ワインとデキャンティングの関係 その1
2009年 08月 21日
鋭い質問をいただきました。
Shina_poohさんの、ベイエリア情報満載お役立ちブログはこちら♪
そこで奮起一転、長くてついつい訳すのを先延ばしにしていた(笑)、
LAタイムスに掲載されたブレイクの記事を訳しました☆
ワインに空気を触れさせるのは、何故?
どうしてデキャンティングが必要なの?
という、疑問にお答えする記事です♪

Wine decanting: Give wines some air ~ by W. Blake Gray
ワインで最も多く語られながら、誤解されているエレメント、
“エアー (Air/空気)”。
「このワインは、Breatheが必要」と言ったら、それは、開栓して2,3分待ち、
魅惑的な“匂い”を放出させることが必要…という意味。
実際に、ほとんどのワインが、この少々のガス抜きを必要とします。
(Breathe = 空気を吐きだす、香りを発散させる)
理由はもちろん、ワインの香りを最高の状態で楽しむため。
「人々は、このワインは閉じている(closed)という表現を使います。
閉じた蕾からは、薔薇の魅惑的な香りが感じられません。ワインも同じ。
ワインという花が、香り開いて、あなたに話しかけてくれる方がいいでしょう?」
と話すのは、バレンチノ・レストラン・グループのオーナー、Selvaggio氏。

まぁ詩的表現は横に置いておくとして、“閉じている”というのは、
比喩的表現であり、研究者には何の意味もなしません。
「感覚テストにおいて、Closedというのは、実質的な意味は持ちません。」
と語るのはUC DavisのWaterhouse氏。
彼によると、ワインの香りに何かが欠けていると思うのは、誤った診断。
実際には、ワインは香りを秘めているのではなく、
逆に、余分な何かを放出しているのです。
その正体は、硫黄成分。
硫黄成分の香りは、ほんの少しでも、とてもパワフル。
あなたがワインに望む新鮮なフルーツの香りを、覆い隠してしまうのに、充分な力を持っています。

硫黄成分は、葡萄がワインとなる過程で、葡萄とイースト両者から自然に生じます。
この硫黄成分は、メルカプタンと呼ばれる合成物を形成しますが、それらは、
個々のワインボトルにより、違った、そして予測不可能な形になります。
空気にさらされた時、ワインは、“不愉快でないもの”へと、その姿を整え直されます。
その作業には2,3分を要し、その過程は“ワインに呼吸させる”と呼ばれています。
実は、この要素の再構築の際に、液体の中で起こっているのは、
逆巻く海の波浪…と形容したいほどの、すさまじい変化なのです。
「私は、ワインを100個の要素が積み重なった、段と考えます。
空気に触れた時、それらの段々は、酸素を自分で取り込むか、
他者に渡す、といった作業を開始します。
そのプロセスが終了したとき、ワインはようやく飲まれる準備ができたと言えるのです。」
と語るのはCal State FresnoのFugelsang準教授。

たとえ腐ったキャベツやアスパラガス、または燃えたゴムといった
イヤな匂いを感じなかったとしても、
あなたがワインを楽しみたい時、硫黄化合物は、密かにその行く手を阻んでいます。
「硫黄化合物は、覆い隠しの名人で、あらゆるワインの利点を
隠してしまうことができます。」と、Fugelsang準教授。
では、ワインの香り良くし、味を良くするために、
私たちは何をしたらいいのでしょうか?
以上、LAタイムスに掲載された、ブレイクの記事の和訳(前半)でした。
たとえイヤな匂いがしなくても、このワイン香りに欠けている?と思ったら、
それは硫黄化合物の仕業かも☆
ワインが造られる上で、必要な要素とはいえ、飲むときにはちょっとお邪魔。
では、ワインの華である香り100%を楽しむために、私たちに出来る事は???
長いので、2回に分けてUPしますので、続きは次回に。
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