カリフォルニア・ワインのブログ。 夫は米国人ワインライター。その影響でカリフォルニア・ワインに囲まれた生活をしています。SFから、ユニークなワイン情報をお届けします♪  ゴマ(石川真美)


by sfwinediary
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苺をテーマにした、フルコース料理。
あなたなら、どんなワインを合わせますか?

Twenty-Five Lusk のソムリエがペアリングしたのは、バブリーでした。
(Bubbly:シャンパンやスパークリングワインの愛称です☆)

スパークリングワインは、多くの食材とマッチするので、とっても重宝。
普通のワインではペアリングが難しい新鮮なフルーツ、
たとえば苺と合わせても、すんなりと楽しめます。

(なぜスティル・ワインでは駄目かって?
試しに、カベルネ・ソービンニョンと苺を一緒に口に含んでみて下さい。)

その製造方法から、殆ど全てのバブリーは少量の残留糖分を含んでいます、
なので、少々の甘味を持つ料理の風味を、損なうことがありません。

では、ソムリエ Cezar Kusick 氏のペアリング術をご披露しましょう☆

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先ずは、牡蠣 (Kumamoto)。
イチゴを刻んだソースが掛かっているので、海臭さから牡蠣が苦手な人も大丈夫。
ソノマのアンダーソン・ヴァレーのスパークリングを合わせて、後味もすっきり。
Roederer Estate Brut NV Anderson Valley

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ホタテのグリルとフォアグラのパテ、焼き苺添え。
ホタテとフォアグラとは、あまり見ない組み合わせですが、食感的に似た者同士かも。
フォアグラと苺のコンビネーションは絶妙。
お約束通り、甘味の強めのシャンパンがお供です。
Collet Demi-Sec NV Champagne France

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ソノマ産の鴨の胸肉グリルには、ソノマ産のスパークリング。
やはり鴨にはピノ・ノアールという事で、ピノ葡萄を81%使用したロゼが饗されました。
アイロン・ホースは、この日一番美味しかったワイン。
年を経たロゼは、複雑で面白味を持つ、大地とマッシュルームの風味でした。
2005 Iron Horse Brut Green Valley

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和牛フィレ、苺のデミグラソース掛け。
ソムリエ Kusick 氏が合わせたのは、オレゴン州の赤ワイン。
オレゴン州Willamette Valley産にしては、ビッグだと感じたのですが、
牛肉料理そのものがヘビーなので、まぁこのくらい強烈な方が良いのかな。
(敢て、ここで赤ワインを合わせたのは、シャンパンにピノ葡萄が使われている事を、
皆に実感してもらいたかったからだそうです。)
2006 Lemelson Stermer Vineyard Pinot Noir Willamette Valley

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フランスのJura地方のチーズ Jurassic D’ETE のペアリングに登場したのは、
南アフリカ産のバブリー。
グラハム・ベックのロゼは、店のリストで$34。(小売価格はもっと安い♪)
お買い得な1本です。
Graham Beck Sparkling Rose NV South Africa

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最後を飾ったのは、ストロベリー・ムースとチョコレート・ソルベ。
ムースは甘くなくて、あくまでも軽やかな口当たり。
一方でチョコレート・ソルベは、とっても濃厚。
とても面白い、対比でした。
ペアリングはイタリア、ピドモントのデザートワイン。
アルコール度はわずか5%なので、ジュースみたいな感覚。
かの地では、ビスコッティをかじりながら、このワインを楽しむそうです。
2010 Elio Perrone Bigaro Piedmont Italy

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ポーランド出身のCezar Kusick氏は、元ルビコンのワイン・ディレクター。
建築ビジネスを売り払ったお金で、(授業料の高い)料理学校に身を投じたという
ユニークな経歴をお持ちです。

25ラスクのワインリストはとても充実していて、
この料理の値段帯のレストランとしては、ワインのマークアップはとても良心的。
ラ・ターシュ2005年が$2,750なので、特別な記念日に如何でしょうか☆

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# by sfwinediary | 2011-08-20 08:28 | 気になるレストラン
サンフランシスコのSOMA地域にある、お洒落なレストラン、Twenty –Five Lusk。
カルトレイン駅から1ブロック、歩いて3分の距離にある小路、
ラスク通りの25番にあります。

25ラスクが、Blackboard Eatsとコラボレーションして、この度、
『シャンパンと苺』をテーマにした6コースのディナーが、期間限定で饗される事になりました。
お値段は、6コースの料理$60、ワインペアリング$30という、お得価格。

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Roasted Sonoma duck breast
(strawberry glaze, sungold tomato, heirloom summer squash, and rosé Champagne sauce)


このコース・メニューは、Blackboard Eatsのサイトで、
24時間しか購入できない特別限定メニュー☆

1.まずは、Blackboard Eats のサイトに行き、会員登録(登録は無料)。
2.会員になったら、イベントのページで秘密コード (Pass Code) を入手。
3.その後、レストランに連絡して、コード番号を伝え、好きな時間を予約。
(料理は2011年9月18日まで、楽しめます)
4.後は忘れずにレストランに足を運び、ご馳走を堪能するだけ。

このスペシャル・ディールは、8月18日(木)午前11時からスタート(米国西部時間)、
8月19日(金)午前10時59分、または現定数を完売した時点で終了します。

Blackboard Eatsでは、随時、こうした限定お得ディナーを案内しています。
サンフランシスコ、ロサンゼルス、ニューヨーク地域にお住まいの方は、要チェック!

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# by sfwinediary | 2011-08-18 06:41 | 気になるレストラン
今年も 暑い 熱い夏が、サンフランシスコにやってきます。
(気温的には寒~~~)

最近、流行りのフードトラック。
その中でも選り抜きのトラック野郎たちが一堂に会する
2011 SF Street Food Festival (サンフランシスコ・ストリートフード祭り)が、
今週、8月20日(土曜日)の11時から7時まで、ミッションで開かれます。

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当日は80店以上がずらり並ぶ上、人口密度も高く、
人気の店には長蛇の列が予想されます。
あらかじめ参加店を研究し、食べたい料理に当たりを付けて、
効率的にお目当てのご馳走を手に入れましょう。
(参加店舗一覧はこちら♪)

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下は、SFウイークリーのフード・エディターとして、最近
ストリートフードにどっぷり浸かっている、ブレイクのお勧め料理です。
あなたは何種類、手に(お腹に)入れられるかな?
土曜日にお会いしましょう☆



Anda Piroshki
Piroshki ($3). Stuffed with beef, onion, potato and cheese,
this savory treat was one of our favorite items
from last month's media preview.

Azelina's Malaysian
Penang Curry Bomb Bun ($3). We liked this so much we took a video.

El Hurarache
Taco de Alambre ($3). Our favorite breakfast at the Alemany Farmer's Market
is the Huarache de Alambre, which is Mexico City-style with both beef and pork.

Lers Ros
Papaya Salad ($3). One of our favorite Thai restaurants serves up
something refreshing. We'll need this between courses.

<Bigger Bites 大皿料理>

4505 Meats
Cheeseburger ($8). We know, it doesn't sound exciting.
Trust us; we were there last year and our food-writer friends
kept coming over and saying, "Have you tried that cheeseburger?"
It's good at the Ferry Plaza farmers' market and we expect it to be good again Saturday.

Commonwealth
Grilled lamb cheek ($8). Why are cheeks always so tasty: beef, halibut, you name it?
Is that why our aunts are always squeezing ours when we're little?
Are they just testing the meat?

La Mar Cebicheria
Cebiche clasico ($8). We love ceviche, and that's what this international chain
specializes in. Bring it on.

<Beverages 飲み物>

Hapa Ramen
Ginger Ale/Smoked strawberry & vanilla soda ($3): Smoked strawberries?
Maybe it'll work, maybe it won't, but it sure sounds interesting.

Hapa S.F.
Stonefruit calamansi soda ($3). We love calamansi;
Filipinos make great drinks out of it, but we haven't had it with stonefruit.
Until Saturday, anyway.

Kung Fu Tacos
Ginger lychee limeaid ($3): You had us at "lychee."

詳細は、ブレイクの記事Bites to Try at the Street Food Festivalをご覧ください☆

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# by sfwinediary | 2011-08-16 04:32 | 気になるレストラン

SF Chefs 2011

グルメな街、サンフランシスコ。
SF Chefs 2011 は、この地で活躍するシェフ達が一堂に会するイベント。

8月1日から7日までの期間、サンフランシスコのあちらこちらの会場で、
美味しい料理、ワイン、カクテルが饗されました。
週末にはユニオンスクエアでのグランド・テイスティングが行われましたが、
いずれもチケット完売の大盛況。

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日曜日のイベント終了後、シェフとメディアのパーティに参加してきました☆
会場となったのは、Jasper’s Corner Tap
タップビールでは無く、タップ・カクテルが楽しめる他、$3のミニバーガーのお味も中々。
(詳しくは、ブレイクのレビューをご覧ください☆)

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タップ・カクテル、おつまみ、何れもおいしかったのですが、
中で目を引いたのは、こちらのデザート☆

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ゼリーのデザートは、メキシコ文化では大切な存在。
そのデザートを見事な技で芸術に高めたのは、
Sweet Collections のローザ・ロドリゲス女史。

見た目も美しいのですが、フローラルな香りと味もなかなか。
パーティはもちろんの事、母の日のお祝いとかに、活躍しそうなスイーツです☆

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さて、SFシェフ2011のメイン・イベントはすでに終了してしまったのですが、
来る8月14日(日曜日)に、デザートのイベントがあります☆

会場はインター・コンチネンタル。
シティズン・ケーキ、ファラロン、フィフス・フロア、ハンフリースローカム等々、
有名パティシエ達による、超美味なデザートを一度に味わう機会です。

スイーツ大好き♪$75の元を取れると思われる方は、挑戦してみてください♪

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# by sfwinediary | 2011-08-09 09:32 | 気になるレストラン

魅惑のマディラ酒

16世紀から19世紀にかけて、マディラ酒は北アメリカで
とてもポピュラーなワインでした。
理由はその不滅性。

飛行機の無かった昔、熱~い貨物船のコンテナに長時間積まれていても、
品質を損ねるどころか、風味はますます円熟し、
世界を2周もしたマディラ酒には、かえって高値がついたほどでした。

200年たった今も、マディラ酒の素晴らしさは少しも損なわれていません。

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ポルトガルの小さな島、マディラ島で出来る葡萄は、酸味が豊富。
この島で育つと、バナナでさえも酸っぱいとか。
マディラ酒の甘味も、この酸味を兼ね備えていればこそ、引き立ちます。

糖分と酸味に富んでいるこの酒は、時を経れば経るほどに円熟し、
複雑な風味となります。
昨年ブレイクはマディラ島を訪問した際に、1801年のマディラ酒を試飲したのですが、
200年以上を経て、いま尚、素晴らしかったとの事。

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さて、先日サンフランシスコにある料理本の専門書店Omnivore Booksで、
ソノマのRare Wine Co.による、マディラ酒の無料試飲会が開かれたので、
マディラ酒大好き人間の私は、ちょっと立ち寄ってきました。

Rare Wine Co.のバーク氏は、人々にマディラ酒に親しんでもらおうと、
日頃から、アメリカ各地でこのような無料試飲会を開催しています。

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書店で開かれたマディラ酒の無料試飲会で饗されたのは、
ドライなCharleston Sercial 、セミドライなBoston Bual、甘口のNew York Malmsey、
そして1968年DÓliveiraの4種類。
どれもそれぞれの魅力に富んでいるので、飲み比べて自分の好みを知るのも楽しいもの。

Rare Wine Coでは、マディラ酒の他にも、フランス、スペイン、イタリアなど、
その名の通り、各国のレアなワインを豊富に取り揃えています。

大枚をはたいて買うワインは、信頼できるお店で買いたいもの。
店頭販売はしていないので、ソノマの倉庫を訪れるか、オンライン購入となりますが、
品質の管理、そして値段の点でも、信頼できる会社です。

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皆さんは、パートナーの誕生日にワインを送られていますか?

我が家の場合、常日頃からワイン漬けになっている夫に、
ワインを送るのもなんだかなぁ…と思ったのですが、
彼が200年前のマディラを飲んで美味しかったと言うのを聞き、
じゃぁ、古~いマディラ酒をプレゼントにしよう♪と思いました。

流石に200年前のマディラ酒はアメリカでは手に入りにくいので、
1900年のD'Oliveira Verdelho Madeiraを信頼できるRare Wine Coでオンライン購入。
現在このボトルは、セラーの中で、秋に開栓されるのをじっと待っています。

110年の時を経た1900 D'Oliveira Verdelho Madeira のお味は、10月に報告します。
(何故このボトルを選んだかと言いますと、先日マディラ島を訪れた際に、
ブレイクが試飲して美味しかったそうで、ノートに花丸が付いていたからでした☆)

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ちなみに、マディラ酒は飲む前に空気に触れさせた方が、より美味しくなります。
試飲会で使われた1968年物は、2年前に瓶詰めされたものですが、
開栓後に一旦デキャンタに入れ、それをまた瓶に戻したそうです。
(家庭で飲む場合は、少量ずつとなるので一遍にデキャンタするかは悩む所ですが、
大勢で飲むのでしたら、デキャンタでワインを揺り起してあげましょう。)

マディラ酒は、開栓後も長く保存できるのが、嬉しい特徴。
普通のワインとは違い、栓を開けた後でも、2年~5年は確実に保存できます。
(暗く、涼しい所に保管。冷蔵庫の振動は避けた方が無難です。)

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食前酒としてドライなタイプ、食後酒には甘口タイプか、円熟タイプがお勧めです☆
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# by sfwinediary | 2011-08-05 02:52 | ワインなお話
今年もブリュッセル国際ワインコンクール2011の審査員として、
ルクセンブルグに飛んだブレイク。
ちょっと遅くなってしまいましたが、その様子を和訳しました。
オリジナル(英文)は、こちらからお楽しみください。


The narrow range of scoring wine - by W. Blake Gray

ブリュッセル国際ワインコンクールは、世界をリードするコンテスト。
世界で最も洗練された審査方法を培ってきた。
そして彼らの審査方法は、ワイン評価を巡る諸問題について、深く考えさせてくれる。

今年、特に気になったのは、スコアの幅についてだった。
アメリカでは周知の通り、85点から100点の幅で得点が付けられている。
そして好き嫌いに関わらず、これは世界で共通なものとなっている。
しかし、国際ワインコンクールの審査方法は、
その得点幅が如何に馬鹿げているかを再認識させてくれたのみならず、
反パーカー派に、より狭い幅の得点の使用を奨励しているようにも見受けられた。

また同時に、得点の基準についても、考えさせられた。
ワインの評価に使われているスタンダードは、例えばパーカー氏の後継者とされる
ガローニ氏に代表されるような、影響力のある評論家の好み次第で、
いとも簡単にその姿を変えてしまう。
この件については、何れ他の機会に語ろうと思う。

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さて、ブリュッセル国際ワインコンクールでは、
審査員達は毎日、50種類程のワインを、100点満点方法で評価する。
ワインには10のカテゴリー(バブリーは11のカテゴリー)が設けられていて、我々は
凝縮度・純粋性・フィニッシュ等々、多岐にわたる異なる要素を評価するよう求められる。

僕の書く記事の中には、際どい発言があるかもしれないけれど、
ゲームをする時は、いつもきちんとルールを厳守している、
そして自分の評価に従って、マークシートを埋めて行くのは、とっても楽しい事だ。
全てのカテゴリーで、端から最高得点を付けまくる…
なんて事にはならないように注意したので、アメリカで評価する時よりも、
国際ワインコンクール方式では、全体的に得点が低くなる傾向となった。

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添付した表を見て欲しい。このワインの場合、香りと味のカテゴリーで
上から2番目の評価を付けたけれど、ポイントにすると89点となる。
この得点は“あらゆる場合に、飲んで楽しめるワインの得点”という事になる。

他の審査員達もこの89点に同意すれば、ワインは金賞に輝く。
これが、本来あるべき方法だと思わないかい?
何年か前、ワインスペクテーター誌のエグゼクティブ・エディター、マシュー氏が、
夕食時に89点のワイン達を楽しんでいると、僕に語った。
89点と90点の差が、ワインのマーケティングにとって、どれほど大切か、
彼以上に熟知し、考慮している人間はそうそういない。その彼の言葉だよ。

多くのアメリカ人に、「89点のワインは飲むに値するワインなのだ」と説いても、
恐らく聞く耳を持つ人間はいないだろう。
これはパーカー氏が、他者の評価よりも、常に4点ほど高い得点を付けてきた所以だ。
例えば彼が93点を付けるワインは、かつては89点程と評価されていた水準のものだ。
僕はこれまでも、そしてこれからも、ワインの得点が高騰し過ぎた原因は
ひとえに彼の所為だと糾弾するつもりでいる。
(97点プラスって何?98点とどう違うんですか?パーカーさん。)

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さて、ここまで読んで、「だから100点制は役立たずなんだ」と思われた方、
その認識は間違いです。

ブリュッセル国際ワインコンクールには、約50カ国から審査員が集う。
共通語はフランス語、多くの人間がしゃべれないんだけれどね。
南アフリカ、ポーランド、ブラジル、チリなどから、
それぞれの国を代表するワイン評論家たちが一堂に会する。

僕のパネルはフランス人バイヤー、ルクセンブルグのワインメーカー、
ベルギーのワイン評論家、スペインのバルク・ワインの買い付け人といった面々だった。
そして僕らのワインに対する姿勢は、まったく異なっていた。
(例えばワインメーカーは、欠点の無い、でもつまらないワインを称賛し、
バルク・ワイン商人は、僕らが見放したワインにも寛大さを示す…といった感じ。)

我らバベルの塔の住人らが、どのようにワインの価値について語ったかって?
短い言葉で、「これは87点だな」といった具合。
100点評価制を使い慣れていなくても、点数による評価は普遍的だ。
フランス人が「un bon vin」と言ったら、「"meh"(大したことない)」という
意味かな…とは理解するけど、「84点」と言われれば、より明快だってわけ。

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ところで多くの審査員達と話したところ、他の皆(アンチ・パーカー派も多い)は、
まず得点を決めて、その後で、その得点に合わせる為に、
どのボックスを埋めるかを考えたそうだ。
まず各要素の評価でボックスを埋めて、その結果、総合得点が何点になるかを
まったく気にしていなかったのは、僕一人だけだった。

僕は自分の付けた全ての得点を、メモしておくこともしなかった。
初めに審査したグループMuscadets-Sèvre et Maineでは、陪審員から、
僕の評価が高すぎると、2度注意された。
コンクールでこんな言葉を聞くなんて、信じられるかい?
(或るコンクールでは、主催者が「常に金賞を念頭においてください。
ワイナリーの参加費で、この大会が開かれているのです。
金賞が多ければ多いほど、来年の参加ワイナリー増加につながります。」
と審査員達に力説していたというのに。)

まぁ、いずれにしろ僕は、陪審員が何を言おうと気にとめなかった。
自分はMuscadetが好きだし、別に90点台を付けていたわけでもなかった。

その日の終わり、彼から今度は、僕が嫌いだった赤ワイン達に対して付けた得点が
とても低かったと言ってきた。“低すぎる”とは言わなかったけど、
“それが君のスタイルなんだね”と言われた。

そこで気づいたんだ、僕のパネルにいた他の審査員達は、得点をメモしていて、
全ての得点を81点から89点内に納めていたんだ。
これはワインスペクテーター誌よりも、狭い幅だよ。
香りや味といった構成要素にではなく、包括的に得点を付けた場合、
自然とそういう結果になるのだろう。

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150種類のワインで、僕がつけた最高得点はたぶん92点だったと思う。
この結果は、僕が厳しかったからでは無くて、ワインの問題だと思う。
Muscadetsが、僕にとっては一番面白かったカテゴリーだった。
(クレタ島やチリのCarmeneresからの白ワインなんて、お話にならなかった。
フランス語やスペイン語で「芽キャベツのような匂い」と表現するのに苦労したしね。)

そして僕の付けた一番低い得点は69点、見た目に問題は無いけれど、
香りや味のカテゴリーで平均以下だと、この点数になる。

君は、誰かが69点を付けるのを、これまでに見た事があるかい?
でも、実際にそういうワインを飲んだ経験はあるだろう?
まったくの失敗作ではないんだけれど、何かが不足したワイン。
理由があれば飲むかもしれないけれど、楽しくは飲めない…といったワインだ。

この事から僕は、我々が感じる通りに、もっと幅広い点数で
ワインを評価するべきだと思った。
まぁまぁ飲めるけれど退屈なワインは、85点ではなく、75点と評価されるべきだ。

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僕らはワインの評価得点として、70点台80点台を、再び使うべきだと思う。
その為には、80点後半の評価を得たワインは、
とても良い、とても好ましいワインなのだと認識する必要がある。
言ってみれば、B級だ。
毎回ワインを飲むたびに、A級ばかりを開ける必要はないだろう?
C級だって、そんなに酷くないはず。(まぁB級があれば、そっちの方が良いけどネ)

どうやってこの運動をスタートさせようか。
近所のワインショップに行ったら、85点のワインでも我々は充分楽しめることを、
消費者側から伝えるのが、まずは初めの一歩かな。

フルコースの昼ご飯を毎日食べられるかい?
僕は駄目だな。
何日後かには絶対に、中東のサンドイッチ、ポーク・タコ、
ベトナムのバンミーとかが食べたくなるだろう。
ワインも同じ事さ。

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以上、ブレイクのオリジナル記事はこちらからどうぞ☆
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# by sfwinediary | 2011-07-01 08:49 | ワインなイベント
ミッシュランガイドの2つ星に輝くレストラン、サイラス (Cyrus)。
オーナー・シェフのダグラス・キーン氏は、親・日本料理派で有名ですが、
彼がヒールズバーグに新しくオープンしたのが、ステーキハウスShimo。

開店前、HPに載せたメニューの値段に“高すぎる”との声が上がり、
急きょ変更した…なんて話も小耳にはさんだ、話題の店。
Shimo (おそらく霜降から来ているのかな)では、ステーキの他に、
とっておきラーメンも楽しめます☆

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実は、先日Thomas George Estateワイナリーを訪問した際、
元サイラスのバーテンダーScott Beattie氏の店、スプーンバーに行こうと、
ヒールズバーグの街中をブラブラと散策していた所、
Shimoの店先で、4種類のスープのラーメン・メニューを発見。

ラーメンにうるさいブレイクが、「日本で真剣なラーメン屋は、
4種類ものスープを造らない」とコメントしたのを、
たまたまOpenの看板を下げに来たランチ・シェフが聞き咎め、
「美味しいから試してごらんよ」と、店に招き入れてくれたのです。

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店内はカジュアルで落ち着いた、カリフォルニアン♪な内装。
『霜降』の漢字が目に飛び込みます。
既にランチタイムを終えた3時過ぎだったので店内は関係者だけ。
バーに座を占めた私達に、マネージャーらしき女性が色々と説明してくれました。

もともとは、夕食時にバーで出していたラーメンなのですが、
好評なのでランチ・スペシャとして扱い始めたとの事。
スープは、醤油、味噌、ジンジャー紫蘇、そしてベジタリアンの4種類で、
麺は、ラーメンか蕎麦から選べます。

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テイスティング用なのに、お洒落☆

ベジタブル・スープ:野菜だけなのにとっても深い味。
リークを使っているとの事で、ホンノリ苦みが感じられます。
野菜だけでこんなに美味しいスープが出来るなんて、さすがキーン氏・

オリジナル(醤油)スープ:チキンと野菜をふんだんに使い、12時間煮込んだスープ。
日本人の舌には、ちょっと甘く感じられるかも。

ジンジャー・シソ(生姜紫蘇)スープ:とってもユニークな風味。
紫蘇の香りが強く、ラーメンの麺より、蕎麦に合いそう。

味噌スープ:とっても上品で、マイルドな味噌風味。
赤味噌と白味噌を合わせて使っているそうです。

試飲させてくれた事に感謝を表し、翌日の再訪を約束して、
この日はShimoを後にしました。

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ジャ~ン、翌日、よく晴れた日曜日。

近くに住んでいたら、毎日でも通って飲みたいスプーンバーのカクテル。
せっかくソノマまで足を延ばしたので、この日も朝からカクテルを賞味。
そしてホロ酔い気分になった所で、2軒先のShimoへと向かいました。
(あぁ、六本木界隈で飲んで、恵比寿界隈でラーメン食べた、懐かしい日々よ…)

ブレイクは、オリジナル・ラーメン、私は味噌ラーメンを所望。
残念ながら、こちらでは麺を造っていないそうで、麺は普通。
でも、スープはとっても美味しく頂きました。

この店で絶対に見逃せないのは、ポーク・チャーシュー。
肉厚のポーク($4.50)は、お洒落な皿に盛りつけてソースをかけたら、
サイラスの前菜にでも出てきそうな感じ。

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また、ハマチの刺身が、と~~~っても美味。特別なソースが、
魚臭さを抑えながら、ハマチらしさを引き立てています。
小さなアラレが添えてある辺りがカリフォルニア料理、面白い歯ごたえでした。

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ソノマの新鮮野菜を使った漬け物も、美味しいのでお勧めです☆

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で、この日は、スプーンバーのオーナースコット氏も、ヘルシーに蕎麦ランチを食べていて、
ブレイクとのラーメン談義、カクテル談義に花が咲いたのでした☆
ダグラス氏もTシャツで店内を歩き回っていました☆
(ヒールズバーグは小さな街なので、1ブロック歩けば、知り合いに合う確率高し☆)

お腹がいっぱいになった後は、フライング・ゴートの厳選コーヒーで一息。
お洒落なカフェはあちこちにありますが、コーヒーの味で選ぶならば、
絶対に Flying Goat Coffee がお勧めです☆

日本とは違った味わいの、カリフォルニア料理を手掛ける2つ星シェフのラーメン。
前夜にサイラスで食べ過ぎたから、ランチは和風にしたい…なんて思われる方、
是非Shimoのラーメン、お試しあれ☆

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そしてカクテルもお忘れなく☆
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# by sfwinediary | 2011-06-22 06:27 | 気になるレストラン
サンフランシスコを脱出して、ミニ休暇。
そんな時、ソノマのロシアンリバーを旅先に選んでは如何でしょうか。

先週末、トーマス・ジョージ・エステート・ワイナリーを訪ねてきました。

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トーマス・ジョージ・エステート(Thomas George Estate)は、
カナダの若きイケ面オーナーJeremy Baker氏が、ソノマに展開するワイナリー。
元は、ロシアンリバーにおけるピノ・ノアールの先駆者として有名な
Davis Bynumとして知られていた、Westside Road沿いの歴史あるワイナリーです。

美味しかったのは、スパークリング、そしてBaker Ridge Vineyardのピノ、
中でもBackbone Block, Baker Ridge Vineyardのピノ・ノアールは、一押し。

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ケーブを利用したテイスティング・ルームは、毎日オープン(11AM – 5PM)。
テイスティング料金は5種類で$10。
アポイントメントによるテイスティング(5種のピノ&スナック)は$20。
前庭には、可愛いピクニックエリアがあるので、サンドイッチ持ち込んで、
TGで買い上げたお気に入りワインをお供に、ランチを楽しむのも乙かも。

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このワイナリーにはゲストハウスもあり、週末のGetawayにピッタリ。
食材を持ち込んで、TGピノを飲みながら、友人達とワイワイBBQグリルで夕食を用意、
夜更けてからは、裏庭にあるホット・タブに浸かって、
TGのバブリーを片手に、ワインカントリーの星空を楽しむ…。
至福の時です。
(ワインクラブ・メンバーになれば、宿泊料金が50%オフになるそうです☆)

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小鳥のさえずりで目覚めたら、ワイナリーの駐車場から小道を登って
ヴィンヤードを散歩。
美味しいピノ・ノアールがすくすくと育つ、Backbone Blockの端からは、
ご近所であるロキオリのヴィンヤードを始め、遠くロシアンリバーの葡萄畑が見渡せます。

都会の喧騒を離れて、ゆっくりと流れる時の中、葡萄畑を眺める…。
ワインカントリーのプチ旅行、たまには良いものです♪

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2009 Thomas George Estates Pinot Noir, Brut Rosé,
Amber Block, Starr Ridge Vineyard($50)

2008 Thomas George Estates Pinot Noir, Backbone Block,
Baker Ridge Vineyard ($60)


ワイナリーの名前の由来を聞いたら、
お父さまと、おじい様のお名前からつけたんですって☆

ジェレミー氏は、現在37歳で独身。トロントなどに9つのレストラン事業を展開中。
彼自身はベジタリアンだそうですが、料理は大得意だそうです。
ワイナリーイベントに参加したら、彼の手料理が賞味できるかも♪

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6月18日はSFのフォートメイソンでPinot Daysイベントが開かれます。
Thomas Georgeも参加するので、機会があったらブースで味見してみてください☆

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# by sfwinediary | 2011-06-15 07:54 | ワイナリーのお話
これは先日、飲茶仲間と共にしたランチの席で、ブレイクが披露してくれた話です。

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"News flash: Spiders can get drunk!" –By W. Blake Gray

僕は先日、ルクセンブルグのワイナリーを訪れる機会を得た。
しかし、同行したメディアの中に、ワインメーカーに“インタビューする”のではなく、
多くのブロガーと同様、自分の事ばかりを語りたがるフランス人記者が一人いて、
ちょっと我々の仕事の障害となっていた。

最後に訪れたワイナリーで我々が試飲できたのは、1時間でたったの4種類。
それもこれも、フランスでのピノのあり方、フランスでのピノの将来性、
夫と彼女の意見の違い等々、彼女がピノ葡萄についてのウンチクを、
余すところ無く、ひとり滔々(とうとう)と語ってくれた故だった。

静聴する間、僕は一匹の虫に気が付いた。
それはスピットバケッツを、なんとかよじ登ろうとしていた。
僕の小指の3分の2ほどの大きさで、黒い体に下アゴだけがちょっぴり黄色だった。
いったい何の理由で下アゴが黄色いのだろう?なんて思いつつ、
同行記者の自分語りに飽きていたので、僕はその虫に注意を向けることにした。

虫がスピットバケッツの天辺に登って来ると、間近に観察できた。
(カメラに収めるには小さ過ぎたので、写真は無しです。)
羽根でも隠していないか、もうちょっとよく見ようと思ってペンでつついた所、
味見後のワインで満たされたスピットバケッツの中に、誤って落としてしまった。

ごめん!虫よ。

虫はものすごい勢いで足をバタつかせて、何とか側面につかまろうとした。
しかし、なかなか足場が掴めずにいる。
僕はあわてて紙の端きれをちぎると、ワインの海から彼を救けだした。

でも救助が少々遅すぎたようだ。
その物体は手足を長く伸ばしたままピクリとも動かない。
この時、8本足である事を確認し、この虫が蜘蛛である事を確信した。

罪の意識を感じながら、周りを見回したけれど、ゴミ箱が見当たらない。
仕方ないので、彼をテーブルに置いたまま、
“インタビュー”が面白くなっていないかと、会話に注意を向けてみた。
進歩なし。
そこで、再び蜘蛛を見ると…
足が動いている!よかった、生きている!

蜘蛛はゆっくりと右側を持ち上げて一歩進み、その場にへたってしまった。
どうやら酔っぱらっているみたいだ。

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そのうちに再び足を持ち上げて、よたよたとテーブルの端に向かって歩き始めた。
机の端にたどりつくと、下を覗き見、どうにかして、
この痛ましい場所から逃げ出そうと考えたようだが、
「駄目だ、まだ出来ない」と思い直したようで、後進し始めた。

しかし、またまた考え直した蜘蛛は、糸を紡ぎながら、そろそろと机を降り始めた。
そして、どうしたものか、身体の3倍ほどの長さにまで糸を伸ばすと、
逆さま状態で停止した。
手足をおもいっきり伸ばしている様は、まるで僕が酔っぱらって、
ソファに大の字になっている姿そっくりだ。

逆さまにぶら下がる…。
ひょっとしたら、二日酔いから脱出するための、偉大なる方法なのかもしれない。
僕は密かに、このネタが次のスパイダーマンの映画に使えないものだろうか…と考えた。

そして驚くべく結末。
このポーズを何分間か取った蜘蛛は、酔いから立ち直ったようで、
なんと、机を登り、再びスピットバケッツへと向かい始めたんだ。

擬人化すると、アルコールを求めて再び…なんて考える所だけれど、
おそらくこの蜘蛛は本能に従っていたのだろう。
彼は多分、葡萄畑に生息する蜘蛛で、
下アゴが黄色いのは葡萄の色を模していたのだろう。
(ルクセンブルグで栽培されているのは97%が白葡萄です。)

これが僕と蜘蛛のルクセンブルグ物語。
その後、もう2,3種類を試飲をして、僕らはこのワイナリーを後にした。

同行記者が、彼女の夫がオニオンタルトを食べる時、
そのタルトに使われている胡椒の量と、ピノ・ノアールの熟成度にもよるけれど、
ピノ・ブランよりもピノ・ノアールとのペアリングを好んでいる事、
とはいうものの、昨今フランスでは、どこもかしこもピノ・ノアールを栽培しているので、
フルーツ風味が強すぎるきらいがある事、そうなったらピノ=ブルゴーニュでは
無くなってしまう事、でもやっぱりブルゴーニュはスタンダードである事、
ブルゴーニュは現在、土地を認定する上で法律上、様々な困難に面している事、云々…
などと語らっていた傍らで、僕が掴んだ、大スクープ。

蜘蛛はワインで酔っぱらう!!!

皆さんご存知でした?

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ちなみに、蜘蛛がカフェインやドラッグの影響下にある時、
こんな風な蜘蛛の巣を作るそうです☆


この話が披露されたのは、インナー・サンセット地区にある南海漁村海鮮茶寮
ここで絶対に見逃せないのは、スペシャル・ティー。
目の前で旗袍に身を包んだ少姐が、お茶セレモニーを展開してくれます☆

ブレイクの英文オリジナル記事は、こちらからどうぞ☆


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# by sfwinediary | 2011-06-11 07:52 | 日記
料理とワインのペアリングには、2つの両極端が存在します。

一つは、グルメ雑誌の記事に代表されるような“完璧なペアリング”主義派。
『このレシピには、ソーヴィニョン・ブラン、それも絶対に
フランスのロワール産を合わせなくてはダメ!』と謳った記事を目にしますが、
このような場合、彼らの言い分は、どんなに美味しくでも新大陸のSVでは役者不足。

そしてもう一方は、“何でもOK”派。
『もしもあなたが飲みたいのがカベルネ・ソーヴィニョンならば、
一緒に食べる料理が何であろうとも、関係無し。
たとえ食卓に乗っているのが、シンプルに蒸した蟹であろうとも、
自分の心に従って、カベルネを飲めばいいのです』…といったもの。
こちらの場合、蟹のデリケートな風味は、二の次。

両者とも、気持はわかるのですが…。
でも“完璧な組み合わせ”なんて、誰が決めるの?
また、この食材にこのワインは絶対に合わないなぁ…という組合せも確かに存在します。

理想的なのは、極端に走らない、その中間。
何故なら、多くの料理は、なかなか幅広いバリエーションのワインと合うからです。

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例えば蟹だったら。
シャルドネ、ヴィオニエ、日本酒、ピノグリ、リースリング、ミュスカデ…等々、
ペアリングを楽しんでみたいリストは、なかなか長いもの。
反面、マルベックやシラーと合わせるのはご法度です。
(何故合わないのか?百聞は一見に如かず。疑問に思われた方は、一度お試しください☆)

世間によく聞くステーキのペアリング相手は、カベルネ・ソーヴィニョン。
でも、そんな既成概念を吹っ飛ばしてくれたのは、フロリダ州タンパニある
老舗バーンズ・ステーキハウス (Bern’s Steak House) 。

この店でソムリエDixon氏が勧めてくれたのは、ピノ・ノアール。
ブルゴーニュの繊細なワインは、バーンズの厳選された肉、
そしてそれ故に、とてもシンプルなステーキにピッタリでした。

横道:バーンズでは、自分の好きな部位の牛肉を頼めるのですが、
風味を大切にする方々へのお勧めは『Delmonico』。
リブ・アイ(Rib-Eye)と呼ばれるこの部位は、上質な脂肪分に富み、
もっとも甘くて汁気に富んだ肉。
フランスの繊細なピノ・ノアールをお供に、大変美味しく頂けました。


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さて、レストランで頼んだ料理に“完璧”に合うワインを探そうと思っても、
料理に使われている塩加減や調味料を、サーバー氏にいちいち聞き出すのは大変。
また、仮に料理をイメージ出来たとして、
店のワインリストを見ただけで、全てのワインの味を思い出せる?
ワインは樽で熟成しているの?しているとしたら、どのくらいの期間?
などといった情報は、例えiPhoneがあっても、その場で全て探し出すのは至難の業。

また、一生懸命に探した結果、“このリゾットにはバローロが相性バッチリ”
なんて答えが出ても、店にバローロが無かったら?
そもそもバローロが嫌いだったら?どうしましょう…。

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ちなみに、CIAのヘッド・ソムリエ、トレーシー女史の話では、
人生を変えるような素晴らしいペアリングに巡り合える頻度は、
彼女の場合、1年に一度あるか無いか…ぐらい。
記憶に残るペアリングに出会えるのは、ひと月に1度ほど。

ワインが勝っても、料理が勝ってもならず、あくまでも彼女が求めるのは、
ワインと料理が互いに引き立て合うペアリング。
カリフォルニアでも最高の料理とワインに囲まれる彼女にして、この頻度。

料理とワインのペアリング世界は、ミステリアスで、豊富な経験値が必要。
プロのチームが選んだコースペアリングの場合でさえも、
『完璧さ』に出会えるのは、ごく稀な事。
逆に言えば、それだからこそ、皆が追い求めて止まないのかも知れません。

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・・・で、何が言いたいの?
いや、あの、ワインの世界は、奥が深くて面白いなぁ…と。

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# by sfwinediary | 2011-06-09 07:02 | 日記