ワインセミナー ピノとシラー飲み比べ
2009年 05月 09日
題して、Tasting Wine With The Pros.
プロと楽しむワインテイスティング♪
パネラーは、ワインライターのSara Schneider女史、Gerald Asher氏、Charles Sullivan氏、
第二回ワインの殿堂入りしたワイン・マーチャントDarrell Corti 氏、
そして進行役はW. Blake Gray。
いずれもワインに造詣が深く、数々のカリフォルニア・ワイン関連の著書や記事を
世に送り出し、ワインについて語り始めたら止まらない面々☆
この日の議題は「近年のピノ・ノアールと、シラーの類似性」。
なんて書くと固いけれど、要はピノ・ノアールとシラーを飲み比べてみよう♪
という、なんとも楽しい試み。
CIAグレイストーン校☆こんな校舎で料理の勉強が出来るなんて素敵ですよね♪
パワフルさが売り物の、カリフォルニア・ワイン。
天候に恵まれているのと、その他さまざまな要因で、
カリフォルニアの葡萄は、熟成しすぎるぐらい、よく熟成します。
そのため、フランスのワインなどに比べて、味がパワフル。
繊細さが売りのピノ・ノアールでさえも、その例外ではなく、
「マジでこれピノ?」って、叫びたくなるような、パワフル・ピノも珍しくはありません。
一方で、変幻自在のシラー。
育つ環境によって、赤フルーツ、黒フルーツ等、様々な風味を醸し出します。
この日、用意されたのは8種類のワイン。
2007年、カーネロス(Carneros)のピノとシラー。
2005年、ソノマコースト(Sonoma Coast)のピノとシラー。
2003年、サンタルチア・ハイランド(Santa Lucia Highlands)のピノとシラー。
2001年、ロシアン・リヴァー・ヴァレー(Russian River Valley)のピノとシラー。
今回選ばれた4つの地域は、いずれも涼しく、美味しいピノの産地として有名。
昼間、お陽さまの下ですくすくと育つ葡萄。
これらの地域では、朝夕になると霧が発生して気温が下がるため、
葡萄にストレスがかかって、
結果、酸味のある、バランスのとれた葡萄に育ちます。
ピノ・ノアールは、エレガントな葡萄。
美味しいピノは涼しい場所、主にカリフォルニアの海岸地域で育ちます。
でも、近年カリフォルニアでは、ピノの方向性が変化しつつあって、
どうも、パワフルな方へと進んでいる模様。
(アメリカンな消費者の舌に合わせた結果でしょうか?)
ピノの繊細さを好む人間としては、あまりありがたくない傾向です。
一方、逞しいシラー葡萄は、海岸地域でも、内陸部でも育ちます。
育つ場所によって、様々な表情を見せてくれる、楽しい品種ですが、
中でもクール・クライメット・シラーとして育った葡萄たちは
思わぬエレガントさを見せてくれます。
さて、飲み比べた結果は?
詳細は次回に~☆