カリフォルニア・ワインのブログ。 夫は米国人ワインライター。その影響でカリフォルニア・ワインに囲まれた生活をしています。SFから、ユニークなワイン情報をお届けします♪  ゴマ(石川真美)


by sfwinediary
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

タグ:シラー ( 7 ) タグの人気記事

アメリカ各地とイタリアに拠点を置き、大学で教鞭をとりながら、
ワインを造り、考古学の研究に勤しむという、
実に様々な顔を持つ、Wrathのワインメーカー、マイケル・トーマス氏。

先日、Wrath のソーヴィニョン・ブランと、ピノ・ノアールを
飲む機会がありました。
個性的なラベルに相応しい、個性的な味をもつワイン達。

マイケル氏の物語記事を、ブレイクがUPしたので訳してみました。
オリジナルは、The Gray Market report こちらからどうぞ♪


c0185058_7474477.jpg

『Trying to survive on the grapes of Wrath 物語』  By W. Blake Gray

ナパ・ヴァレーには『幸運な遺伝子 (lucky sperm)』という言葉がある。
素晴らしい葡萄畑やワイナリーを、遺産として受け継いだ者を指す用語だ。

この言葉は、マイケル・トーマス氏にも当てはまるだろうか?
彼の場合、義理の父親が82歳という高齢になった為に、
モントレー郡にあるワイナリーWarth とSan Saba Vineyardの経営を、
余儀なく継がされたのは、2007年の事。

当時、彼は義父のワインが好きではなかった。
なにより、カベルネ葡萄の栽培量が多すぎた。
また、先見の目を持たなかった義父の判断で、
素晴らしいテロワールだと彼が信じて疑わない自家葡萄畑は、
プレステージのアペレシオンに入る事が出来なかった。

「たったの道路1本の差で、サンタ・ルチア・ハイランドのアペレシオンから、
外れてしまったんだ。理由は、義父が周囲の人間を怒らせたからなのさ。」
と語る、トーマス氏。

c0185058_7463754.jpg


彼がワイナリーとヴィンヤードを継いだのは、43歳の折り。
ニューヨークに住居を構え、テキサスの大学で教鞭をとり、
イタリアで考古学者として活躍していた彼にとって、
カリフォルニアのモントレー郡は、少々遠い地だった。

しかしながら、こうしてワイナリーとヴィンヤードを受け継ぐ羽目になってしまった運命。
果たして、幸運と呼べるのだろうか?

「考古学者としてのキャリアは、あの時、閉ざされてしまったね。」
と語るトーマス氏だが、15年前に開始した、フローレンスの北東にある
Etruscanでの発掘は、現在もどうにか続けている。

近隣農家といっしょに葡萄畑のフェンスの修理を行い、
Byron Kosugeの手助けの元、より優れたワインを造る努力を怠らず、
フルタイムで葡萄栽培に携わる人々が、懸命に販売先を探している、この不況の中、
何とか時間を捻り出して、葡萄を買ってくれる市場を探す…。
その多忙さは、推して知るべし。

「かつてはトン当たり$2,800だったけれど、今年は$1,200で売れれば、
ラッキーだろうね。去年までは、葡萄を販売していたのだけれども、
今年は売れなかったので、バルク・ワインを造っているんだ。
優美に実ったシャルドネを、たった今(先月の話です)バルクに入れてきた所さ。

…売れると良いんだけれどね。」

c0185058_7455899.jpg


彼は現在、奥方がモントレーに移住してくれるようにと、ロビー活動中だ。
だが、彼女はNYからテキサスに移住したい考えだという。

これから先、彼は如何に3足の草鞋(わらじ)を履きこなしていくのだろうか、
率直に言わせてもらうと、かなり難しいのではないかと思う。
しかし、何層にも重なった土壌について思いを馳せる考古学者、
そしてイタリアワインの愛好家である彼は、
自家葡萄畑を熟知し、そこから最高の産物を造り出す人間として、
最適任者だと言える。

c0185058_749517.jpg


考古学者の命名らしく、彼のワインには "Destruction Level" という
名が付いている。
これは黒い炭素の層で、彼によるとスモーキーな要素があるという。

The Wrath "Destruction Level"
Monterey Sauvignon Blanc 2008 ($29)


まろやかな口当たりだが、けっしてボディが大きすぎる事は無い。
アルコール度はたったの13.2%。
異国情緒たっぷりのパイナップル、レモングラス、そしてエスカロールの風味。
新オーク(30%)が使われているのと、普通見かけない
シャルドネを3%だけブレンドしているのが、リッチな風味の秘訣のようだ。

自家製葡萄園の葡萄を使用しているのに、ラベルには記されていない。
理由?
このワインは、本質的に同じ要素を持つ、もうひとつのバージョンがあるのだ。

Wrath San Saba Vineyard
Monterey Sauvignon Blanc 2008 ($23)


こちらは100%ステンレス製タンクで醸造され、
パイナップルの皮、レモングラス、エスカロールと、
同じキャラクターを持ちながら、口当たりがとても爽やかで、
アルコール度も幾分低い12.7%となっている。

“純粋主義者”と呼んでくれても、“ケチ”と呼んでくれてもいいんだけれど、
僕が推薦するのは、こちらのソーヴィニョン・ブランだ。

c0185058_749351.jpg


Wrath "Fermata" Monterey Chardonnay 2008 ($40)

Fermataは停止という意味。マロラクティック醗酵を止め、
強烈なトースト、レモンの香りを残しながら、樽香が強すぎないようにしている。
リッチであるけれど、酸味を残した、
サンタ・ルチア・ハイランドらしい魅力を持つシャルドネ。

トーマス氏によると、多くの葡萄が、樹齢30年以上を経ているとの事。
通り一本を隔てているので、アペレシオン表示は出来ないけれどね…。

Wrath Doctor's Vineyard Santa Lucia Highlands Syrah 2007 ($50)

こちらは購入した葡萄から造られたシラー。
なかなかの美味で、仏ローヌのワインを彷彿とさせる。
燻製牛肉、胡椒、ブラックプラム、ラズベリー、そして大地の香りと風味。

たったの70ケースしか造られなかったのは残念だけれど、
このご時世なので、$50の値段が付くシラーを大量に作っていたら、
販売が大変だったかもしれない。

c0185058_7501595.jpg


トーマス氏は、彼の将来をなかなか現実的に見ている。
「オーストラリアが売っている、超安価なシャルドネは、
全世界のワイン市場に影響を及ぼしている。
北カリフォルニアのワイン業界の復活は、最後かもしれないな。」

しかし、少なくとも、彼は2つの安定した職を持っている。
「僕が応援するスポーツチームは、世間から最も嫌われているチームでね、
カウボーイズに、ヤンキース、そしてデューク大のバスケットボールさ。」
このデューク卒業生は、やっぱり地球上で一番ラッキーな男なのかもしれない。

c0185058_7502889.jpg

[PR]
by sfwinediary | 2010-09-17 07:42 | ワインメーカーのお話
「え?何ワイン?」
と思わず聞き返した私。
この夜、夕食用にブレイクが開けたのは、何と“ホワイト・シラー”!

2009 Babcock Syrah “Identity Crisis”
Babcock Winery & Vineyards


c0185058_6575061.jpg
バブコック シラー「アイデンティティの危機」 

Identity Crisisという、たいそうな名が付いているこのワイン、
ボトルが茶色なので、一目見ただけではちょっと正体不明。
グラスについで見ると、ロゼよりはずっと濃い赤色。

c0185058_6583269.jpg


この世には、“ホワイト・ジンファンデル”という、
甘いの大好き♪ な味覚を持つ、どちらかというと年配のアメリカ人が
喜んで買い求める、低価格のワインが存在する。

(私も70歳ぐらいになって、味蕾を失い、甘味しか感じられなくなったら
もしかしたら飲むかもしれないけれど、今のところNo thank youな部類に入っている。
いや、味蕾が少なくなっても、せめてリースリングぐらいは飲みたいなぁ…)


『ホワイト・ジンファンデルは、ベトベト甘くて、美味しくない』
という情報が、脳に刷り込まれているので、
うわ…書いてるだけで、あのチープな味が蘇ってきた…。)
“ホワイト・シラー”と聞いた時、ホワイト・ジンファンデルの
兄弟みたいな味かな?と、正直、印象は良くなかった。

ところが、飲んでびっくり♪

香りはストロベリー系の甘い香りながら、
舌に広がるのは、シトラス系の爽やかな味。
後味はドライ。なかなか美味しい♪
値段($15前後)もアルコール度も低いのが嬉しい。

変幻自在なシラー葡萄。
このワインでは、ホワイト・シラーと言う、変わり姿を披露してくれました。
新しいもの好きな方、挑戦してみては如何でしょうか。
なかなかイケてました☆

c0185058_6595745.jpg


Technical Notes:
VARIETAL COMPOSITION:
94% Syrah, Estelle Vineyard, Santa Ynez Valley
3% Grenache, Vogelzang Vineyard, Happy Canyon
3% Pinot Noir, Babcock Estate, Sta. Rita Hills
VINIFICATION:
Stainless Steel Fermentation; 100% Malolactic Fermentation
FINISHED WINE
pH: 3.57;
TA: 6.7 g/L;
RESIDUAL SUGAR: Dry;
ALCOHOL BY VOL.: 13.9%

[PR]
by sfwinediary | 2010-08-10 06:56 | White Wine
先日ブレイクがシラーについて書いたところ、多くの反響が…。
面白いので、訳してみました。

Why Syrah doesn’t sell: A theory and a suggestion
シラーはなぜ売れないのか:見解と提案 by W. Blake Grayです。



「カニとシラーの違いは何か?答え:カニは売れる」
と語ったのは、ボニー・デューンのRandall Grahm氏。

実際のところ、ここ数年、シラーの売れ行きは芳しくない。
これはワイン業界の人間なら周知の事実、
しかし、相変わらずワイナリーでは、せっせとシラーを造り続けている。

世には多くの素晴らしいシラーが存在しているのだが、
消費者は「カベルネはどこ?」と、シラーには目もくれないのだ。

原因として、イエローテイルが問題の元、という一般的な見方がある。
$7のシラーがあるから、消費者は$30を出してシラーを買わない…というわけ。
しかし、僕は、それは違うと思う。
何故なら、世には$2のCharles Shaw (2バック・チャック)の
カベルネやシャルドネが存在するけれども、これらが
両者の人気や値段の足をひっぱっている形跡は無いからだ。

僕の見解は、以下の通り。
ワシントン州で行われたReisling Randezvous 2010 に参加して、得たアイデアです。

c0185058_6305486.jpg

L'Ecole No. 41の棚に、殆んど同じようなシラーのボトルが2種類並んでいた。
ひとつはColumbia Valley Syrah from 2007、
もうひとつはSeven Hills Vineyard Walla Walla Valley Estate Syrah from 2008。
ワイン好きならお気付きのように、後者はシングル・ヴィンヤードだ。

同じラベル、同じアルコール度(14.8%)。
誰だって似たようなワインの中身を想像するだろう?
まぁ、シングル・ヴィンヤードの方が、ちょっと複雑な風味かもしれないけどって。

ところが、この二つのワインは、まるで違う大陸で生まれたように、
まったく違ったワインだった。
コロンビア・ヴァレーの方は、リッチで熟して、ダーク・チェリーに胡椒のキャラ。
しかしワラワラ・ヴァレーの方は、ゲイミー、大地、動物的なキャラ、
まるで、フランスの北ローヌ地方のワインのようだった。

オーナー兼ワインメーカーのMartin Clubb氏は
「現在、ワラワラとコロンビアが、それぞれ違う風味を持つワインである事を、
世間に認識してもらおうと、努力しているところなんだ」と語っている。

ここで鐘が鳴った。
(実際、僕らはこの時、古い学校の建物に居たんだ)
シラーの弱点がここにある!ってね。

c0185058_6511488.jpg

シラー葡萄自体に、悪いところは何もない。まったくのところ、
バロッサ・ヴァレー(豪州)では、成熟した、そしてバランスのとれた、
フルーツ爆弾のようなワインになる葡萄が、
片やコルナス(仏ローヌ)では、堅牢でセイボリー (Savoy) なワインへと
姿を変えているのは、大したものだと思う。

でも問題なのは、ワラワラ・ヴァレーの、またはソノマの、
或いはサンタ・バーバラのシラーを手にした時、
自分の手中のボトルに、どんな味が詰まっているのか?
まったく見当がつかない事なんだ。

レストランでシラーを飲む時、僕は必ず、ソムリエにどんな味か聞く。
他の葡萄品種なら、大抵の場合、アペレシオンで味の見当が付く。
例えば、ロシアンリバー・ヴァレーのシャルドネ、パソ・ロブロスのジンファンデル、
セントラル・オタゴのピノ・ノアール、大体どんな味が期待できるか予測できる。
でもシラーだと、そうは行かないからね。

c0185058_6391373.jpg

かつてリースリングが、同じような問題に面した時、
生産者側は独自のルールを造り出して、みごとに問題を解決している。
甘さの指標を打ち出したんだ。
このスケールを見れば、消費者はどのくらいの甘味か、すぐ見当がつくというわけ。

シラー/シラーズの抱える問題は、リースリングと同じ質のものだと思う。
指標の表示によって、リースリングが販売を伸ばしたように、
シラーにも明るい未来はあるはず。
消費者に、セイボリーな風味なのか、またはフルーツたっぷりの風味なのかを
伝える事が出来れば、皆だってシラーに手がのばしやすいのではないだろうか。

c0185058_6394862.jpg


もうひとつの提案は、呼び方について。
シラー/シラーズ (Syrah/Shiraz) は、英語では2種類の呼び名を持っている。

ピノ・グリ/ピノ・グリージオ (Pinot Gris/Pinot Grigio) も、
同じように2つの呼名があるけれど、売れ行きはなかなか好調だ。
多分これは、呼名によって期待できる風味を、売り手側と買い手側の両者が
同じように理解し、納得しているからだと思う。

ピノ・グリージオは、冷やして飲むと爽やかで、どちらかというと無害な味。
一方で、もっとスパイスの効いた、個性ある風味の場合、
製作者側では、それをピノ・グリと呼んでいる。
買う側もこの規則を知っているので、自分の好みの味を選べるわけだ。

シラー/シラーズも、同じように名前の使い分けをしたら良いんじゃないかな?

北ローヌ風味と、バロッサ・ヴァレー風味と言う、両極の例がある。
熟してフルーツ風味に富んだものを、オーストラリア風に“シラーズ”、
セイボリーな風味を“シラー”と呼べば、簡単に見分けがつく。

今、『ちょうど中間の味だったらどうするの…』って、考えたかな?
今日のワイン環境では、セイボリー風味を持つワインは稀(まれ)な存在。
ちょっとでもセイボリーだったら、シラーと呼べばいいじゃないかな。

c0185058_78498.jpg

昨今、オーストラリアのプロデューサー以外の間では、
“シラーズ”という呼び名は、ある意味汚名というか、歓迎されていないようだ。
オーストラリアのワインがワイン市場の価格崩壊を促し、イエローテイルが、
シラーズは$7の価値しかないって、人々を洗脳してしまったからだろう。

でも、現在の経済状況で大変なのは皆同じ。
恐れは克服されなければならない。
カリフォルニア州でもワシントン州でも、多くの素晴らしい
シラーズ、そしてシラーが造られている。
本当ならば、カベルネよりも、シラー(ズ)の栽培に向いている土地の方が
多いぐらいなんだが、でも、市場の流れは別方向にある。
より分かりやすい名称システムを作り上げる事で、市場を広げられないだろうか。

もしも現在“シラーズ”という名が倦厭されているならば、
トップレベルのワインが、“シラーズ”という呼名を恐れずに使うようになれば、
世間の目も変わると思うのだが。

c0185058_6414259.jpg


さて、ここで僕の提案をまとめてみよう。

1.トップに立つシラー/シラーズの生産者が、業界を先卒する。
シャトー・サン・ミッシェルが、かつてリースリングでこの役を担い、成功している。
誰かボランティアはいませんか?

2.国際的なシンポジウムを開く。呼名問題をその検討課題の中心に据える。

3.指標と名称について、出来るだけ多くの生産者に賛同を求める。
もちろん、反対する人間もいるだろうけれど、勝手に吠えさせておけばいい。
いずれにしろマスコミの注目を集める事が、必要だと思う。

4.賛同者が集まったら、わかり易いキャンペーンを繰り広げる。
例えばシラーズは…。
おっと、ここから先は、顧問料が掛ります。

以上です。如何でしたか?
世には素晴らしいシラー/シラーズが、数多く存在しています。
これらを気軽に楽しめるように、まず初めの一歩として、
呼名から改革を始めようではありませんか。

c0185058_6401929.jpg


以上ブレイクの記事でした。
オリジナルを読みたい方は、こちらからどうぞ♪

当ブログに載せている彼の記事は全て許可を取った上で訳しています。
著作権はW. Blake Grayに帰属しております。

[PR]
by sfwinediary | 2010-08-07 06:28 | ワインなお話
今から小一年も前の事、ベイエリアの情報を網羅する
shna_poohさんのブログで読んだ記事、
『Opus One と共に喰らうプライムリブ House of Prime Rib@San Francisco』。

そしてつい先日、アンソニー・ボーデインのTV番組『No Reservation』の
サンフランシスコ編で見かけて、とっても行ってみたくなったレストラン、
House of Prime Rib (ハウス・オブ・プライム・リブ)。

とっておきのワインを手に、友人カップルとともに足を運んでみました☆

c0185058_1021276.jpg


私達は普段、あまり進んではビーフを食べないので、
我が家の食卓を、シラーやカベルネが飾る機会は、殆どありません。
なので絶好の機会とばかり、この夜コルケージで持ち込んだのはこちら☆

2001 Sine Qua Non Midnight Oil
100% Syrah, Alc. 14.9%


大好きなシネ・クア・ノンの2001年版は、ミッドナイト・オイル。
価格を調べたら、現在では$200以上するようで、びっくり☆
(ブレイクが買った当時の価格は、いくらだったのかなぁ…)


名前の通り、とってもダークで、ディープなワイン。
ブラック系フルーツの香りと、風味。
ブラックベリー、ブラック・ラズベリー、コーヒー、チョコレート。
とても濃厚な舌触り、でも酸味が程よいので、バランス良く感じます。

どちらかというと、ど~ん!と一本調子ですが、
まぁ、それがシネ・クア・ノンの魅力でもあるのでしょうか。

c0185058_1025747.jpg


もう一本は、プロポーズの場となった、2001年のオーストラリア旅行の際に、
購入したボトルなので、思い入れもひとしおの、ジョン・リドック1996年。

1996 Wynns Coonawarra Estate
John Riddoch Cabernet Sauvignon Limited Release


ジョン・リドック(John Riddoch)は、サウスオーストラリアにある
ウィンズ・クナワラ・エステートで生産された、カベルネ・ソーヴィニョン。
こちらは、葡萄の出来がよい時のみ生産されるそうで、
リミテッド・リリース(限定版)の文字がまぶしいボトルです☆

皮、ドライチェリー、シガーの香りに、レッド・フルーツ、タンニンの風味。
酸味のバランスがとても良く、刻々と姿を変える様は、
まさにエレガンスでラブリーなワイン。

あっという間にボトルが空き、この日の勝者となりました。

c0185058_1032694.jpg


レストラン自体は、古き良き時代のサンフランシスコを彷彿とさせる趣。
料理のプレゼンも、サラダ用のフォークが冷やされていたり、
大きなカートで肉が運ばれたりと、趣向を凝らしているので、なかなか面白かったです。

一つだけ注意したいのはサラダ。
黙っていると、ドレシングの海に野菜が浮かんでいるようなサラダにされてしまいます。
目の前で、サラダのパフォーマンスが始まったら、サーバー(給仕)氏に、
「ドレシングは、サイドにしてくれ!」と頼みましょう。

c0185058_1082093.jpg


さて、これより前、やはりNo Reservationの番組内で、
キューバンサンドイッチの店として紹介されていた、
近所のThat’s It Marketに、先日行ってきました。
ブレイクの古巣、SFクロニクル紙の、編集氏の紹介で番組に収まったようですが、
巨大サンドイッチの味は…、可もなく不可もなく。

タンパ(FL州)に長いこと住んでいたブレイクに言わせると、
サンフランシスコのキューバンサンドイッチは、本式ではないとの事。
そもそも、決め手となるパンが違っているそうで、
カリフォルニア・ロールをもって、寿司と呼ぶようなものかもしれません。

c0185058_1084895.jpg


以上、サンフランシスコ食べ歩き編でした☆

House of Prime Rib のコルケージ料金は、1本$20でした。
カリフォルニア・ワイン、ボトルは充実ですが、グラスはイマイチなので、
大勢で行ってボトルを開けるのが、よろしいようです☆

[PR]
by sfwinediary | 2009-12-01 09:59 | 気になるレストラン
あるオーストラリア人が、カリフォルニアのショップを訪れ、驚いた。
ペンフォールドのグランジが、数本、陳列されているではないか!!!
瞬く間にそのワインは、棚から消えたそうな…。
サンフランシスコのホールフーズ(カリフォルニア通り)での出来事。

ペンフォールド・グランジは、オーストラリアではすごい人気なので、
数本まとまって並んでいる姿なんて、なかなかお目にかかれない光景だそうな。

c0185058_641089.jpg


ある国で人気なワイン。
他国で見つけたら、ごっそり買い込み、自国に持ち帰って販売する。
(もちろんライセンスは無し)
こいうった市場を、"グレイ・マーケット"と呼ぶそうです。

ちなみに、夫の苗字はGray。
そして彼のブログタイトルは、The Gray Market Report
日本語の言葉遊びのような感じのタイトルです。
(え?怪しい響き?笑)

c0185058_6421686.jpg


カリフォルニア・ワイントピアの中に、
ブレイクの葡萄収穫体験記のコーナーがあるのですが、
上の写真は、そのコーナー表紙の“候補”になりながら、
ボツ!になってしまった写真☆

4月にソノマまで写真撮影に行き、車が壊れ、
泣く泣く、AAAの大型トラックに揺られて、帰宅。
翌日、猛暑の中を、ナパでのリベンジ写真撮影に挑戦したことは
前出ですが、その時、クインテッサの葡萄畑で撮った一枚です。

せっかくなので、お披露目させて頂きました☆
[PR]
by sfwinediary | 2009-08-03 06:46 | ワインな本
先日、CIAで行われたワインセミナー、Tasting Wine With The Pros。
4つの地区に分けられたピノとシラーを、それぞれブラインドで試飲して、
どちらがピノで、どちらがシラーかを当てようという、楽しいセミナー。

パネラーは、ワインライターのSara Schneider女史、Gerald Asher氏、Charles Sullivan氏、
ワイン・マーチャントのDarrell Corti 氏、そして進行役はW. Blake Gray。
いずれもワインに造詣が深く、数々のカリフォルニア・ワインの
著書や記事を世に送り出した面々☆

試飲の間中、パネラー達の知識が、おしげもなく披露されました。
(平たく言えば、皆話し始めたら止らない~~~☆)
脱線話が面白いんですよね、セミナーって♪
(学校の授業も、このぐらい面白かったらよかったのになぁ。)

c0185058_15243218.jpg


朝10時に、セミナー開始。集まったのは全員で30人ほど。
それぞれの席に用意されたのは、8つのミステリアス・グラス、
スピット用の紙コップ、水、番号が書かれただけの書き込み用シート。

それぞれグラスのふたを開けて、香りを見てメモ、味を見てメモ。
その後パネラーがあれこれ意見を言って、会場の皆を惑わした(?)後に、
挙手、結果発表という流れ。

c0185058_15184040.jpg


まずは2007年、カーネロスCarnerosのピノとシラー。

香りで、サリバン氏は1番をピノと判断。
でも味を見て2番をピノと変更。
1番は、ピノによくみられるラズベリーの香りを持つので、香りだけだと惑わされそう。
でも口に含むと、1番はヘビーなフルーツ風味、2番はもっと繊細。

聴講者では3人が1番をピノ、残りの私たちは2番をピノと判断。

結果は?
1番:Buena Vista Syrah 2007, Carneros
2番:ZD Pinot Noir 2007, Carneros

c0185058_1519576.jpg
c0185058_15191967.jpg


次のグループは2005年、ソノマコーストSonoma Coastのピノとシラー。

3番をピノと思ったのは、雑誌サンセットのワインコーナーでおなじみの、セーラ1人。
(とっても優しくて、素敵な人柄♪)
彼女がそう思った根拠は、色が3番の方がクリア、
風味が明るいベリー系、スパイス系の風味も感じられる、等々。

彼女以外は皆、4番がピノに挙手。
私は4番にマッシュルームの様な香りがあり、酸味があってライトボディだったのに
対して、3番の方はパワフルなフルーツ風味を感じたのだけれど…。

結果
3番:Peay Estate Syrah “Les Titans” 2005, Sonoma Coast
4番:Sonoma Cutrer Pinot Noir 2005, Sonoma Coast

c0185058_15194623.jpg
c0185058_15202633.jpg


さて、最も意見が分かれたのは3番目のグループ。
2003年、サンタルチア・ハイランドSanta Lucia Highlandsのピノとシラー。

ブレイクを含めて6人のみが、5番をピノと判断。
私も含めて残り全員は、6番がピノに挙手。

5番目のワインは、ポートっぽい甘い香り、
一方で6番目は、酸味が強くて繊細だったので
ピノかな?と思ったのだけれど、結果は…。

5番:Miura Vineyards Pinot Noir “Gary’s Vineyard” 2003, Santa Lucia Highlands
6番:Domaine Alain Voge Cornas “Les Vieilles Vignes” 2003, Rhone Valley

会場の5分の4の人間は、フランスのローヌ産シラーに惑わされてしまいました。
(この日のワインはCIAのソムリエ、トレーシー女史の選択。
コルナスを入れたのは、彼女のお茶目なジョークでした。)

ブレイク曰く「大抵のピノは香りで判断できるけれども、この2つは難しかった。
6番にゲイミーネス(gamey:野生的な風味)があったので、シラーと判断した。」

(横道1)この6番が、「コルナス」と発表された時は、パネラー達からどよめきが。
ここのワインは長期保存に向くとされていますが、
この2003年は、すでにピークを過ぎていたからみたい。

(横道2)2003年といえば、ヨーロッパを熱波が襲った年。
ヨーロッパ産の2003年を買うときは、ご注意です★


c0185058_15213344.jpg


そして最後のカテゴリー。
2001年、ロシアン・リヴァー・ヴァレーRussian River Valleyのピノとシラー。

7番と8番も、難しい~。両方とも繊細な風味。
初めは8番がピノかな?と思ったのだけれども、
辛うじて、7番に醤油風味を感じたので、ピノと判断。
(ゴマの必殺ピノ判断法、醤油風味~♪)

挙手の段階で、全員7番がピノで同意。
(一人だけ間違えて、8番に手を挙げなくてよかった~~☆ 小心者の私)

7番:Dehlinger Estate Pinot Noir 2001, Russian River Valley
8番:Russian Hill Estate Syrah Ëllen’s Block” 2001, Russian River Valley

c0185058_15215287.jpg
c0185058_1522124.jpg


今回、私はピノを見つけることで、自動的に他方をシラーを判断したけれど
これがシラーと他の品種とだったら、どんな結果だったのかな?
難しい~~~☆

一生懸命に神経を集中して、味を見る。
ブラインド・テイスティング、なかなかスリリングな体験で、勉強になります。

ブラインド・テイスティング、香と味で、葡萄の品種、
はたまた産地、ヴィンテージまで当てちゃおうという、この試み。
これって、地道に飲んで、この種類はこんな香りと風味ってメモって
自分なりに体系づけるしかないですよね。
(記憶力に乏しい私には、なかなか困難な道のりです★)

別にワインの試験とか受けるわけではなくても、
ただ漠然と飲むよりは、楽しいかなぁ…と思うのですが。
ワインの遊び方の一つ、如何なものでしょう♪

c0185058_15223454.jpg

CIAのソムリエ、トレーシー女史

(横道3)さて、ここでクイズです。
カリフォルニアは天候に恵まれていますが、
そのため、逆にここで育った葡萄で、美味しいこの品種を造るのは、
まず、無理かも…というワインは何でしょう?

c0185058_15233722.jpg


答え:リースリング
やっぱ、飲むならフランスやオーストリア産♪

c0185058_15291986.jpg


司会役のブレイク、お疲れ様でした~☆

だいぶオタクな内容になってしまったのですが、ブラインド・テイスティング、楽しいです♪
[PR]
by sfwinediary | 2009-05-10 15:15 | ワインなイベント
先日、CIAで行われたワインセミナー。
題して、Tasting Wine With The Pros.
プロと楽しむワインテイスティング♪

パネラーは、ワインライターのSara Schneider女史、Gerald Asher氏、Charles Sullivan氏、
第二回ワインの殿堂入りしたワイン・マーチャントDarrell Corti 氏、
そして進行役はW. Blake Gray。
いずれもワインに造詣が深く、数々のカリフォルニア・ワイン関連の著書や記事を
世に送り出し、ワインについて語り始めたら止まらない面々☆

この日の議題は「近年のピノ・ノアールと、シラーの類似性」。
なんて書くと固いけれど、要はピノ・ノアールとシラーを飲み比べてみよう♪
という、なんとも楽しい試み。

c0185058_413230.jpg

CIAグレイストーン校☆こんな校舎で料理の勉強が出来るなんて素敵ですよね♪

パワフルさが売り物の、カリフォルニア・ワイン。
天候に恵まれているのと、その他さまざまな要因で、
カリフォルニアの葡萄は、熟成しすぎるぐらい、よく熟成します。
そのため、フランスのワインなどに比べて、味がパワフル。

繊細さが売りのピノ・ノアールでさえも、その例外ではなく、
「マジでこれピノ?」って、叫びたくなるような、パワフル・ピノも珍しくはありません。

一方で、変幻自在のシラー。
育つ環境によって、赤フルーツ、黒フルーツ等、様々な風味を醸し出します。

c0185058_4155944.jpg


この日、用意されたのは8種類のワイン。

2007年、カーネロス(Carneros)のピノとシラー。
2005年、ソノマコースト(Sonoma Coast)のピノとシラー。
2003年、サンタルチア・ハイランド(Santa Lucia Highlands)のピノとシラー。
2001年、ロシアン・リヴァー・ヴァレー(Russian River Valley)のピノとシラー。

今回選ばれた4つの地域は、いずれも涼しく、美味しいピノの産地として有名。

昼間、お陽さまの下ですくすくと育つ葡萄。
これらの地域では、朝夕になると霧が発生して気温が下がるため、
葡萄にストレスがかかって、
結果、酸味のある、バランスのとれた葡萄に育ちます。

c0185058_4303696.jpg


ピノ・ノアールは、エレガントな葡萄。
美味しいピノは涼しい場所、主にカリフォルニアの海岸地域で育ちます。
でも、近年カリフォルニアでは、ピノの方向性が変化しつつあって、
どうも、パワフルな方へと進んでいる模様。
(アメリカンな消費者の舌に合わせた結果でしょうか?)
ピノの繊細さを好む人間としては、あまりありがたくない傾向です。

一方、逞しいシラー葡萄は、海岸地域でも、内陸部でも育ちます。
育つ場所によって、様々な表情を見せてくれる、楽しい品種ですが、
中でもクール・クライメット・シラーとして育った葡萄たちは
思わぬエレガントさを見せてくれます。

さて、飲み比べた結果は?
詳細は次回に~☆

c0185058_4192921.jpg

[PR]
by sfwinediary | 2009-05-09 04:10 | ワインなイベント