ダイアモンド・クリーク1978年カベルネ
2010年 04月 01日
ダイアモンド・クリークの故アル・ブラウンスタイン(Al Brounstein)氏。
残念なことに、授賞式には参加できませんでしたが、
奥様のブーツさん、息子のフィル・ロス氏が、代わりにスピーチを行い、
セミナーにも華を添えてくださいました。
饗されたのは、ダイアモンド・クリーク・ビンヤーズの
1978年カベルネ・ソーヴィニョン、グラベリー・メドウ
Diamond Creek Vineyards 1978 Cabernet Sauvignon, Gravelly Meadow
30年もの時を経ているのに、骨のしっかりしたカベルネ。
同時に時が優しさを加味したので、誰にでもアプローチしやすい風味に
なっています。
ブーツ女史によると、ボトルは残り少ないとの事。
味わう機会を得られて、光栄でした☆
1967年に、ダイアモンド・マウンテンに根を下ろした、ブラウンスタイン氏。
当時、カリフォルニアで“テロワール”という概念を理解した
少数のワインメーカーの中の一人です。
以来、毎年3つの単一畑から採れた葡萄で、
それぞれ3種類のワインを造ってきました。
(年によっては、4つ目が加わります。)
今でこそ広く知られる“テロワール”ですが、70年代当時には理解者が少なかったため、
利益を生み出すまでに15年もの歳月がかかったそうです。
カリフォルニアのトップに君臨するワイナリーも、
かつて苦難の時があったのですね☆
晩年は、パーキンソン病と雄々しく戦ったアル氏。
彼の芯の強さが、ワインに体現されているようでした。