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カリフォルニア・ワインのブログ。 夫は米国人ワインライター。その影響でカリフォルニア・ワインに囲まれた生活をしています。SFから、ユニークなワイン情報をお届けします♪  ゴマ(石川真美)


by sfwinediary
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スコット・ハーベイ氏ブランド お勧めワインの巻

ジンファンデルを造らせたら、右に出る者はいないスコット・ハーベイ氏。
彼の造り出すワインには、アマドール群の葡萄に寄せる情熱が、
そのまま詰められたようです。

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受賞ワインのバベーラを手にするScott Harvey氏

氏に言わせると、いまから100年後にアマドールを代表するのは
ジンファンデルではなく、バベーラ葡萄だろうとの事。

Scott Harvey Mountain Selection Amador County Barbera 2007 は、
ブラックチェリーの風味、酸味に富んだ、シンプルながら楽しめるワイン。
J&S Reserve Amador County Barbera 2007 は、
もう少し複雑な風味で、大地の香りがします。

氏の造るジンファンデルは何種類もありますが、面白さで選ぶならば
Vineyard 1869 Amador County Old Vine Zinfandel 2007
テリーズ・ヴィンヤードの葡萄を使ったジンファンデルは、
彼の他にも、何人かのワインメーカーが造っていますが、
テリーさんとの付き合いが長いだけに、やはりハーベイ氏のワインが傑作です。

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さて、ナパを代表する葡萄品種といえば、カベルネ・ソーヴィニョンと、
シャルドネですが、あまりファンではないと仰るハーベイ氏。

でも、Folie a Deux時代に、リチャード・ピーターソン氏から
カベルネの楽しみ方を伝授されたそうで、そこから生まれたのが
Jana Cathedral Napa Valley Red Table Wine 2005
Cabernet Sauvignon 92%に、Petit Verdot 、Cabernet Francが
4%ずつブレンドされています。

驚きなのは、アルコール度13.5%の表示。
機械で低減…というのが巷の流行りのようですが、
ハーベイ氏の低アルコール度の秘密は、ずばり、“早めの収穫時期”。

「畑が語りかけてくるんだ。
葡萄が“これがナパの味ですよ”と言う時、
ピラジン(pyrazine)が少しだけ残っている。
この段階で収穫すると、大抵このぐらいのアルコール度になるよ」
と、ハーベイ氏談。

風味はリッチなチェリーと、ソフトでバランスのとれたタンニン。
名前にCathedral (大聖堂) と付いているのは、ジャナ奥様と婚約した
アリゾナ州SedonaのCathedral Rockに因んでいるそうです。
ロマンチック♪

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さて、若き頃ドイツで修業を積んだハーベイ氏は、
リースリング造りにも勤しんでおります。
彼のリースリングを試してみたければ、お勧めは
Jana Napa Valley Old Vine Riesling 2008
from the Lazy K & E Ranch in Oakville (写真左)


この葡萄には、面白い裏話があります。
1950年代にKen McGill氏がナパの畑を購入した時に、ルイス・P・マティーニ氏が、
リースリングを植えてほしいと言ってきたそうです。

この畑の周辺では、もっぱらカベルネ葡萄が栽培されていて、
トン当たりの収穫は$4000~5000が見込めます。
一方で、リースリング葡萄は、カベルネ葡萄ほど人気モノではないので
ナパの葡萄といえども、トン当たりの値段は半分以下の$1800ほど。

それでもマックギル氏がリースリングを育て続けるのはなぜでしょうか?

現在85歳なので、今からカベルネを植えたら、
天に召される前に畑から出来たワインを味わえない恐れがあるから
…だそうです。
ナパでリースリング葡萄が栽培され続けているのには、
こんな裏事情があったんですね☆
(めったに無い、ナパのリースリング、お試しあれ♪)

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個人的に大好きで、あっという間にグラスが空になったのは、
Angel Ice Mendocino County Riesling 2006
アプリコットとブラウンシュガーの風味。
少々リースリング特有の、ガソリンの匂いがあります。

彼手作りのドイツ料理leberknodelと良く合うと言われたのですが、
ブレイクは料理の方は、イマイチだったみたい。
「スコットがシェフではなくて、ワインメーカーでよかった」
と、レビューに記しております。

ブレイクのスコット・ハーベイ氏のレビューは、こちらからどうぞ♪

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何気にセラーの入り口に置かれていたのは、ジンファンデルの老樹。
味わいある風情ですね☆

by sfwinediary | 2010-06-23 07:15 | ワインメーカーのお話