Mayacamas Vineyards 1969 Cabernet Sauvignon
2010年 04月 08日
ありがとうございます。さて、残るは3本です。
マヤカマス・ヴィンヤードのカベルネは傑作だったのですが、
残念ながら関係者は不在でしたので、オモシロ話は無し。
ハイツ・セラーの1985年、マーサ・ヴィンヤードのカベルネは
残念ながらコルクド (corked wine)で、味がフラットでした。
ワインの3%~7%ぐらいは、TCA (Trichloroanisole) の可能性があると言われていますが、
これだけの年月を経たワイン達。
7本のうちTCAは1本だけだったのは、決して悪くない確立でしょう。
(でもやっぱり、もったいないなぁ…と思ってしまった、庶民の私です☆)
最後に飲んだのは、7本の中では一番新しい(それでも1997年!)の
ジョセフ・フェルプスのインシグニア。
アルコール度は、たったの13.8%。
(でもこれまでのワイン達は12~12.5%!
現在のCAワインでは、望めない低アルコール度ですね☆)
充分成熟しているはずなのですが、それまでの繊細なワイン達に比べると
何とも舌に強烈な、若い、フルーツ味に富んだワインでした。
WS誌やR.P氏に気に入られているのも、納得☆
セピア色の写真から、カラー写真に移行したような感じ。
どちらを好むかは、個人次第☆
さて、この日一番面白かった話を、ちょこっとご披露。
これはダイアモンド・クリークのオーナー、ブーツ女史の語って下さったお話です。
故アル・ブラウンスタイン氏は、現在ダイアモンド・クリークのある
一帯の土地を見たとたんに一目ぼれ、購入に走ったという事です。
めでたく拠点を定めた、アル氏とブーツ奥さん。
地元の皆さんと知り合いになろう♪ということで、
週末、湖のそばの自宅でパーティを開くべく、はりきって
ナパ既存ワイナリーのお歴々に、招待状を出したそうです。
そして当日。
招待の時間から3時間経過…。
待てど暮らせど、誰も現れず…。
すると、1台の車が丘の向こうからやってくるのが見えました。
車の主は、Stag’s Leap Wine Cellarsの創始者、
ウォーレン・ウィニアスキ(Warren Winiarski)氏と、その家族。
以来、両家の友情は、現在に続いているそうです。
セミナー参加者が、感動の意を表したところ、
すかさずウォーレン氏が一言。
「子供達が、湖で泳ぎたがったんでね。」
照れ屋なのか、ひょうひょうとした性格なのか、オチャメですよね☆
今でこそ、美しいワイナリーが立ち並び、
世界クラスのレストランが軒を並べるナパですが、
創世記には、田舎田舎した、面白い小さな逸話がいっぱい。
こんなこぼれ話を聞くと、思わず笑みがこぼれます☆