ナパの果樹園 Dollarhide Ranch訪問記
2009年 07月 30日
ここで採れた葡萄は高額で売れるので、
他の果樹を見ることは、稀(まれ)です。
そんな中、先日訪れたダラーハイド・ランチ(Dollarhide Ranch)は、
ソーヴィニョン・ブランや、カベルネ葡萄畑のほかに、
桃、ネクタリン、サクランボ、林檎などの果樹園が広がり、
牛やヤギも飼われている、ユニークな農園。
ナパ郡の東の端に位置するポープ・ヴァレー(Pope Valley)に
1500エーカーを占める、この農園の持ち主は、
サン・スペリー・ヴィンヤーズ&ワイナリー(St. Supery Vineyards and Winery)。
ナパのメジャーなワイナリーの中でも、ソーヴィニョン・ブランで有名です。
一般的に、美味しいSBが出来る土地というと、
ニュージーランドのような、涼しい気候を思い浮かべます。
でも、この日訪れたダラーハイド農園では、日中の気温F104(摂氏38度程)!
この気温で、どうして美味しいSB葡萄が育つの?と思ったら、
夜に、気温がグ~っと下がるそうです。
気温が下がることにより、葡萄の酸味が保たれ、
同時に、日中のピーカン天気が、葡萄を充分に熟成させて、
豊かなフルーツ風味をもたらします。
美味しいカリフォルニア風、ソーヴィニョン・ブランの出来上がりというわけ。
なるほど~、納得☆
この日は、ワイン記者が招待されての、農園ツアーだったのですが、
お昼に供されたのは、この農園の葡萄でつくられた
ソーヴィニョン・ブランと、カベルネ・ソーヴィニョン♪
2008 St. Supery
Dollarhide Napa Valley Sauvignon Branc ($38)
汗ダクになりながら果樹園を見て回った後に、
涼しい木陰で、ヴィンヤードを見渡しながらのピクニック。
冷えたSBは、さわやかに喉をうるおしてくれたのでした。
(カベルネは、暑すぎて、手が伸びませんでした☆)
ダラーハイド農園でとれた、果樹は、見た目は悪いけれど
味は天下一品。
葡萄に適したナパの土壌は、ストーンフルーツにも最適です。
これら、果実本来の味を持つ、60種類以上の桃やネクタリン達は、
ベイエリアの一流シェフ、トマス・ケラー、
アリス・ウォーター、シンディ・パウルシンといった
面々のレストランに、売られて行くそうです。
朝一番、もぎたてのフルーツが、ランチや夕食のお皿を飾る。
新鮮な素材に勝る美味は、ありません☆
ここでは、3年前から養蜂も行われていて、丘の上にハチの巣箱があります。
ハチたちの活動は、葡萄には関係ないのですが、
ストーンフルーツ(種のある果実)の受粉に、大活躍。
市販されているので、ダラーハイド・ランチと銘打った
蜂蜜を見かけたら、お土産にどうぞ☆
テロワールを反映してでしょうか、ちょっぴりマスカット風味でした♪
ブレイクの英語バージョン訪問記は、こちらからどうぞ♪