メガ・パープルって、ワインなの?
2010年 08月 04日
日頃アメリカ産のワインを飲んでいる人なら、一度は口にした事があるはず。
そう、$9のワインに色を出すために添加されている、"あれ"です。
基本的に、メガ・パープルは赤ワインの色をより濃くするために使われ、
無味無臭、味も匂いもないはずなのですが…。
ブレイク曰く、「スポーツジムの床の匂いがする。」
彼曰く、ここ数年の安ワインには、多々感じられる匂いだそうです。
多くのアメリカの消費者は、“ワインは、色が濃いほど良い”という
概念にとらわれていて、赤系フルーツよりも、黒系フルーツを好む傾向にあります。
薄いピンクよりも、濃い赤色のロゼを選ぶといった風に。
先日、ブレイクがテキサスのワイナリーを視察した時に、
メガ・パープルについて、細かな取材が出来たそうです。
テキサスの気候では、葡萄の育成期間が短い為に、メガ・パープルを使用する事があります。
実は、このメガ・パープル、カリフォルニアで発明されたそうです。
しかしながら、カリフォルニアでこのメガ・パープルを使用している
ワイナリーは黙して語らず…、その事実を認めたがりません。
そしてメガ・パープルは、安ワインだけではなく、高級ワインにも使われています。
ブレイク曰く、「メガ・パープルは、90年代の野球界のステロイドのようなもの。
当時、多くの選手がステロイドを使い、記録を伸ばしたけれど、詰まる所は
人々に限度を超えた期待をいだかせるようになってしまったので、よろしくない。」
濃い色を好むアメリカの消費者が、毎年求めるのは、ダーク・ナイト。
マルーン色(ボルドー色)のカベルネが棚に並んでいても、
残念ながら歓迎されないのです。
見かけだけでは、葡萄本来が持つ濃い色なのか、
メガ・パープルが加えられているのかは、判断不可能です。
でもね、鼻に自信のある方、匂いで判断してみてください。
以上、ブレイクの記事の意訳でした。
オリジナルは、こちらからご覧ください♪
前に、ブレイクとロゼの飲み比べをした時、薄いピンクというか、
きれいなサーモンピンクに、本来のロゼらしい風味を持った美味しいロゼが
多かった傾向にありました。
一概には言えませんが、以来、ある程度の指標にはしています☆
私達が好むのは、バランスの取れたワイン。
某誌で高得点を獲得するような、BigでBold一辺倒のワインを崇拝することは無く、
エレガントさ、複雑さ、爽やかさ、色々な要素、大歓迎。
オープン・マインドで、世界中の美味しいワインを楽しみたいですよね♪