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カリフォルニア・ワインのブログ。 夫は米国人ワインライター。その影響でカリフォルニア・ワインに囲まれた生活をしています。SFから、ユニークなワイン情報をお届けします♪  ゴマ(石川真美)


by sfwinediary
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クリスチャン・ブラザーズの、とっておきカベルネ

CIA (The Culinary Institute of America) ホール・オブ・フェイムの部屋に
またひとつ、新たな顔が加わりました。

先週末、とあるイベントに招かれて訪れたのは、セントヘレナのCIA。
カリフォルニア・ワインの歴史のためにと、
ロサンゼルスのデビッド&ジュディご夫妻が寄付した
歴史的なワインボトル、その数150本以上。
そのワインをおさめた展示ケースの、杮(こけら)落としが開かれたのでした。

クリスチャン・ブラザーズの、とっておきカベルネ_c0185058_11433499.jpg


集まったのは、ナパの著名なワインメーカーやオーナー、50人ほど。
シュラムズバーグのロゼで乾杯、挨拶の後、披露された展示を楽しみました。
さすがに150本を一斉展示はできないので、
常時40本ほどが、皆様の目に触れることになります。

クリスチャン・ブラザーズの、とっておきカベルネ_c0185058_11443994.jpg


どれもこれも垂涎もののワイン。

除幕式の後は、内輪の9人でディナー。
私もBlakeのパートナーということで、ちゃっかりと同席☆
白1本、赤5本、そして最後の締めはポートと、ワイン尽くしの夕食でした。

クリスチャン・ブラザーズの、とっておきカベルネ_c0185058_11451871.jpg


面白かったのは、クリスチャン・ブラザーズの古~いカベルネ。
CIAの建物グレイストーンは、クリスチャン・ブラザーズ・ワイナリーが、
かつて実際にワインを造っていた所。
このワインを堪能するのに、これ以上は望めない舞台設定です。

ワインはノン・ビンテージで、1967年にボトリングされたもの。
クリスチャン・ブラザーズではマルチブレンドのワインがよく作られていましたが、
ボトルの裏にはヒルサイド・ビンヤードと表記されているので、
高品質であることが推測されます。
(現在のSingle-vineyard hillside Napa Valleyは、大抵$150以上の
値段が付いているので、推して知るべし)


味は、40年余を経ているとは思えないほど、しっかりしたもの。
ボルドーのワインかしら?と思わせる、
レザーとオレンジ・ピール、フルーツの風味でした。

Christian Brothers Cabernet Sauvignon NV

クリスチャン・ブラザーズの、とっておきカベルネ_c0185058_11454723.jpg


さて、何が面白かったのかというと、このボトルの発見劇。
この夜ワインを選んでくださったのは、CIAのソムリエ女史なのですが
彼女の口から出たのは、
「これ、K&Lで買ったんですよ♪」とのセリフ。
それもたったの$15で!!!

思わずK&Lに走ろうとした我々でしたが、時すでに遅し。
残りのボトル、すべて彼女がお買い上げになったそうです。

でも、これを聞いて、K&Lに果たしてどんな宝物が眠っているか
知りたくなったのは、私たちだけではないはず☆

この夜の様子はBlakeのブログにも紹介されているので
英語の勉強がてら、覗いてみてくださいませ。


クリスチャン・ブラザーズの、とっておきカベルネ_c0185058_11461411.jpg


さて来月、CIAにて「第3回ワインの殿堂 授賞式」が開かれます。
3月13日(金)の朝10時からは、Blakeのレクチャーで
ワインテイスティングが模様されます。

そして夕方6時からは、殿堂に輝いたカリフォルニア・ワインの貢献者が
一堂に会しての、授与式。
詳しくはこちらをどうぞ♪ Third Annual Vintners Hall of Fame
参加される方、私達を見かけたら、ぜひお声をかけてくださいませ☆
by sfwinediary | 2009-02-25 11:37 | ワインなイベント