カリフォルニア・ワインのブログ。 夫は米国人ワインライター。その影響でカリフォルニア・ワインに囲まれた生活をしています。SFから、ユニークなワイン情報をお届けします♪  ゴマ(石川真美)


by sfwinediary
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アメリカのオーガニック・ワイン事情 その2

最近のオーガニックブームに乗って、実に多くの“オーガニック”なワインを
店頭で見かけるようになりました。

でも国によって、表示は様々。
いったいどこを見て選べばいいの?と思われる方も多いのでは。

アメリカで "Organic" とボトルに書かれているワインは
基本的に3種類。
これさえマスターすれば、自分の生活スタイルに合ったワインが選べます♪

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★ アメリカではUSDAの規定により、ラベル表示は次の3種類があります。

1) 100% Organic ・・・ 無農薬栽培の葡萄を100%使い、
製造過程でも、全てオーガニックの原料を使用したワイン。
もちろん亜硫酸は一切使われていません。
(保存がききませんので、買ったらすぐ飲んでしまいましょう☆)

2) Organic ・・・ 無農薬栽培の葡萄を100%使用。
Sulfur dioxide(亜硫酸)は使いませんが、
オーガニックではない酒石酸等成分がごく微量使われています。

3) Made with organic grapes ・・・ 葡萄はもちろん無農薬栽培のものを使用。
しかし微量のSulfur dioxide(亜硫酸)を、製造過程で使っています。

(注:最近では、100% 以下の場合でも、葡萄の使用割合の詳細を表示すれば、
“Made with organic grapes”と名乗れるようです。)



★ 一方ヨーロッパの場合、アメリカのUSDAほど厳しくないので、
アメリカで云う所の3番目と同じ、無農薬栽培の葡萄を使っていれば、
「オーガニック・ワイン」と表示できます。
ほとんどのヨーロッパ産の「オーガニック」と謳われているワインには、
Sulfites(亜硫酸)が入っています。


このように、一口に「オーガニック・ワイン」と表示されていても、
国によって規定が違います。
オーガニックと書かれているから、亜硫酸無添加だろう…という認識は、
改める必要があります。

また、日本での表示は、かなり曖昧なようなので、
宣伝文句に振り回されないようにご注意を☆

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さて、我が家の場合、アメリカの“100%オーガニック・ワイン”には、
あまり食指が動きません。
なぜなら、「これは!」と思わせてくるものが極端に少ないから。

でも、無農薬栽培の葡萄を使ったワインは、大歓迎♪
ワインの味は、何といっても葡萄が決め手ですよね☆

ナパやソノマを旅する時、葡萄と葡萄の間のあぜ道に注目してください。
農薬を使った葡萄畑は、ペンペン草も生えていませんが(例えが極端すぎ?)、
無農薬の葡萄園では、春先など、綺麗な花が見られます。

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ところで、このオーガニック栽培の葡萄ですが、
USDAに申請すると、お高い申請料を取られます。
そして、許可が下りたとしても、“オーガニック”表示をしたかったら、
毎年更新する必要があります。
その更新料も、かなりの値段なので、農家にとっては負担…。

結果、小さなヴィンヤードでは、「そんなお金払えないわ」という事で、
無農薬栽培をしているにもかかわらず、表示を選択しない所もあります。
(アメリカっぽい反骨精神の現れもあるのかな?)

こればかりは、表示もなく、宣伝もないので、ヴィンヤードに行く機会でもなければ、
消費者としては、知り様がないのですが、
そんな場合もあるんだな…という事を、頭の片隅に
入れていただければいいなぁと思って、書き添えました☆

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注)文中に、オーガニック・イーストというくだりを書きました。
工場で栽培されているイースト(コマーシャル・イースト)に対して、
自然に葡萄畑などに生息しているイーストという意味で使ったのですが、
誤解を招くようなので、省きます。

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by sfwinediary | 2009-11-06 08:58 | ワインの雑学