カリフォルニア・ワインのブログ。 夫は米国人ワインライター。その影響でカリフォルニア・ワインに囲まれた生活をしています。SFから、ユニークなワイン情報をお届けします♪  ゴマ(石川真美)


by sfwinediary
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先日ポルトガルを訪問したブレイク、葡萄を足踏みクラッシュしてきたそうです。

足踏みクラッシュされた葡萄からは、大抵の場合、高価なワインが造られます。
よく言われる理由の一つは、足の裏は繊細なので、枝や種などを破壊することなく、
果実だけを上手に破砕して、果汁を取り出す事が出来るから…。
(他にも理由があるのかもしれませんが、ウラが取れていません。)

昔ながらの製法で造られたワイン、豊かなテロワールを実感できそうですよね。

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で、その反極に位置するのが、巨大な葡萄果実クラッシュ・マシーン。

ワイン・ビジネス・インサイダーの記事によると、
この度、ローダイ・ヴィントナーズ(Lodi Vintners) に出現したのは、
イタリアDella Toffola Group社製の機械( thermal flash unit)。
このタイプの機械の導入は、アメリカでは2台目。

理解が正しければ、真空チェンバーの中に葡萄が入れられると、
葡萄の皮と接触した水分が、直ちに蒸発。
真空により、葡萄の皮に含まれている液胞の爆発・蒸発が起こり、
赤葡萄の色素が、瞬時にして抽出されます。
この過程で、ピラジンが水分と共に取り除かれ、故に、青臭い風味が減少します。
水分が減った分、糖分の比率は増え、結果、アルコール度は少々高くなります。

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a thermal flash unit for crushing grapes
一時間に30トンの葡萄を処理できるそうです☆


ブレイク曰く、「熟した果実 + 真空機械 + 熱 + 砂糖 = ジャム」。
この機械が成すところは、
熟していない葡萄の、ベルペッパーのような青臭さを取り除く事。

現在、この機械が導入されたローダイ(Lodi)は、
“カリフォルニア”アペレシオンの、安価な価格帯の赤ワインが造られているものの、
葡萄の質は、ハイエンドのワインには、今一歩…といった地域。
あちこちから集められた、熟成度まちまちの葡萄達を、一時に大量破砕して、
大量生産ワイン用の葡萄ジュースが搾られるのは結構な事です。

でも、この機械の導入で、青臭さが抜けて、熟成、凝縮した風味に変身した、
オクタン(octane)の多い、スムースな舌触りの赤ワインが造られたらどうなるのでしょうか?
(某氏が好きなタイプで、高得点を期待できる、あの風味です)

葡萄本来の味が醸し出されたワインではなく、
人工的に造られた、ジャムのようなこってり味の赤ワインが、
高額で売りに出されたら…
あなたはそのボトルに大枚を払いますか?

ブレイクの記事はこちらからどうぞ♪
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もともとは、ボルドーのように、天候不順から葡萄が熟成しない年もあるような地域の
救済策として開発されたという、この機械。
現在、ヨーロッパ、オーストラリア、南アメリカなどで、60台程使われているとの事。

でも、天候不順による葡萄の熟成の心配が、殆ど無いカリフォルニア。
フランスで言う“不作”に当たる年は、めったにありません。
それでなくても、熟成し過ぎの、ビッグでボールド(bold)過ぎる風味が多いのに、
こんな機械まで登場したら…。

ポルトガルのように、足踏みクラッシュを…なんて、
アメリカでは望みませんが、(人件費が高そう…☆)
この先、人工的な味造りはどこまで進んでいくのでしょうか。

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もうひとつ、とっても人工的なワイン醸造のお話を…。

先日、ダン・バーガー氏がランチの席で語っていたのは、びっくりなお話。
あるハイエンドのワイナリーでは、ワインを醸造する過程で、
アルコール成分を一旦取り出して、樽で熟成させ、
その後、再び適度なアルコール成分をワインに戻すそうです。

1パーセント以下のアルコール分の差が、大きな味の違いとなって現れますが、
アルコール分を足したり引いたり…。
ハイテク・ワイン造り、どこまで行くのか目が離せません。

あくまでも、これはカリフォルニアのごく一部分のワイナリーの話。
私的な認識では、機械による味を整えられたワイン造りの本家は、
やぱりオーストラリアでしょう。
消費者が求めれば、それがトレンド。
この先、どのようなワインが主流を行くのでしょうか。

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個人的には、無農薬栽培で育てられた葡萄から、
アルコール分や青味成分を、足したり引いたりしないで造られた、
低アルコールの、繊細な風味のワインが増えると嬉しいのですが…☆

はずれワインに出会ったら?
次への期待が膨らみますよね。

…そっか、だからワイン・漫画の設定って、幻の1本を探す旅なのかな。
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by sfwinediary | 2010-11-08 07:58 | ワインの雑学
先日(すみません最近ブログをさぼっていたので、かなり先日の話ですが…)、
スペイン&ポルトガルの旅から戻ったブレイク。
帰りに、アイスランドの噴火の影響で、ポルトガルの空港が閉鎖されて足止めを食らい、
飛行機会社の変更と、機体のトラブルで、ヨレヨレになり
漸く帰宅したのは、真夜中の3時過ぎ…
というハードな空の旅だったようです。

でも、マディラの視察旅行自体はとっても面白かったようなので、
行った甲斐があったというものです。

持ち帰ったお土産は、ポルトガル、マディラ地方のワイン☆
Blandy’s 15 Year Old Malmsey Rich Madeira
Madeira from Portugal


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ポートほど甘くはないものの、リッチで複雑な味のワイン。
驚くほど酸味に富み、糖度とアルコール度が高いので、
開栓してから2年ぐらいは余裕で楽しめます。
恐らくそれ以上、場合によっては5年とか、風味が楽しめると思います

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ブレイクが訪れたワイナリーでは、
今回、一番古いのものでは1834年物を試飲したそうです。
176年前のワイン!!!
保存がきくし、栓を開けてもかなりの時間、品質が変わらないので
70年~80年代のボトルを、様々に試飲できて、かなりご満悦の様子。

酸味があり、甘口なので、食後のデザートワインとして最高。
マディラだけでも楽しめるのはもちろんの事、
いやいや、デザートも食べたい!という方も、
デザートもマディラも、両者とも堪能できるワインとして、お勧めです。

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ポルトガルに行く機会はないけれど、フロリダのタンパになら行くかも…
という方は、是非、ステーキハウスのバーンズに足を運んでみてください。

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2階のバー&デザートルームでは、100年近い昔のマディラ酒が楽しめます。
バーのメニューは43ページの厚さ!
事前に予習していくのも悪くないかも。
アメリカでも有数のワイン・メニューであります。

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フロリダの白いビーチ♪
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by sfwinediary | 2010-06-16 08:13 | Red WIne