カリフォルニア・ワインのブログ。 夫は米国人ワインライター。その影響でカリフォルニア・ワインに囲まれた生活をしています。SFから、ユニークなワイン情報をお届けします♪  ゴマ(石川真美)


by sfwinediary
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今年創立154周年を迎えたグンラック・ブンシュ(Gundlach Bundschu)は、
カリフォルニアで2番目に古いワイナリー。
未だにファミリービジネスの形態を保つ数少ないワイナリーの一つです。

彼らがお披露目したプロモビデオ「或るメルローの歴史」が面白いのでご覧ください。

人気のカベルネの傍らで、それでも必死に頑張っている健気なメルロー。
「そうそう、メルローってこんな感じだよね」って、笑える事間違いなしです☆

A Brief History of Merlot




<物語> 英語の字幕がイマイチ読み切れなかった方に解説

その昔、葡萄5兄弟が、ボルドーからカリフォルニアの地にやってきました。

大兄貴のカベルネ・ソーヴィニョン、片腕役のスムースな弟メルロー、
芸術家肌のカベルネ・フラン、縁の下の力持ちプチ・ヴェルド、
やがては自分探しの為に南アフリカに旅立つ小さな弟マルベック。

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70年代になると、カベルネ・ソーヴィニョンとメルロー兄弟は、
カリフォルニアのパイオニア的葡萄として、脚光を浴びるようになります。
でも皆の注目を集めるのは、もっぱら大兄貴のカベルネ・ソーヴィニョン。
メルローはどうしても兄貴の背中に隠れがちでした。

そんな中、80年代になるとメルローは独立を果たします。
そして徐々に自力でスターへの道を歩き始めます。

90年グランジ時代、遂にメルローは、兄貴を抜いて一躍大人気者になります。

しかし、人気ゆえにカリフォルニア中で栽培された結果、
メルローは次第にソフトで締りの無い味になってしまいます。

そこへ追い打ちをかけるように登場したのは、映画『サイドウェイ』。
川岸で日陰暮らしを強いられていた、いとこのピノノアールは、
一夜にしてマスコミの寵児。
片や、太りまくったメルローは皆の嘲笑の的に…。

けれども、メルローは彼のMojo(底力)を失くしてはいませんでした。

一旦は故郷を離れたメルローですが、再び在るべき場所に戻り、日々鍛錬した結果、
見事にパワー、バランス、集中力を取り戻したのです。
メルローが一番幸せな場所、彼を理解してくれる人々に囲まれて、
メルローは再び前進し始めました。
それが、グンラック・ブンシュのメルローです。

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…という、プロモーション・ビデオ。
本当に美味しいメルローは、スムースで、幅広い料理に合う万能選手。
カリフォルニアのメルローには、是非、益々精進して美味しくなってほしいものです。

ちなみに、演じていたのはブンシュ・ファミリー。
カベルネ・ソーヴィニョン役は葡萄栽培ディレクターのジム・ブンシュ氏、
メルロー役は社長のジェフ・グンラック・ブンシュ氏。
芸術家肌のカベルネ・フラン役はワインメーカーのキース・エマーソン氏、等々。
楽しさ倍増です☆

昔のブンシュ記事はこちらをどうぞ☆
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by sfwinediary | 2012-03-15 07:18 | ワインなお話
前2回にわたって、私が見たワイントレイン体験記を書きましたが、
今日は、ブレイクの目から見たワイントレイン評をUPしました。

欧米各地のワイン産地を旅しているワイン・ライターは、ワイントレインをどう見たのか?
英文オリジナルは、こちらからどうぞ♪


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Riding the Napa Valley Wine Train   -by W. Blake Gray-

最近、自分が、ドン・リックルズ(皮肉とユーモアで有名なコメディアン)の
ワイン・ライター版になって来たような気がする。
持ち芸は、高価なレストランでの夕食会に招かれて、それを揶揄する…というギャグ。

スワンソン・ヴィンヤーズから、ナパバレー・ワイントレインの旅に招かれた時、
実は、面白おかしい記事を予感した。ワインメーカーであるクリス・フェルプス氏との、
動くランチの値段が$154だと聞いた時は、特に。

しかし、一つしか芸を持たない自分は、ここで問題に直面することになった。

結果、とても楽しかったのだ。

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ワイントレインでは、地元で採れた旬の食材が饗され、
テイスティング・バーには、他ではあまり見ない、宝石ボトルが並ぶ。
駅のワインショップは、なかなかのセレクションで、少量生産のワインが豊富。
そして、エグゼクティブ・シェフのケリー・マクドナルド氏は、
鋭いユーモアのセンスと、素晴らしいバランス感覚の持ち主ときている。
(揺れる列車内の小さなキッチンで、火を扱う仕事だから、バランスは大切だ。)

この日、僕が列車に乗る事を、ワイントレイン側は知らなかった。
なので、メディア用に用意された特別行事は、何も無し。
でもそれ故に、ワイントレインは普通に乗って、とても楽しいのだと実感した次第。

僕が誰か知ると、ワイン・ディレクターのライアン・グラハム氏の広報活動が始まった、
フェルプス氏がメルローについて熱く語る横で、
「そろそろ車内見学に行きましょうか」…といった具合に。
まぁ、3時間半もあったので、双方から色々な話をたっぷり伺えた。

それでは、ここからが、クリス・フェルプス氏とのワイントレイン体験記です。
なるべく皮肉にならないように、一つ芸から脱して見せるからね。
発車オーライ!

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10:45a.m. 駅構内での待合室では、2種類のワインが配られた。
$12のピノ・グリージオと、$10の赤ブレンド。まぁまぁの味。
スピットバケッツは見当たらなかったけれど、誰も必要としないみたいだし、
なによりも、運転しないでワインを楽しめるのが、ワイントレインの魅力だ。

さて、この列車、移動用ではない。
ナパ駅からセント・ヘレナまで北上して、再び同じ線路を戻ってくる。
その間、昼食や夕食が楽しめる。
色々なコースがあり、ワイナリー訪問を加えたり出来るのだけれども、
必要性についてはどうだろうか。
ワイントレインは決して安くないし、車窓からのヴィンヤード風景は美しい。
なので、僕が思うに、下車する必要は無いんじゃないかな?

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この日、金曜の朝の乗客は、多民族、多国籍で、年齢も様々だった。
日本のビデオゲーム会社の慰安旅行グループもいたし、普段はビール派という人々もいた。
いわゆるワインオタクといった面々ではないけれど、
中には、思った以上にワインに詳しい人達もいる。

フェルプス氏は、スワンソンが小規模ファミリーの経営するワイナリーであり、
(スワンソン家がフローズン・ディナーで財をなした事には触れなかった)
2010年のナパの気候は、ボルドーを彷彿とさせる年で、
糖分が低く、かつ熟成した葡萄の収穫が期待できる事、
自身もワインの出来を心待ちにしている事を、集まった人々に語った。

続けて、ナパでは珍しく、スワンソンはピノ・グリージオとメルローに力を入れており、
「皆さんメルローがお好きでしょう?だから今日集まったんですよね」
と問いかけたところ、若いゲーム・プログラマーが大声で横やりを入れた、
「誰もメルローなんて、好きじゃないよ。」

フェルプス氏が続けて、カベルネも造っている事を告げると、
「イエーイ、カベルネ。」と、青年。

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その後、今度はグラハム氏が、列車について語ってくれたのだが、
残念ながら僕は列車オタクではないので、ここでは詳細は省く。
なんでも、レールが敷かれたのは1850年代。
プルマン式の車両は、第一次大戦当時のものだとかで、とても優美だ。
なぜ週に7日、昼夜走れないのかと言うと、メンテナンスに時間を要するから。
氏によると、王侯の未亡人のように扱わなければならないのだそうである。

11a.m. いよいよ乗車開始。
これが結構時間がかかる。車両毎に乗りこむのだが、飛行機と同じような感じだ。
コースによって、食事時間が違い、ツアー内容が違い、乗車・下車の場所も違う。
もしもコンチネンタル航空だったら、とてもじゃないが、手に負えない複雑さだろう。

ワイントレインで潤滑な運営がなされているのは、グラハム氏によると、
職員を大切にする会社の方針によるところが大きいそうだ。
我々の車両のキャプテンは21年、他のスタッフは14年と半年、勤務しているという。
確かに、揺れる列車で、スープを運ぶのは至難の業。
熟練した職員を確保するのは、大切だよね。

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11:30a.m. 我々の昼食、開始。
コースによっては、前菜とメイン料理を、別々の車両で楽しむようだが、
我々はフェルプス氏と相伴したので、ずっと同じ席で食事をした。

前菜のマグロのポッケは、ピノ・グリージオと相性抜群。
1月ほど前に、ワインのリストを通知されたというシェフ・マクドナルド氏、曰く、
「ピノ・グリージオは、とても率直なワインだったので、野性味あふれる前菜にした。
ワインがワイルドで賑やかな場合は、もう少し濃厚に、例えばビーフとかを選ぶね。」

2品目は、この日のハイライトで、絶品のコーンスープ。
シェフは何やら複雑な手法で、まずコーン粒を、その後に芯の部分もミルクに漬けて、
コーンの味を最大限に引き出したのだそうだ。
あまりにも夢中になって食べていたので、肝心の秘訣を聞き逃してしまった。

ペアリングのシャルドネは、300ケースだけの生産で、ワイナリーでのみ入手可能。
レモンのフルーツ風味で、バランスのとれた、とても良いシャルドネだ。

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フェルプス氏は、2003年スワンソンに来る前は、白ワインを造った事が無かったという。
彼はCA州のメルローのスペシャリストの一人で、シャトー・ペトリュスで修業し、
Dominus、Caymusでワインメーカーを務めたが、いずれも赤ワインに専念していた。

「簡単だと思ったんだ。でもとても微妙な事柄が多くて、習得に2年ほど掛かったよ。」
と、フェルプス氏。
確かに、僕は数年に渡って彼のピノ・グリージオを飲んでいるけれども、進化している。
もしも貴方がここ何年か御無沙汰だったら、再度試してみると違いがわかるだろう。

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廊下ぐらいの幅しかない、狭い、そして危険物に満ちたキッチンで、
レアのフィレ肉を用意するのは、至難の技に見える。
過日、ワイントレインで、トップ・シェフのTV番組を収録したそうだが、
(脱落形式で勝者を決めるタイプの、料理人対決番組)
ここで料理できたら、何処でだって大丈夫に違いない。

食事の間に、列車はナパ市の工業地帯を抜け、いつしか29号線沿いを走っていた。
地上3mぐらいの高さから見下ろす風景は、なかなか乙だ。
フェルプス氏によると、美しく見える赤い葉は、ウィルスに感染しているのだそう。
スワンソンの葡萄園を抜ける時、過去何度か同僚達が、赤面もののプラカードを
抱えて出迎えたそうだが、今回はいなかったので、氏はホッとした様子だった。

2006年のスワンソンのメルローは、とても素晴らしかった。
バランスがとれ、果実風味に富み、肉料理に実によく合う。

グラスを干した後で、車内探検に向かった。
途中、メルロー嫌いの青年に再会したので、フェルプス氏は、彼に味見用の
グラス・ワインを提供するべく、ずっと遠方の席までわざわざ取りに戻っていった。

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その間、我々はテイスティング・バーをチェック。
ここでは、$10で4種類のワインが飲める。
Buehler White Zinfandelで満足する方もいるのだろうが、見る人間が見れば、
ハイディ・バレット女史の2009 La Sirena Moscato Real、
Morgan Twain-Peterson's Bedrock Stellwagon Vineyard Zinfandel、
2004 Pahlmeyer Chardonnayなど、金塊がいくつも見つかるだろう。

列車の最後部デッキは、僕のお気に入りだ。
29号線沿いを行く車と手を振り交わしたり、記念写真撮影も欠かせない。
しかしながら、最後部車両のシルベラード($49.50)は、オープンエアなので、
ナパの、夏に暑く、冬に寒い天気では、あまりお勧めしない。

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さて、最後に、メルローを持ち帰ったフェルプス氏、
例のプログラマー青年にグラスを渡し、我々は、彼が試飲するのをじっと見守った。

ハッピーエンドかって?
Nope(否)。

感想は「酸っぱすぎ」だって。
青年の友人が「僕はメルロー好きだから」といって、残りを楽しんだ。

列車は南下中。
お後がよろしいようで…。

以上、ブレイクのナパバレー・ワイントレイン記でした。
オリジナルは、こちらからどうぞ♪

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by sfwinediary | 2010-10-07 12:19 | 旅行記
78歳のカールじいさんと、8歳の少年ラッセルの
奇想天外な冒険を描いた映画UP
邦題:カールじいさんの空飛ぶ家を、観てきました。

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カールじいさんの空飛ぶ家

とってもよかった~☆
まず映画の導入部で、思わずホロ…。
(最近涙もろいのかな、でも感動したのですもの☆)
そして面白い話の展開に、ハラハラドキドキ。
鳥キャラや、犬キャラが加わっての、大冒険でした。

主人公がおじいちゃんなので、おとなが楽しめる映画。
パートナーを大切にしなければ…と、あらためて思いなおした
ロマンチックな映画でもありました。

ピクサーはベイエリアに拠点を置く会社。
映画の冒頭に登場する、開発される街の風景は
オークランドの街がモデル。
そして、この空飛ぶ家のモデルも、オークランドにある実際の家だとか。

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劇中に登場する、アイスクリームショップ、フェントンズFenton’sは、
オークランドにある、有名なアイスクリームショップ。
昔ながらのスタイルの、パフェやサンデーなどが子供に人気です。
制作スタッフのお気に入りで、映画の製作中にしばしば通ったところから
登場することになったそうです☆

UPは、是非、大スクリーンで楽しみたい映画。
3Dで観るか否は、両意見あるようですが、
背景の壮大さが3Dによって際立っていたので、
私は3Dでみて良かったなと思いました。

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帰宅してからBlakeが開けたのは
ダックホーンのメルロー2006
2006 Duckhorn Vineyards
Napa Valley Merlot Estate Grown


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とっても美味しくて“飲みやすい”ワイン。
劇中で、シャンパンを開けるシーンがあるのですが、
とっても笑えました☆
お楽しみに♪
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by sfwinediary | 2009-06-14 14:30 | 映画

年の瀬 Sebastiani

クリスマスも終わり、いよいよ年の瀬となりました。
皆様、いかがお過ごしですか?
私めは、このところ風邪を引き込んでしまい、クリスマスを祝う気力もなく
布団の中で、ただひたすら寝込んでおりました。

かわいそうだったのは、夫のブレイク。
ホンジュラスからハードな旅を終え、アメリカに着いたものの、各地の悪天候のため、
乗り継ぎのダラスで、遅れた飛行機を待つこと5時間余り。
ようやく真夜中過ぎに帰ってきた我が家で待っていたのは、
風邪菌に満ちた部屋と、トナカイのルードフのように赤い鼻をして
引っ切り無しに咳き込むパートナー。

以来1週間余り。
今のところ、私の風邪菌に負けることなく、
クリスマスの食料を買い込み、クリスマス料理を作り、
はちみつ入り紅茶などを作って、せっせと看病してくれています。
ありがたや…。

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初めの計画では、実家の引っ越しに伴って、今回私が日本から持ち帰ってきた
とっておきフレンチ・ワインをクリスマスに開ける予定だったのですが、、、
断念。
代わりにBlakeが一人で開けて、一人で飲んでいたのは
2003 Sebastiani Alexander Valley Merlot 御供はポーク
2001 Archery Summit Oregon Pinot Noir 御供は鹿肉
でございました。

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さて、長い歴史を持つファミリー・ワイナリーのセバスチャーニですが、
ついに買収されてしまいました。
イタリア系移民である創始者のサミュエル・セバスチャーニ氏が、
石運びで懸命にためたお金で1904年に設立して以来、
カリフォルニアを代表するファミリー・ワイナリーとして頑張ってきたのですが
先日、サンタバーバラのフォリー・ワイン・グループの傘下に収まることになりました。

最近このように、名を馳せた小さなワイナリーが、次々と大手に買収されていますね。

でも、幸いなことに、今回のケースでは、
これまで常に安価で美味しいワインを送り出してきた、ワインメーカーの
Mark Lyon(マークライアン)氏が、引き続きその地位に残るようですし、
フォリーもファイン・ワインを目指しているので、
そう急激に質が落ちるとは考えにくいと思われます。

今のうちにセバスチャーニを買い込んでおいて、
来年のものと味を比べてみるのも、一興かもしれません♪

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by sfwinediary | 2008-12-29 10:46 | 日記