飲み達が、優れたワインに手を伸ばす有様を
ご覧になった事があるだろうか?
それはまるでパタネグラ豚に食らいつく、ピラニアとでも形容しようか、
「う~ん、美味しいね。あれ?もう空っぽなの?」という感じ。
そしてこの会場は、プロのワイン飲み達で溢れているときている…。
僕は焦った。

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さて、その時の僕は、あるアドバンテージを握っていた。
全てのワインボトルは、必ずしも開栓されてはいなかった。というのも、
パーティ主催者は、会場に未開封のボトルを運び込んだばかりだったのだ。
そして多くのソムリエ資格者達が丸腰の中、僕はコークスクリューを持参していた。
そもそもこのパーティに出席したのは、この2本のワインを探すのが目的だったので、
あらかじめ“コルク抜き”で武装していった…というわけ。

20分程ワインの山と格闘した時点で、2010年のヴィオニエを2本探し出していた。
両方とも未開栓だった。
ボトルを鷲掴みにするや否や、僕はこっそり人気のない片隅に持って行き、
期待しながら栓を開けた。しかし、すぐに違うと分かった。
どちらも僕の追い求める1本では無かった。

ちょうど2本目を試飲していた時、一人のフランス人審査員が「何飲んでるんだい?」
と聞いてきた。僕のフランス語に対する認識では、彼は、『パーティの最中、
こんな片隅に隠れて、いったい何やってるんじゃい?』と問いたかったのだろう。
あくまでも推測だけど、そう事実と遠くないと思うな。

幻のヴィオニエを求めて、僕はテーブルからテーブルをさまよい続けた。
何度も何度もチェックした。でも、何処にも見つからない…。

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しかし、遂に夜明けは訪れた!
テーブルの上に無いので、人々が談笑しながら手にしているボトルに目を凝らした所…
あったーーーー-!
そのボトルは、ある審査員の手に握られていた。

僕は高級レストランの給仕よろしく、彼の後ろにピッタリとついた。
ヨガのマウンテン・ポーズで立ち、次にどんなアクションでもとれるよう準備した。
・・・。
審査員がちょっとだけボトルをテーブルに下ろしたその瞬間、
僕はボトルをすくい上げ、まるで忍者の様にその場から姿をくらました。

ワインの名はCampos de Cima Da Serra RAR Collezione Viognier 2010
ブラジルでは、25レアル(約US$14)で売られている。

僕は大好きだったのだけれど、コンクールでは銀メダルだった。
製造者はMiolo wine group、ブラジルでも最大級規模のワイナリーの一つ。
でも何よりもこのワインで興味深いのは、ヴィンヤードだろう。

この葡萄は、ブラジルでもっとも成功した起業家でありワイン愛好家の
Raul A. Randon氏が植えた畑で収穫された。
ブラジルで世界クラスのワインを造ろうと思ったら、
そう、一から、葡萄の栽培から始めなけらばならないのだ。

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「世界クラスのワインを造るのは、ラウール・ランドン氏の夢でした」と語るのは
Mioloのワイン醸造家Daniel Alonso氏。
ランドン氏はブラジル南西部にある、雨が少なく乾燥していて、夏暑く、
昼夜の寒暖差が激しい、標高1000メートルの遠方地に葡萄園を切り開いた。

「ブラジルの葡萄栽培では雨が問題となります。葡萄園は250キロも遠方にありますが、
彼の地は特別なのです。」とアロンゾ氏。

ワインは12カ月間フレンチオークで醗酵されるが、樽味はごく上品に現われている。
好ましい新鮮なドライアップル風味と、フローラルな香りを持つ。
口当たりは芳醇だが、酸味が心地よい後味を残してくれる。
アルコール度は13度。世界クラスのワインで、評価は91点といった所だろうか。
この味で24レアル(約1100日本円)は買い得だろう。
僕が見る所、多分このワインで利益は出ていないんじゃないかな。
でも、彼の夢、世界クラスのワインを醸造するという点では成功したのだから
ランドン氏としては、善しとする所だろう。

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もう1本の、僕が一番好きだったワインは金メダルをとった。
親愛なる審査員の皆さんも僕と同じ意見だったんだね。

Pequenas Partilhas Serra Gaúcha Cabernet Franc 2009は、素晴らしい
ジューシーなカベルネ・フラン。ダークなプラム、ダーク・チョコとハーブの香り。
酸味が豊富でバランスのとれたワイン。
ブラジルで最大のAuroraが1200ケース造ったので、比較的見つけ易いはずだ。
残念ながらAurora関係者と話す機会が無かったので、語るべき背景物語は無い。
まぁ恐らく、再び飲める機会も当分は無いだろうしね。

いずれにしろ、ブラジルワインの将来の可能性を考える時、
僕はこの2種類のワインを忘れる事は無いだろう。

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以上、ブレイクの記事の和訳でした。
オリジナルはこちらからお楽しみください☆


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# by sfwinediary | 2012-02-01 09:54 | ワインなお話

ボジョレーを訪ねて

「ボジョレーは恐らく、世界で最も商業的に過小評価されているワイン産地の一つ」
先月(2011年12月)、ボジョレーを訪れたブレイクの印象です。

ボジョレー・ヌーヴォーのお祭り騒ぎは知ってるけれど、他にどんなワインを造ってるの?
ブレイクの紀行文を和訳しましたのでお楽しみください☆
オリジナルはこちらからどうぞ♪


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Impressions of Beaujolais - by W. Blake Gray

実はこれまで僕は、ボジョレー・ワインのファンでは無かった。
理由はボジョレー愛飲家の大声にゲンナリしていたから。

往々にしてボジョレー・ファン達は、他の産地の赤ワインを指して、
「大きすぎ! オーク味が強すぎ! テロワールを反映してない!
優れた人間の為に誠実に造られたボジョレーとは違って、
無知な人間の為の小細工で造られた飲物だ!」と批判するけれど、
その行為が人々をどれだけゲンナリさせるか分かっていないようだ。
(これは、ナチュラル・ワイン支持者にも共通して言える事だろう)

ボジョレーは恐らく、世界で最も商業的に過小評価されているワイン産地の一つだろう。

これまでに何度か、なかなか良いクリュ・ボジョレーを飲んだ事があったので
12月にボジョレーに招待された時、ギリギリのスケジュールだったけれど、
呼び声に応えて僕は飛行機に飛び乗った。

帰国後、Wine Review Onlineのコラムに、ボジョレーで最も重要な人物である、
Georges DuBoeuf氏について書いたけれど、ここでは、
コラムには書けなかった、彼の地の印象について書きたいと思う。

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ボジョレーでは誰もが、それぞれ自分のワインがどんなに隣人と違っているか語ってくれる。
いわゆるテロワールの違いだ。それは間違ってはいない。
でも、(よそ者の目から見ると)彼らはとても良く似ている。
誰が造ったワインを飲んでもボジョレーの味。そしてそれがボジョレーのテロワールなのだろう。

では、何を持ってボジョレーの味と呼ぶか?

このブログを読まれる方は、既に答えをご存じだろう。
でも皆さんは、ボジョレーがいったいどんな場所かご存じだろうか?

何にも無い所。
殆どの住人は職を求めて大都市に行ってしまった…、と言う感じの田舎さびた土地だ。
もちろん秋の収穫時は別だろうけれど、12月ときたら。

ボジョレー地方の二つの街でそれぞれ夕食を食べる機会があったのだけれど、
いずれの場合もレストランの客は僕と連れだけだった。
ホテルもしかり、宿泊客は僕だけ。
行きかう車はまれで、通りを歩いている人間は皆無。
滞在した4日間、この人気(ひとけ)の無さはなんとも説明できないものだった。
まぁ、僕は街の経済状況を取材しに行ったのでは無いしね。
言える事は、静かな冬のバケーションをお望みの方、ボジョレーは狙い目です。

ここでの買い物はとても不便なので要注意。幾つかの街には店が全く無い有様。
僕らは水を買う為に、唯一の店がある街まで車を走らせなければならなかった。
それも店の開いている時間は限られているときている。

ブルゴーニュから北へかけての土地と違って、
道路脇に広大な葡萄園が続くといった風景は見あたらない。
(はい、ボジョレーは法的にブルゴーニュの一部だと存じております)
葡萄は単作で栽培されているのではなく、他の農作物と共存している。
恐らく、ここの葡萄はそれほど高価では売れないからなのだろうか。

多くは棚になっておらず、冬の只中に佇む葡萄の木は、ずんぐりと古く見えた。
これがシャトーからシャトーへと移動する車の中からの印象。

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さて、ワインの味についてはどうだろう。
まず果実風味だが、大抵の場合、赤プラム。
かなり熟成したワインでは黒プラム、未成熟のものでは赤カーラントの風味を感じる。
しかし決して「フルーツてんこ盛り」といったテイスティングノートにはならない。

ボディは、北部ブルゴーニュで言えば中程度、その他の地域に比べたら軽い。

殆ど全てに酸味がある。
どこかで読んだのだけれど、消費者にとって酸味(tangy acidity)は、残念ながら
マイナスなイメージらしい。トップのボジョレーでも$20以下でしか売れない訳だ。

全体的に、風味は新鮮な感じ。
中には花の香りのするワインもあるし、強烈なミネラル風味を持つものもある。
しかし基本的に、赤プラム・軽いボディ・酸味、この三キャラは共通している。

ノックアウトされるようなボジョレー・ワインにあう確率は稀だ。
その為に、100点方式で採点するのは難しい。
大抵の場合、気にもとめないで素通りしてしまうだろう。
テイスティングには向かないし、「ワォ!」と思われるワインで無い事は確かだ。

主流マーケットでボジョレーを販売する為に、彼らは消費者に対して
ちょっと捻ったアプローチをしなければならない。
例えば前に「ボジョレーは冷やして飲もう。(Beaujolais: Licensed to Chill)」
という広告用CDが送られてきた事がある。
もちろんフランスで、冷やしたボジョレーが出された事は無かった。
未成熟なワインを販売する為のヌーヴォー広告を目にされた方も多いだろう。
また、100点評価反対派による特別なキャンペーンでは、クリュ・ボジョレーが、
何でもかんでもカベルネと比べて評価されるシステムでは低得点しか得られない
典型的な例として、しばしば登場する。

思うに、ボジョレーのセールスポイントは、セールスマンには説明できない所にある。
何ものにも超越しないけれど、どんなものとも調和できるワイン、それがボジョレーだ。
白身魚、グリーンサラダ、普段なら白ワインと合わせる料理も、
ボジョレーなら赤で楽しめる。

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さて、このボジョレーの僕に対する影響は、思いもよらなかった所で現れた。
ボジョレー旅行からの帰り、僕は自由な1日を過ごすため、電車でパリへと向かった。
車窓を眺めながら、せっかくフランスに居るのだから、夕食には素晴らしい赤ワイン、
ボディがあって、色が濃くて、深い風味のワインを飲みたいものだと考えていた。

で、何を飲んだかって?
Morgan(ボジョレーの一地方)、それも2食続けて。
ソムリエから勧められたのと、僕が食べていた料理が理由だった。
バスク地方の料理、それも魚から肉料理、野菜へ移ってまた肉へ…という
マルチコースを食べたからなんだけれどね。
それとも、この時すでに僕自身がボジョレーに順応していたのかなぁ。

そしてサンフランシスコに戻ってからも、ビッグなカリフォルニアワインに
正面から向かう気にはなれず、帰宅一日目は、まずスパークリングワインを開けた。
そしてしばらくの間はカクテルを飲んでいた。
そう、もう一度ビッグなワインの世界に戻っていく為に、移行期間を必要としたんだ。

さて、僕は後日、コラム用のテイスティングノートを仕上げる為に、
フランスで試飲したDuBoeufの最高クラスのクリュの値段を調べていた。
現場に居た時には、いったいそれらのワインが幾らぐらいするのか知らなかったけれど、
最高のワインとしてライターに饗されるのだから、$35は下らないかな…と推測していた。
結果は…全て$20以下という値段。

遂に、ボジョレーは僕に「ワォ!」と言わしめてくれた。

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「何ものにも超越しないけれど、どんなものとも調和できるワイン、それがボジョレー。」
以上ブレイクのブログ記事でした。
オリジナルを楽しみたい方は、こちらからどうぞ☆


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# by sfwinediary | 2012-01-28 03:17 | ワインなお話
先月ボジョレーを訪れたブレイクが、ジョルジュ・デュブッフ(Georges DuBoeuf)氏の
素顔に迫りました。続きです☆
オリジナルはWine review online.com掲載、ブレイクのコラムをご覧ください。

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Georges DuBoeuf, Powerlifter - By W. Blake Gray

Duboeufという組織は、一大産業だ。
しかし一方で、デュブッフ氏は農家に伝わる迷信や知恵を、未だに捨て去ってはいない。
例えば、予定していた瓶詰め作業、天候が悪いと延期される。
「悪い日に瓶詰めすると、良いものが無くなってしまうんだ」とデュブッフ氏。
「前に、まったく同じ10樽のワインを、毎月一つずつボトリングした事がある。
その違いは、驚くほどだったよ。」

今回、本拠地であるRomanèche-Thorins(ロマネシュ・トラン)を訪ねた事で、
彼のビジネスの両面を見る事が出来た。
頂点に立つ者のマーケティング、そして鋭い鑑識眼。

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駅舎から通りをはさんだテイスティング・ルームは、街一番の観光地となっている。
僕が訪れたのは(2011年)12月、アニマトロニクスな妖精やトナカイなど、
冬のワンダーランドといったド派手な装飾に目がチカチカしたものだった。
陽気な年配の観光客たちが、昔ながらに喉を鳴らす。
テイスティング・ルームの趣からは、DuBoeufがいったい何を売っているのか
ちょっと判断がつかない。
キラキラな化粧品かもしれないし、ストッキングかもしれない。

しかし一旦製造サイドに足を踏み入れると、そこからはビジネスエリア、
ボルドーやナパの貯蔵部屋に見かけるような、派手な装飾は一切無い。

これまで僕は、DuBoeufの主生産品であるボジョレー・ヌーヴォーや
エントリーレベルのヴィレッジ・ワインに注意を払って来なかった。
そしてこの地を訪れるまで、デュブッフ氏がどれだけ多くの素晴らしい
クリュ・ボジョレー(Cru Beaujolais)を世に送り出してきたのか知らなかった。

Domaine Dit Barron Brouillyの強烈なライムストーンの風味、
Clos des Quatre VentsとChateau de Grand Préは濃厚なフルーリー(Fleurie)、
そして愛らしいChateau de Capitans Julienas 。
(2010年物は、ボジョレーで試飲した中で僕にとって最高のワインだった)

お望みならば、もっともっとリストは続く。
氏は最近、Chateau de Chatelardを購入したけれど、このシャトーは
素晴らしいフルーリーを造っているし、また、ものすごい岩質で育まれた
最高のBeaujolais Blancを製造している事でも知られている。

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実は、今回、ボジョレーに行く前に質問表が送られてきたのだけれど、
その中に「あなたは何種類試飲が可能ですか?」という項目があった。
僕は何と答えて良いものか迷ってしまった。

必要ならば100種だって試飲できるけれど、もっと少ない方がもちろん良いし、
僕にとっては試飲に劣らず、インタビューの時間も大切だ。
そこで、デュブッフ氏ならいざ知らず、普通の人間にとっては妥当な線で、
DuBoeufのラインアップをくまなく試飲できるよう、「15種類」と書き込んだ。

さて、当日、ラボ(試飲室)を訪れた僕を迎えてくれたのはマリオン氏。
(デュブッフ氏はその時点では、未だ到着していなかった)
そして彼の目の前には、きっちり15種類のワインが並べられていた。
「貴方は15種類のワインをテイスティングできると聞いております」
ちょっと軽蔑したような感じでマリオン氏は言ったものだった。
今ならその理由が、とっても良く分かるけどね。

ジョルジュ・デュブッフ(Georges DuBoeuf)氏、77歳。
彼と飲み比べでもしようものなら、僕など難なくのされてしまうだろう。
それも恐らく、昼飯前にね。

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オリジナルはWine review online.comのコラムをご覧ください。
(本人の許可を得て和訳掲載しています。転載は御遠慮下さい。)

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# by sfwinediary | 2012-01-24 07:38 | ワインメーカーのお話

新酒の解禁日ともなると、世界中の注目を集めるボジョレー・ヌーヴォー。
その中でも一際ど派手なパフォーマンスで輝くGeorges DuBoeuf。
先月ボジョレーを訪れたブレイクが、ジョルジュ・デュブッフ氏の素顔に迫りました。
オリジナルはWine review online.comのコラムをご覧ください。


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Georges DuBoeuf, Powerlifter - By W. Blake Gray

ジョルジュ・デュブッフ氏は、ほとんど毎日200本のワインを試飲する。
畏敬の念と共に、思わず僕は問うた、どうやって…?

R.パーカー氏は一日に100本ほどの試飲をこなすそうだが、
デュブッフ氏はそれと同じ数だけの試飲を、文字通り昼飯前にすませてしまう。

ワイン・スペクテーター誌のオフィシャル・テイスティングの席では、
一度に24種類ずつのワインが試飲されるが、この数は審査員の味覚を常に新鮮に保つため。

かたや自腹で試飲を行うデュブッフ氏、ほんのウォーミングアップとして
10種類の試飲をこなしてしまうという兵(つわもの)。
Cold(風邪)をひいていても試飲をこなすが、Cold(冷えた)ワインは試飲しない、
そして天候がCold(寒い)時の試飲は好まないとの事。

何故、こんなに沢山試飲しなければならないのか、疑問に思われた方も
多いのではないだろうか。
理由は、彼が毎年、何百種類ものワインを、世界中に販売しているから。
合衆国だけでも60種以上が輸入されているし、ワインは毎年刷新されている。

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多くの読者の皆さんにとってGeorges DuBoeufの名は、ボジョレー・ヌーヴォーや、
他に類を見ない大量生産ワインのプロモーションでお馴染みものだろう。
ワインボトルに冠された名前としては、世界で一番多いはず。

デュブッフ氏は一人で試飲する事は無く、デュブッフ氏の右腕であり、
ワイン醸造家のGuy Marion氏が常に同席している。
しかし、マリオン氏が同席できない場合は、誰か彼かが代わりを務める。

例えば、フランスでは毎年トップソムリエのコンテストが開かれているが、
その優勝者達が招かれる。この招待を袖にする人間は稀だそうだ。
氏の購入力を考えると、ボジョレーでも最高の果汁が並ぶに違いない、
誰がこの魅力にノーと言えるだろう。君ならどう?

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さて、セッションは、昼から1時まで、そして6時から7時までの2回。
彼らは1分で2種類ほどという、ものすごいスピードで試飲をこなす。

「常に、昼食と夕食の前に試飲するんだ。終わる頃には喉が渇くよ」とデュブッフ氏。
「コーヒーは絶対に飲まない。香りは好きだが、口の中に味が長く残るからね。
緑茶を良く飲むよ。お茶はワインの様に複雑な風味を持つし、様々な種類があるからね。」

ウォームアップに10種の試飲を必要とする事については、
「運動選手と同じ。大きな試合の前に、ウォームアップは欠かせないだろう。
感覚システムは複雑だからね、軌道に乗せる必要があるのさ。」

今年77歳になるデュブッフ氏だが、立ったまま試飲を行う。
「たくさん試飲しなければならないからね。風味と香りを評価するけれど、時には、
前に戻って香りだけを試す事もある。肉体労働だ。それもとっても重労働だよ。」

この瞬間、「ワインの試飲がどれだけ大変な仕事なんじゃい?」と思われた方。
プロとしての試飲は大変な重労働だと、氏よりはかなり若い僕も断言する。
一度に200種類…、それもほぼ毎日…、大変だよ。

気圧がワインの味に影響すると、デュブッフ氏は考えている。
「北風が吹く時は、ワインを飲むのに適している。
でも、雪の日となると、、、全然駄目だね」

Duboeufという組織は、大産業だ。
しかし一方で、農家に伝わる迷信や知恵を、未だに捨て去ってはいない。

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長いので、続きは次回掲載します。
オリジナルはWine review online.comのブレイクのコラムをご覧ください。
(本人の許可を得て和訳掲載しています。転載は御遠慮下さい。)

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# by sfwinediary | 2012-01-18 09:09 | ワインメーカーのお話
アントニオ・ガッローニ氏が先月発表した初めてのナパ評価。
氏の評価をどう読み解くか?ブレイクの分析、第二弾です。
オリジナル英文はこちらからお楽しみください。


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Antonio Galloni's first reviews of Napa: 94 is the new 90 - by W. Blake Gray

<ビッグ・ワイン>

パワーに対するガッローニ氏の賞賛の言葉は、テイスティング・ノートのあちらこちらに
見受けられますが、時には、考えも及ばなかったような所で見つかります。

ナパでバランスの取れたワインといえばCathy Corisonであり、
あたかも他の400以上のワイナリーはバランスの良いワインを作っていない…
というような扱いをする風潮が、最近のメディアにあります。
そんな中で今回、彼女がナパ・ヴァレーのカベルネで造ったCorisonが92点、
Kronos Vinyardのカブでは94点を獲得したのはニュースでした。
(これまでの彼女の最高点は、1993年のカベルネにつけられた90-91点です。)

確かに彼女のワインは90点以上に値します。
しかしガッローニ氏は、他のワインライターに取ってCorisonがどういった意味を
持つのか知った上で、この得点をつけたのでしょうか。

彼はKronos Vinyardのカベルネは「これまでよりリッチで熟成したスタイル」であると
評しており、それが今回2点上昇した事につながっているのです。
似たような評価はあちらこちらに見受けられます。
「リッチ、熟成」 いまだに健在のキーワードです。

<オーク風味のショーヴィニョン・ブラン>

アドヴォケイト誌、ワイン・スペクテイター誌、共にソーヴィニョン・ブランは盲点です。
SVはフード・フレンドリーな美味しいワインですが、遺伝子的な子孫である
カベルネ・ソーヴィニョンのように高得点を得る事はありません。
ごく稀に90点ラインを超えても、オークで化粧を施したSVです。
ガッローニ氏はこの伝統を踏襲しており、彼がSVに付けた最高点は92点、
彼に取っての平均点です。そしてそれら3種には、全てオークが使われています。

<David Abreu love>

パーカー氏は常に、ワイン醸造家David Abreu氏の手によるワインを愛してきましたが、
デビット・アブリュー氏のガッローニ氏への影響は、それを遥かに越えています。

最高点が付いた9つのワインのうち、6種がAbreu Vineyardsのワイン。
Abreuのワイン12種類、全てが96点プラス以上を獲得。
このワイナリーはそれほどナパでも特出したワイナリーなのでしょうか?
少なくとも、ガッローニ氏はそう考えているようです。

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さて、ここからはガッローニ氏のスコア観察で感じた事をランダムに挙げてみます。

* 先日、ガッローニ氏のソノマ郡でのテイスティングが、どのように
お膳立てされたのか書きました。(この件については、いずれ翻訳します☆)
そこで、ナパ郡では、ガッローニ氏に評価を依頼するワインを選考する際に、
Napa Valley Vintnersのメンバーのみに限っているのかどうか調べてみました。

結果は否。A行を見ただけでも、Abreu, Ad Vivum, Alante Vineyard,
Altamura, Anderson's Conn Valley, Aston Estate and Au Sommetと、
NVVメンバーではない面々が続いています。

* ガッローニ氏は、少なくとも超マイナーな葡萄種を見逃さないようです。
Larkmead Tocai Friulano と Tofanelli Charbonoに(氏の平均点である)92点を、
Grassi Ribolla Giallaに91点を付けています。

しかし残念ながら、2011年に試飲したナパ・ヴァレーのワインの中で、
僕が最高だと思ったMassican Anniaには、目が止まらなかったようです。
まぁ、引き締まったミネラル風味のワイン、いわゆるソムリエ好みのワインは、
いずれにしろ氏の好む所では無い様なので、当然の結果かもしれません。

* パーカー氏はガーギッチ・ヒルズを好まず、91点以上を付けた事は
ありませんでしたが、ガッローニ氏も同じようです。
ガッローニ氏がつけた得点は89点が1種、87点が3種、そして86点が1種。
最高得点はYountville Selection Cabernet Sauvignonについた89点でした。
僕自身も、Grgich Hillsの赤を常に愛している訳ではありませんが、
白ワインは素晴らしいものを造っていると思います。 …あくまでも外野の意見ですが。

* 価格と得点のギャップが最も激しかったのは、Amuse Bouche 2009($295)の89点。
パーカー氏はこのワインを好まず、これまでの最高点は93点でした。
でもかつて僕は、クリスマスにヴィンテージは忘れましたがアミューズ・ブッシュを飲み、
素晴らしい(fantastic)と思いました。 …はい、あくまでも外野の意見ですが。

* ガッローニ氏がワイン・アドヴォケイト誌を買い取るかもしれない…という
噂を耳にしました。道理に適っていますよね。
ガッローニ氏はかつて投資銀行家であり、若さと情熱があります。
一方でパーカー氏は、そろそろ悠々自適の人生段階を迎えてもいい時期です。

もし噂が本当ならば、今回のナパに対するガッローニ氏の評価は、
パーカー氏の遺産が確実に受け継がれている事を示しているのではないでしょうか。

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以上、ブレイクのAntonio Galloni's first reviews of Napa: 94 is the new 90 でした。
オリジナル英文はこちらからお楽しみください☆

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# by sfwinediary | 2012-01-11 09:32 | ワインの雑学
ナパ・ヴァレーが、息をつめて待っていた一瞬でした。
パーカー氏の後を継いでカリフォルニア担当になったアントニオ・ガッローニ氏が、
先月、ワイン・アドヴォケイト誌で初めてのナパ評価を発表しました。

Cathy Corison に90点以上が付くなどしたものの、
全体的には先人の評価をそのままに踏襲した印象。

氏の評価をどう読み解くか?
ブレイクの分析を和訳しました。オリジナルはこちらからどうぞ☆


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<インフレ高得点>

お気付きになられたように、今回ガッローニ氏が100点を付けたワインは無し。
99点も無し。97-99点が5種類。98点プラスが3種でした。
とはいうものの、高得点のマーケティング戦略は相変わらずのお家芸のようです。

今回評価されたワインは全部で1061種類。
そのうち815種が90点以上を獲得、これは全体の77%を占めます。
そして91点以上を獲得したのは、699種類でした。

<94点は、新たな90点>

トップのワインに対するガッローニ氏の評価は、パーカー氏より厳しくなったものの、
逆に中クラスのワインに対しては寛大になっています。

2年前パーカー氏は「北カリフォルニア:ナパのニューリリース」を評価し、
100点を6つ、99点を6つ、99-100点を1つ、98-100点を5つ…と、
お気に入りのワインには高得点の大盤振る舞いでした。
しかし、全体の平均は91点。
970種を評価した中で、518種(53%)が少なくとも91点以上でした。

一方で、今回のガッローニ氏の平均は92点。
53%が少なくとも92点以上を得、その中でも34%は93点以上です。

ナパワインの95点評価は、もはや特別な高得点ではありません、
何故ならば123種が95点以上を獲得したのですから。
平たく言えば、9本のうち1本は、少なくとも95点が付いているのです。

パーカー氏の様に熱烈にナパワインを愛する事は無いようですが、
ガッローニ氏の評価は、全体的には寛大なようです。

<低得点は無し>

ガッローニ氏は、嫌いなワインについては公表していないので、
このタイトルは公正ではないかもしれません。
今回の最低点はHourglass Blue Line Cabernet Franc 2009 ($140) に付けられた85点。
カベルネ・フランクの持つべき特性を欠いていた事への罰でしょうか。
可愛そうなHourglass。
14種が86点だったというのに、Hourglassだけが単独で85点の最低点でした。
ガッローニ氏はカベルネ・フランクにうるさいようです。

<カベルネ・ソーヴィニョンのルール>

95点以上を獲得した123種のうち、なんと113種がカベルネ・ソーヴィニョン、
またはカブを使ったブレンドでした。

その中で目を引いたのは、98点プラスを獲得したKongsgaard The Judgeのシャルドネ。
白ワインで唯一95点以上を獲得したThe Judgeの2種類は、
決して繊細さで知られている訳ではないので、この先ガッローニ氏が
食事に合うようなワインを評価してくれるよう、祈りたいものです。

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長くなるので、続きは後日載せます☆
待ちきれない方は、オリジナルの英語版をお楽しみください♪

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# by sfwinediary | 2012-01-05 08:43 | ワインの雑学

Feliz Ano Nuevo!

Wishing you a very Happy New Year!

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2012年が皆様にとって素晴らしい年でありますよう、心からお祈り申し上げます。
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# by sfwinediary | 2012-01-01 03:33 | 日記
行く年への慰労と、来る年を寿ぎ祝う為に、多くの人が大晦日にあけるBubbly。
(Bubbly = スパークリング・ワインやシャンパンなど発泡ワインを称したニックネーム)

せっかく飲むなら、やはり美味しい泡を飲みたいもの。
でも、誕生日でも記念日でもないのに、
クリスタル1本に大枚をはたくのもなんだかなぁ…なんて思いも頭をよぎります。

そこで、ちょっとユニークなバブリーをお探しの方、イタリアのバブリーは如何でしょうか?

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Franciacorta(フランチャコルタ)は、世界で一番厳しい製造規制を設けている地方。
長い瓶内熟成期間、収穫畑の規定など、シャンパンよりも厳しいものです。
(興味のある方は、ブレイクのPalate Pressコラムをご覧ください)

今月初めにフランチャコルタを訪れたブレイク。
彼が今年飲んだバブリーの中で一番美味しかったと称賛する
Contadi Castaldi (コンタディ・カスタルディ)2本をご紹介します。

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Contadi Castaldi Franciacorta Satèn 2007
熟したゴールデン・アップルで始まり、トーストとヘーゼルナッツの風味の後味を残す
臆面のない芳醇さを持つ発泡ワイン。
ガス圧が低い独特のサテン・スタイル (Saten style) が、魅惑的な口当たりを醸している。

Contadi Castaldi “soul” Franciacorta Satèn 2005
良い意味でヴィンテージ年よりも古さを感じるのは、ガス圧の低さ故かもしれない。
風味はとても複雑で、ドライアップル、炒ったヘーゼルナッツ、粘土、杉といった
キャラクターを持つ。優雅な口当たり。

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テキサスのワインショップ通販で、コンタディ・カスタルディのサテン($39)を
扱っているようです。
日本だともう少し割高になってしまうようですが、新しいバブリーの境地、
開いてみては如何でしょうか☆
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# by sfwinediary | 2011-12-28 04:27 | Sparkling Wine