カリフォルニア・ワインのブログ。 夫は米国人ワインライター。その影響でカリフォルニア・ワインに囲まれた生活をしています。SFから、ユニークなワイン情報をお届けします♪  ゴマ(石川真美)


by sfwinediary
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行く年への慰労と、来る年を寿ぎ祝う為に、多くの人が大晦日にあけるBubbly。
(Bubbly = スパークリング・ワインやシャンパンなど発泡ワインを称したニックネーム)

せっかく飲むなら、やはり美味しい泡を飲みたいもの。
でも、誕生日でも記念日でもないのに、
クリスタル1本に大枚をはたくのもなんだかなぁ…なんて思いも頭をよぎります。

そこで、ちょっとユニークなバブリーをお探しの方、イタリアのバブリーは如何でしょうか?

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Franciacorta(フランチャコルタ)は、世界で一番厳しい製造規制を設けている地方。
長い瓶内熟成期間、収穫畑の規定など、シャンパンよりも厳しいものです。
(興味のある方は、ブレイクのPalate Pressコラムをご覧ください)

今月初めにフランチャコルタを訪れたブレイク。
彼が今年飲んだバブリーの中で一番美味しかったと称賛する
Contadi Castaldi (コンタディ・カスタルディ)2本をご紹介します。

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Contadi Castaldi Franciacorta Satèn 2007
熟したゴールデン・アップルで始まり、トーストとヘーゼルナッツの風味の後味を残す
臆面のない芳醇さを持つ発泡ワイン。
ガス圧が低い独特のサテン・スタイル (Saten style) が、魅惑的な口当たりを醸している。

Contadi Castaldi “soul” Franciacorta Satèn 2005
良い意味でヴィンテージ年よりも古さを感じるのは、ガス圧の低さ故かもしれない。
風味はとても複雑で、ドライアップル、炒ったヘーゼルナッツ、粘土、杉といった
キャラクターを持つ。優雅な口当たり。

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テキサスのワインショップ通販で、コンタディ・カスタルディのサテン($39)を
扱っているようです。
日本だともう少し割高になってしまうようですが、新しいバブリーの境地、
開いてみては如何でしょうか☆
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by sfwinediary | 2011-12-28 04:27 | Sparkling Wine
その昔、東京のとあるアメリカ料理店で、ブレイクがワインを頼みました。
匂いを嗅いで、何か変…。
ソムリエ氏に質問した所、新しいボトルを持ってきてくれました。
でも、そのボトルも何か変…。
恐らく、レストランに到着するまでのケースの保管状態が良くなかったのでしょうと
説明を受けたのですが、後にも先にも2本続けて返却したという事実は、
永きの年月を経た今でも、記憶の隅に残っています。

特に、当時は「No」と言えない日本人だった私は、
隣の席で、結構ハラハラドキドキした覚えが…。
結果として、まずいワインを無理して飲んで、対価を支払う…
なんて事にはならなかったので、良かったのですが。

皆さんは、「このワイン、何か変なのですが」と、言える勇気がありますか?


Why people don't complain about flawed wines –by W. Blake Gray-

先日、或るワイン・イベントで起きた、出来ごとについてお話しよう。

その日、僕のテーブルには、ソムリエが7人同席していた。
我々が試飲したワインの中に1本、明かに味が変質したワインが含まれていた。
皆メモを取り、ワインについて討論し、主催者のプレゼンテーションを聞いた。
しかし、この味が変なワインについて、主催者に対して発言する者は誰もいなかった。

今回の出来事は、人間の行動に関する顕著な見本で、
“何故レストランで返品されるワインが少ないのか”…という
僕の長年の疑問への回答となった。

いったい何が起きたのか、もう少し詳しく説明しよう。

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このイベントは、Tormarescaが主催したもので、
アリアニコをベースにした、7種類のイタリア・ワインの試飲会だった。
(トルマレスカのワイン2種類と、その他ワイナリーのボトル5種類)
アメリカ人に、アリアニコ葡萄を、もっとよく知ってもらおうというのが狙い。

会場には50人ほどのソムリエが招待されており、しかし
ジャーナリストは、僕一人だけのようだった。

各自の目の前には7つのグラスが並び、まずブラインドで味見して、それぞれ
イタリアの4つの地域のどこから来たものか、見極めるよう求められた。
マスター・ソムリエ、Evan Goldstein氏でない僕にとっては、手に余る地域だ。
なので、結果発表まで、大人しく味見ノートを取る事にした。

『7番目のワイン香:何か変だ。暑い日、雑草の生い茂る裏庭の土に、
乾燥したプラムを混ぜ込んだような匂い』と記された、僕のノート。
僕は思いきって「この7番目のワイン、何か変だと思わない?」と、
同じテーブルのソムリエ達に、問いかけてみた。

すると、自己主張タイプで、ちょっと名の知られたソムリエ女史が、
即座に、「いいえ、これがこのワインのスタイルなのよ。」と、断言。
僕の問いは、一刀両断されてしまった。

普段から僕は、まず、全てのグラスの香りを確かめる事にしている。
味見の方法は個人によって違うので、僕よりも先に7番を試し終えた隣人が
ブツブツ言うのを耳にして、「口に入れてみた?」と問うてみた。
「味は、匂いほどひどくないわよ」との返答。

…僕は、わが道をコツコツと進むことにした。

さて、いざ口に含んで見ると、そのワインは明らかに酸化していた。
確かに、味は匂い程ひどくなかったものの、
マディラ風味の安ワイン…といった風情だった。
誰もがマディラ酒は好きだよね、でもこのワインがマディラだったら
ボディも濃厚さも持ち合わせていないので、60点といった処だろう。

僕は懲りずに、もう一度テーブルの皆に、このワインが変質しているのではないかと
問いかけてみた。しかし自己主張女史に、これがこのワインの持つスタイルなのだと、
またもや言い切られてしまった。

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いよいよTormarescaのドミニ氏が、ワインの正体を披露する段となった。

正直言うと、僕はトルマレスカについて、オーナーはAntinoriファミリーで、
Chateau Ste. Michelleが米国のディストリビュータだ、ぐらいしか知らなかった。
でも、今ではこのワイナリーについて知識が豊富になったし、
トルマレスカのワインは、2種類とも、この日の僕の一番のお気に入りだった。

さて、「7番目のワインはエントリー・レベル用です」とドミニ氏が言うのを聞き、
この奇妙な酸化した味が、ますます怪しいものに思われた。
一般的に、経済的な価格で販売されるワインは、
万人受けするように造られるので、あまり奇抜な風味は狙わない。
そこで、僕は手を挙げて、「何故このワインは、わざわざ酸化させているんですか?」
と質問してみた。

ドミニ氏は、阿呆なアメリカ人が何を言いだすんだ…という風に、僕を一瞥し、
「これはレイト・ハーベストなので、君が感じた風味は、多分それでしょう。」と言った。
他のテーブルから、「そうだね、少々甘いね」と言う声が聞こえる。
僕の近くに座っていた女性は、このワインの元輸入業者として働いた事があり、
このワインは意図的に酸化させてはいないと言う。

面(ツラ)の皮が厚いので、僕は続けた。

この時点で僕が意見を異にしていたのは、以下の人々だ:
* 同じテーブルにいた、大物ソムリエ女史を含む7人のソムリエ。
* プレゼンしたアリアニコの専門家。
* 恐らく僕が知る中で最高の味覚を持つEvan Goldstein氏。
   (TCAチェックして、グラスにワインを注いだのは彼だ。)
* レイト・ハーベスト説を支持した、隣のテーブルのソムリエ。
* 元ワイン輸入業者。

僕が元ワイン輸入業者の鼻元にグラスを差し出すと、彼女はすぐ、
ボトルが変質していた事に気がついた。
本来あるべきこのワインの姿は、フルーツ風味で、飲み易く、楽しめるというもの。

すると、僕と同じボトルから注がれたワインを試飲した15人のソムリエ達は、
このボトルがおかしいと初めから気付いていたと、口々に主張し始めた。


誤解しないでほしいのは、僕の味覚・嗅覚が優れていると自慢したくて、
これを書いたのではない事。
マスター・ソムリエのエヴァン氏には及ばないと、重々承知しているし、
それに、ほんの些細なコルク臭を嗅ぎ分ける人々の中で、
ワイン業界のプロとしては、僕はTCAにそれほど繊細には反応していないと思う。

ここで僕が言いたいのは、別の事だ。
このボトルの匂いを嗅ぎ、試飲して、多くの人間が、何かが変だって事に気付いた。
それも皆、ワインのプロ、ソムリエ達だ。
でも僕だけが、恥知らずで阿呆な質問を繰り返す事を恐れない僕だけが、
行動に出たって云う事実。

多分、同じテーブルに居た皆が発言しなかったのは、大物ソムリエ女史が即座に、
『そのワインはそういうスタイルなのだ!』と断言した為だろう…と言う事。


想像してほしい。
レストランの夕食、または自宅の夕飯で開けたワインが、変質していた場合を。
もし誰かが「このワインはこういう味なのだ」と断言したとしたら、
変質した、酸化した、または、バクテリアが繁殖したワインを、
同席した皆は、飲まなければならないんですよ。

ここで教訓を2つ程。

1.ソムリエ諸氏、客に出す前に、全てのボトルの香りチェックをお忘れなく。
タストヴァン(The tastevin thing)までしなくても、自分が既に知っているワインだったら、
何か変だって事に気付くはず。
(例のワインについて良く知らなかった僕らだって、何かが変だって感じたのだから。)

2.ワイン愛好家の諸君、もしもワインが変だと感じたら、
レストランのソムリエに、意見を聞いてみて欲しい。
たとえ同席した友人達が止めても、自分の疑問を飲みこまないように。
僕を除く15人のソムリエ達は、何かが変だと感じながら、口をつぐんでしまったんだ。


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幸いなことに、Tormarescaのワインは素晴らしかった。
キリストが誕生する800年も前に、ギリシャからイタリアに紹介された、アリアニコ葡萄。
本当ならば、アリアニコの素晴らしさについて書くべきだったのだけれど、
今回、人間の行動心理があまりにも面白かったので、上記のような記事となりました。

お勧めはこちらのワインです☆

Tormaresca "Bocca di Lupo" Castel del Monte 2006 ($30)
Tomaresca "Trentangeli" Castel del Monte 2008 ($25前後)
Di Majo Norante "Contado" Aglianico del Molise 2007 ($15)


詳しいテイスティング・ノートは、ブレイクのオリジナル記事を参照ください♪

来月6月に、イタリア・ワインの視察旅行を予定しているブレイク。
帰ってきたら、イタリア・ワインについて、より詳しくなっている事でしょう☆

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by sfwinediary | 2011-05-23 08:37 | ワインの雑学
La Ciccia (ラ・チチャ) は、ノエ・ヴァレーの端に位置する
小さなイタリアン・レストラン。

夫婦が経営する、サルディーニャ地方の料理は、どれもおいしくて舌鼓。
ワインリストには、厳選されたイタリアンなワインが目白押し。
先日、ブレイクのジョギング友人夫婦とごはんを食べてきました。

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イタリアに恋して、しょっちゅう通っている彼らのお勧めだけあって、
なかなかのお店。
あんなに細かい文字でぎっしりと詰まったワインメニューを見たのは
サンフランシスコでも、初めてかも☆

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オーナー夫人のお勧めと、友人たちの選択で飲んだのはこの3本。

Ca’del Bosco Franciacorta Couvee Prestige
イタリアのスパークリング・ワイン。
後ろにはLot番号とWinter 2008という文字が。
とっても爽やか。
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次に開けた白はMasone Mannu Petrizza
ミネラルに富んだ、白。
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最後は 2003 Alghero Tanca Farra
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私があまり飲めないので、ブレイクと友人夫婦の3人で開けた事になるのですが、
(この他グラスワインも頼んでたなぁ…)
行きも帰りも歩きだったので、ちょっとくらい酔ってもOKだったのでした☆

まだちょっと肌寒いけれど、散歩が楽しい季節になってきました♪
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by sfwinediary | 2010-04-19 06:47 | 気になるレストラン
久しぶりに、Delfina (ダルフィーネ) で夕食。
聞いたこと無かった葡萄品種の、白ワインを飲む機会に恵まれました。

いつもは、10時頃遅いご飯を食べようかな…なんて時にふらっと立ち寄るのですが、
この日は、珍しく事前に(電話)予約。
ネットでメニューをチェック。
あわせてワインリストを調べて、店のワインを飲むか、持参するかを考慮。

ブレイクが、試してみたいというイタリア・ワインが何種類かあったので、
手ぶらで行くことにしました。

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この夜テーブルに乗ったのは、グリルした鰯、グリルした烏賊のサラダ、
アンチョビのサラダ、ロースト・東京・チューニップ(蕪)、蟹のリゾット。

選んだワインは2006 レ・クレーテ プティ・アルヴィーヌ
ヴァッレ・ダオスタ州産のイタリア・ワイン。

2006 Les Cretes Valle d'Aoste
Petite Arvine Vigne Champorette / Alc. 12.5%


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このプティ・アルヴィーヌ (Petite Arvine) という葡萄は、
イタリアでは、スイスとの国境沿いの、この地方でしか栽培されていない葡萄。
なかなか見かけない、ユニークな品種です。

香りは、とってもピュアな感じ。タンジェリン、グレープフルーツ。
風味は、タンジェリン、蜂蜜、オイスターシェル(ミネラル)。

アルコール分が12.5%と低いので、飲みやすさ抜群。
それでもこの寒い地方で、ここまでアルコール分を出すには、
かなりギリギリまで収穫を待っていたのかもしれません。
(収穫時期を伸ばせば伸ばすほど、フルーツ風味は豊富になりますが、
その分雨など、天候により、葡萄へのリスクは高まります。
美味しい葡萄を造るのは、大変ですね☆)


シーフードにピッタリの、酸味とミネラルに富んだ、バランスの良いワインです。
お近くで見かけたら、試してみて下さい♪
(最近ダルフィーネのワイン・ディレクターが、変わったそうで、
ワインの顔触れも一新。
店に残っていた最後の1本は、私たちが飲んでしまいました…☆)


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このお皿、お店のHPで売ってるのね~☆

不況の風も、ベイエリアの嵐も、どこ吹く風。
Dalfineは、相変わらず満席。
10時近くになってから、訪れる人も少なくありませんでした。
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by sfwinediary | 2010-01-24 04:46 | 気になるレストラン
近所にあるお気に入りのレストラン、デルフィーナ。 (Delfina)
とっても人気が高くて、予約は必須。
直前の食べたいモードでレストランを選ぶ私たちにとっては、
よっぽど早く夕方6時前に行くか、夜遅くの10時頃にでも行かないと
なかなか入るチャンスがなかった店。

でも昨夜7時ごろ、久しぶりに訪れたら、
予約席は相変わらず満杯だったものの、
ウォークインのカウンター席に、すんなりと座れたのでびっくり。
うれしい驚きとともに、ラビットとBBQポークをたいらげました。

Blakeがお供に持参したのは、イタリア・ワイン。
テヌータ・グアド・アル・タッソ。
ずっと日本の実家のワインセラーに眠っていた代物です。

1998 Tenuta Guado Al Tasso
Antinori Bolgheri Superiore / Italia
Cabernet Sauvignon (60%), Merlot (30%), Syrah (10%) / Alc. 13%


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年月を経てまろやかになったタンニンと程よい酸味の、
バランス良い、食事のお供にぴったりの、好ましい赤。
ドライチェリー、ダスティ、革の香り。
ダークでよく熟れたチェリー、シナモンの風味でした。

テヌータ・グアド・アル・タッソは、フローレンスの南西約100キロ、
ヴォルゲリ村の近くにあり、98年のこのワインは、
スペクテーター誌(2001年)で95点が付いています。
それで多分、日本に行った時に、Blakeが見かけて買ったのかも。

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満腹のお腹を抱えて帰路に就いたのは8時ちょっとすぎ、
レストランにとってはプライムタイムだと思うのですが、
ちらほらと空席が見えました。
でも、お隣のピザ・ダルフィーネには、並んで待つ人の姿が見えたので、
再び驚き。
これって値段がものを言っているのでしょうか。
外食は楽しみたい、でも出費は抑えたい…という感じかな。

景気の冷えで、ワインも日本酒も、現在、高い価格帯の商品は
あまり動かない傾向にありますが、
一方で、安い商品は売り上げを伸ばしている模様。

行きたいレストランに、待ち時間なしで入れるのはうれしい限りなので、
今のうちにせっせと通いたいものです。
お気に入りのレストランをサポートしたいし、
夕食を作らなくて済むのは、楽ですしね♪
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by sfwinediary | 2009-01-07 14:24 | 気になるレストラン